「自分が好き」という自己肯定感は「幸せ」と深い関係にあるのだそう。幸福学を研究している前野先生に読者代表の3人が「自分を好きになる」ヒントを教えていただきました。
ウェルビーライフ研究の第一人者・前野先生に聞きました
前野先生が提案する「もっと自分を好きになるためのヒント」
1.夢や目標に向かって何か「やってみよう」
「幸せの4つの因子」その1。何かを「やってみたい」という夢や目標がある人は幸せです。ポイントは理想の自分と今の自分とのギャップをポジティブにとらえ、目標を低めに設定すること。達成しやすい身近で小さな目標を1日、1週間と短い期間の中で達成していき、最終的な理想に近づいていくのがお勧めです。
2.「ありがとう」と言える&言われる人になる
「幸せの4つの因子」その2。人生において「ありがとう」と感謝することがたくさんある人や、人を喜ばせたいという利他の心を持ち「ありがとう」と言われる人は幸せです。他人を思いやれるようになるには、まずは自分を好きになる、自分への思いやりを持つこと。他人への思いやりや自己犠牲だけでは疲れてしまいます。
3.困った時も新しい挑戦も「なんとかなる」と前向きに
「幸せの4つの因子」その3。「なんとかなる」と楽観的であることは、幸せのためにはなくてはならない要素。仕事の失敗や不安な感情も「なんとかなる」と切り替えられれば、あまり引きずることもありません。何かに取り組む時も、きっとうまくいくだろうと楽観的に考えられたら、新しいことにも臆することなく挑戦できます。
4.人と比べず「ありのまま」の自分を受け入れる
「幸せの4つの因子」その4。人の目を気にしたり、人と自分を比べると幸福度がダウン。「ありのまま」の自分を好きになることで幸福度が高められます。人に合わせてばかりでは幸せから遠ざかるので、自分のペースを保つことも大事。物事の結果とは関係なく、自分や他人が存在しているだけでよかったと思える気持ちも大切。
5.まじめになりすぎない、我慢しすぎないこと
我慢が自分を成長させてくれる場合もありますが、我慢しすぎると自分らしさを失ってしまったり心が疲れてしまうことも。特に、まじめな人は「我慢ができない自分」をダメだと思いがち。大変なら逃げてもサボってもいいんです。まじめすぎると幸せも感じにくいので、時には少し不まじめになって上手にリフレッシュを。
教えてくれたのは
PROFILE
前野隆司さん・慶應義塾大学教授 システムデザインマネジメント研究
企業のエンジニア、ロボットの研究を経て現在は幸福学の専門家として、慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長も務める。『幸せのメカニズム実践・幸福学入門』(講談社)をはじめ、幸せに関する著書も多数。
撮影/平井敬冶 ヘアメーク/根本茉波 スタイリング/皆川bon実絵 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc
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