「同じ本を読んだ人」と恋が生まれる！？文化系の社交場「Chapters」体験記

オンラインでの人との出会いが普通となった昨今。今回私、編集Jが登録してみたのが、「同じ本を読んだ人に出会える」というオンライン書店サービス「Chapters」（chapters.jp）。毎月テーマに即した本が選書されていて、ユーザーは作品の紹介を読んで本を選択、その後同じ本を読んだ人同士が交流できるというもの。なんだか、学生時代に参加していた読書クラブのようでワクワクします。いろいろとこじらせているせいか（原因はほかにもたくさんありそうですが）今まで数々の出会いを棒にふってきた編集Jの「Chapters」体験記をここに残します..！

1.紹介文を読んで本を選ぶ

9月のテーマは「モチベーション」。4つの作品の紹介文を読んで、「読みたい！」と思った作品を選びます。この時点では著者も作品も明かされておらず、どの作品なのかは届いてからのお楽しみ。暗～く救いのない話ばかりを好んで読むため本棚が偏りがちな私にとって、普段自分では選べない本が届くというのは新しい読書体験！各作品の紹介文を読んで「あ、これはあの本だな」と予想するのも楽しい時間に。

2.自宅のポストに届いたのがこちら！

「本の発送準備が整いました」の連絡から、面倒がってなかなか開けない自宅のポストがワクワクする場所に。冒頭の連絡から3日後に届いたのがこちら！水道修理や不動産投資など有象無象のチラシが押し込まれている我が家のポストにときめきが届きました。

3.かわいいお茶ギフトとともに届いた1冊

ラッキーなことに、9月はムードペアリングティー「YOU IN」（youin.jp）のお茶がギフトとして同梱されている月（先着順でなくなり次第終了とのことです）。作品に合わせて選ばれたフレーバーというのも、楽しい気分になれます。

「IKI-YO-YO！」と名付けられたお茶もおいしく（すごくオシャレな味！）、いつものようにボケっとSNSをザッピングするのとはまったく異なる、豊かなおうち時間に。お茶のいい香りに誘われてか、愛猫もやってきて、一緒に読書を楽しみました。

4.同じ本を読んだ人と「アペロ」で交流！

さて、本を読んだらアペロに参加です。相手は同じ本を選んだ人のなかから、マイページで答えた設問（「人生で大切な3冊は？」など答えるのが楽しいものでした）をもとに自動で振り分けられるようです。事前にアペロの相手がわかるようになっていて、今回編集Jのお相手となってくれるのは30代の女性2名。グループでのアペロになることもあるようで、いきなりサシが苦手な人も気楽におしゃべりができます。2名のプロフィールを見ると、「＃さくらももこ」「＃江國香織」「＃村田沙耶香」とジャンルはまったくバラバラながら盛り上がる予感しかない文字が（全員好き）！

5.「さくらももこ作品」の細かい話ができて感動

金曜の20時、ドキドキのアペロが始まりました。3名でのビデオチャットの予定でしたが1名が現れず、2人でお話しすることに。最初の10分間は相手の姿は見えず、後半10分でお顔を見ながら交流ができるというシステム。冒頭の10分では自分で自分の画面だけが見えるのですが、映り込んだ背景の乱雑さにプチパニックに。相手から見えてないのをいいことに、お話しながら急いで片づけました。準備が悪い…！

オンラインで知らない人と出会ってお話しするという経験自体が初めてなので心配もあったのすが、本のこととなるとどんどん言葉が出てくることに自分でもびっくり。共通の「好きなもの」があって、それを事前に知っているということが、初対面の時間をここまで楽しくしてくれるとは。ちなみに私たちが盛り上がったのがさくらももこ著の『神のちからっ子新聞』の話。このほかにも「『ちびまる子ちゃん』の初期と今では花輪くんの性格が違う」「永沢くんの新居に花輪くんが贈ったプレゼントが規格外」など、ディテールの話で盛り上がってしまいあっという間に20分間が過ぎ、まさかの9月の本のお話に触れられず！

アペロの後は、お互い承諾した場合連絡先の交換が可能に。メールアドレスやインスタグラムのアカウントなど、相手に公開する情報を自分で選べるようになっています。

6.文化系人間がときめく出会いが見つかる

読書というとても個人的な体験を、まだ出会っていない人と共有する。これって、とってもロマンティックなことだな～と。アペロではさらにそこから「好きな作品」「好きな作家」などの情報でマッチングが行われ、感性が似ている人と出会えるというのもうれしいシステムです。初対面の相手との「そうそうそう！」という体験は、人との出会いを特別な瞬間にしてくれるし、恋も生まれやすいはず。「Chapters」でのまだ見ぬ出会いを楽しみに、豊かな読書時間を持てそうです。

構成／CLASSY. ONLINE編集室