「なんだか調子が良くない…」「低気圧に負けそう…」なんて体の不調は、もしかしたら自律神経の乱れかも!実は、自律神経と腸内環境は密接に関係しているそう。そんななか、腸活クイーンでおなじみのモデル・加治ひとみさんが熱い信頼を寄せる内科医の小林暁子院長先生に“自律神経に関する質問”を答えてもらいました。
その前に…「自律神経とは?」
心身ともにちょうどよい状態に保つ調整機能のこと
我々の脳は体内のさまざまな部位と情報を交換しながら、「ちょうどよい状態」を維持するように指令を出しています。自律神経は司令塔である「脳」と「全身」を仲介する連絡係のような存在。人間の臓器のように、意思と関係なく動く部位を調整します。アクセルである「交換神経」とブレーキである「副交感神経」が両方高い状態でキープされている状態が理想です。
Q.「肩こりは自律神経が乱れている証だ」という噂は本当ですか?
A. 肩こりは自律神経失調症のサインです
「スマホを酷使することで肩周りの筋肉が固まってしまいます。肩や首周りの神経は繊細で、自律神経のポイントにも近いです。そのかわり、脊髄沿いの筋肉や肩甲骨をほぐすだけで簡単にリラックスできますよ。また顔周りも筋肉が多く、頭皮を軽くマッサージするだけで瞬時に楽になります。顔のくすみも改善するので、ぜひやってみて」(小林先生)
Q.小林先生流の自律神経の整え方を教えてください。
A.交感神経と副交感神経のスイッチを自分で切り替えます
「私の場合、副交感神経が高くなりすぎると、過度なリラックスにより退屈さやだるさを感じてしまうんです。そんなときは呼吸を早めたり、アップテンポな曲を聴いたりと、ほどよいスパイスを生活の中に与えてみます。逆も然り。興奮しすぎて心が落ち着かないときは呼吸を整えて、リラックスモードを。自分の心のバランスを読めるようになったので、スイッチングして上手に操っています。例えば『刺激が欲しいからいつもと違う道を歩きたい気分か』、というのもひとつの目安となりますよ」
Q.どうすればクリニックに行かずに、自分の自律神経の状態を知ることができますか?
A.知識をつけて、自分の体調を把握しましょう
「自分の感情をメモしましょう。台風が来る前など、気圧の変化や季節の変わり目、そして生理前の体調における気づきを書き留めることで、傾向が分かります。把握できるようになれば、辛い日に無理な予定は入れなくなるはず。もうひとつは、腸活で腸内環境を改善しましょう。それが習慣化されればもっと前向きになれるし、乗馬のときに手綱を調節するように、自律神経を上手にコントロールできるようになります。人間は安定もストレスもどちらも求めて進化してきた生き物です。対応がうまくできないことはよくあること。不調があったとしても、俯瞰で見られるようになるはず。自律神経のことを知らないと焦ってしまうので、少しでも知識をつけるとよいでしょう」
モデル/加治ひとみ 撮影/園田ゆきみ(PEACE MONKEY) 取材/角田枝里香 編集/平賀鈴菜(CLASSY.ONLINE編集室)