「なんだか調子がよくない…」「低気圧に負けそう…」なんて体の不調は、もしかしたら自律神経の乱れかも!実は、自律神経と腸内環境は密接に関係しているそう。そんななか、腸活クイーンでおなじみのモデル・加治ひとみさんが検査で「自律神経のバランスがすごくいい」と数値で証明されるほど、理想の状態だということが判明!今回はそんなかぢちゃんの「自律神経を整えるためにしないこと」を、かぢちゃんが熱い信頼を寄せる内科医の小林暁子院長先生にジャッジしてもらいました。
【おさらい】自律神経とは?
心身ともにちょうどよい状態に保つ調整機能のこと
我々の脳は体内のさまざまな部位と情報を交換しながら、「ちょうどよい状態」を維持するように指令を出しています。自律神経は司令塔である「脳」と「全身」を仲介する連絡係のような存在。人間の臓器のように、意思と関係なく動く部位を調整します。アクセルである「交換神経」とブレーキである「副交感神経」が両方高い状態でキープされている状態が理想です。
ルール1「部屋を汚いままにしない」
かぢちゃん「コロナ禍で自分が本当に必要なものとそうでないものを区別する習慣がつきました。片付けているといるかいらないかかが心のなかで再確認できて、自分を見つめ直すことができます。本当に使いたいものが埋もれてしまうと、もったいないですよね。必要なものがいつもどこにあるかを把握しています」
小林先生がジャッジ!「部屋がキレイだと心も整います」
「素晴らしい!断捨離は心を整えるためにとても重要な行いです。いつも部屋をキレイにする加治さんの習慣は、私自身も見習いたいと思っています。少しずつ物が増えていってしまうんですよね。私は捨てられないタイプなので、“いらないものはすぐ手放す”習慣は非常に大切だと自覚しています」
ルール2「寝る前に過度な筋トレをしない」
かぢちゃん「体をほぐしておくとリラックスできて腸活にもよいので、腹筋やスクワット、腕立て伏せなど筋トレ系は控えて、お風呂上がりは時間をかけて全身をほぐします。それだけでゆっくり眠れるようになるんです」
小林先生がジャッジ!「交感神経が優位となる筋トレは控えるのが正解」
「筋トレをすると筋肉が熱を持ったまま冷めないので、眠りにつきにくくなってしまいます。ストレッチをするなら、筋肉を伸ばしたり、腕を回す程度の軽めのものがいいですね」
ルール3「無理に眠ろうとしない」
かぢちゃん「普段の睡眠は6〜7時間ですが、眠くなければ夜更かしして映画を観るときだってあります。逆にゆっくり眠れる日は12時間くらい寝てしまうことも!寝過ぎて何もしない日を作っても大丈夫。“1日何もできなかった!”と自分を責めるのをやめました」
小林先生がジャッジ!「“しっかり眠る日”が心に余裕を与えます」
「よく寝た!と感じることで、活力にあふれ、豊かな日が過ごせます。また、そういう日の眠りの質はよい状態といえるでしょう。自律神経を整えるために良質な睡眠をとることは大切です。忙しくてなかなか毎日の睡眠時間をとれないときは、加治さんのように定期的にしっかり眠る日を作りましょう。また寝る前はできるだけスマホやタブレット、PCから離れるよう心がけて。交感神経のスイッチが入り、寝つきが悪くなります」
ルール4「なんでも『いいよ!』と引き受けない」
かぢちゃん「何でも引き受けるのではなく、できないな、と思ったことは断ることも。周りの希望通りに動くと疲れるときもありますよね。社会に出たらNOと言えないときだってある。だからせめて心を許せる人といるときは甘えることもあります」
小林先生がジャッジ!「自発的にNO!と断ることも大切」
「自分の調子が悪いときに無理を引き受けると心が乱れてしまいます。我慢を重ねると自分だけでなく周りにもネガティブな影響を与えかねません。自分が心を許していて、NOと言いやすい存在に甘えることは大切です」
ルール5「疲れているときはSNSを開かない」
かぢちゃん「誰かのInstagramを見て『いいなぁ、この人はこんなに楽しんでいるんだ』と羨ましさを感じたときは、心が疲れているサインだと感じてSNSから離れます。相手のせいではなく、自分の心の状態のせいで起きていると自覚しているので、昇華もしやすいです」
小林先生がジャッジ!「ストレスの大半は人間関係。病気になる前のスマートな対応です」
「それで正しいと思います。自分の状況次第でSNSから感じることって変わりますからね。SNSから離れられなくなると、負のスパイラルから抜けられない恐れも。誰かの投稿を見て『私も真似してみよう!』とポジティブに受け取るか、『どうせ私には真似できない』と受け取るか。ストレスの大半は人間関係に原因があります。あまり溜め込みすぎると、いずれ心や体に病気として表れますから、そうなる前にSNS依存から脱却しましょう」
教えてくれたのは…小林暁子先生
【小林暁子先生】
小林メディカルクリニック東京院長・医学博士。20年以上で計25,000人以上の腸を改善してきた腸活のプロフェッショナル。内科、皮膚科、アレルギー科のほか、健美腸外来、女性外来、漢方外来など全身の不調に対応する。CLASSY.を始め雑誌やメディアで活躍するモデルの加治ひとみさんが信頼をおく腸活のパートナーでもあり、テレビ出演や講演でも活躍。「女性の自律神経の乱れは腸で整える」(PHP研究所)、「医者が教える最高の美肌術」(アスコム)など腸活や美肌に関する書籍も多数出版。
【小林メディカルクリニック東京】
港区赤坂2-3-5赤坂スターゲートプラザ2F ☎︎03-3589-3717 http://www.kobayashimed.com
参考文献:結局、自律神経がすべて解決してくれる(小林弘幸著・株式会社アスコム)
モデル/加治ひとみ 取材/角田枝里香 編集/平賀鈴菜(CLASSY.ONLINE編集室)