“完璧な女性よりも、隙のある女性の方がモテる”とは、よく言われていることです。しかし、“隙”って、いったい何? どうやって作ったら良いのでしょうか?
今回は、その“隙”についていっしょに考えていきましょう。
1.ファッションで演出する隙
シフォン素材、揺れるイヤリング、ロングネックレス、ストールなど、揺れるものに男性は目を奪われます。
ある婚活パーティの立会いに出かけたときのこと。15対15のパーティだったのですが、清楚で清潔感のあるおとなし目の格好をしている人がほとんどでした。そのなかに1人、真っ赤なワンピースに、メイクも完璧な美人がいました。確かにおしゃれで目立っていましたが、そこには、隙を感じませんでした。
そんななかで、柔らかなシフォン素材の紺のワイドパンツに、ノースリーブの白いブラウスを着ている女性がいたのです。女性たち全員がスカートで足を出しているなか、1人だけパンツルック。しかし、誰も出していない肩と二の腕を出し、鎖骨を上手に見せていたのです。髪はアップで揺れるイヤリングも素敵でした。
男性全員が彼女をチラチラ見ており、とても上手に隙を作っていると感心しました。
2.会話でつくる隙
丁寧語から、タメ口に上手く移行できるのが、会話で隙を作るコツです。お見合い後、結婚を真剣に考える“真剣交際”に入っていた美里さん(31歳・仮名)が、先日、私に言いました。「船田さん(35歳・仮名)から、『敬語は他人行儀だからやめようよ』と言われたんです。でも、どうやって崩していいのかわからなくて」美里さんは、内気で恋愛経験もなく、深く男性とおつきあいしたのは船田さんが初めてでした。
お見合いのときは、丁寧語の方が良い。初めて出会ってタメ口では、失礼だし品がありません。そこからどうやって崩していけば良いのか。
「素敵なレストランですね。わ、これ美味しいっ。あ、こっちのお料理もおいしいよ。食べて見ませんか?」という具合に、丁寧語とタメ口を混ぜて使っていくのです。最初のデートのときは、8割が丁寧語、2割がタメ口。2回目のデートのときは、6割が丁寧語、4割がタメ口と、少しずつ、タメ口の割合を増やしていくのです。いつまでも“ですます”で、話す女性には壁を感じますよね。そこに隙はありません。
もうひとつ、苗字よりも下の名前で呼んだほうが、お相手との距離感が断然縮まります。ただ、最初に苗字で呼ぶことが定着してしまうと、なかなか下の名前に移せませんよね。なので、素敵な男性に出会ったときには、下の名前を最初から呼んでしまうのです。
「船田さん、下のお名前は?あ、たかしさんって、おっしゃるんですね。たかしさんってどういう字ですか?あ、その隆ですね。隆さんの趣味は何ですか?」という具合に。
さらに、会話の中に、たくさん名前を入れて話すと、男性はその会話により親しみを感じてくれるんです。「何が好きですか?」よりは、「隆さんは、何が好きですか?」「どんなお仕事なんですか?」より「隆さんのお仕事は、どんな関係なんですか?」としたほうが、引っかかりができます。
会話の隙の作り方は、タメ口、ファーストネームを会話の中にたくさん入れる。そして、笑顔で話すことが大切です。
3.ギャップで見せる隙
お嬢様の雰囲気を醸し出しているのに、「デートでどこに食事に行きたい?」と聞かれたら、「焼き鳥屋さん」と答えたり、全く料理ができなそうに見えていたのに、実は、魚が一匹捌けたり、そうしたギャップに、男性は、「えっ!」と思って、その女性に興味を持つのです。
壁ドンッ! も、ドキッとして女性が恋に落ちますよね。男性の思考回路をドキッとさせることが、気持ちを掴むコツ。ギャップって、実は男性の興味を引く隙なのです。ギャップのある女性に、男性はやられてしまうのですよ。
いかがでしたか? 隙の反対語は、完璧。メイクもおしゃれも最先端、仕事をバリバリこなす女性には、隙を感じません。隙のある女性は、どこかゆる~く、癒されるオーラを放っています。そして、大勢の女性のなかに入ったときに、さりげなく静かに目立っているのです。
文/鎌田れい 画像/Shutterstock(George Rudy、Roman Samborsky、GaudiLab、Josep Suria )
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