【SixTONES ジェシー】舞台『スタンディングオベーション』会見全文レポート

CLASSY.9月号に登場し、イケメンIT社長を演じてくれたSixTONESのジェシーさん。初主演舞台『スタンディングオベーション』が、本日より上演スタート。8月3日に行われた取材会には主演のジェシーさん、共演の寺脇康文さんが登壇。舞台写真とともに会見の様子を全文書き起こしでレポートします!

――いよいよ初日を迎えますけど

――いよいよ初日を迎えますけど、(インタビュー前に行われた写真撮影の様子では)お二人の息はピッタリですね。
ジェシー:そうですかね。
寺脇:そうですかね(笑)。まあ、ウマはあいますね。

――それは、お稽古の時にいろいろ感じたものがあったんですか?
寺脇:まずは、物真似好きってところがね。
ジェシー:物真似好きで。
寺脇:二人ともね。(ジェシーは)ものすごい上手です。
ジェシー:いやいやいや。

――ではそれは、おいおいやっていただくということで(笑)。ジェシーさんとしては、外部の舞台は初めてですね。
ジェシー:初めましてですよ。ド緊張ですよ。このタイミングだとは思わなかったですね。メンバーの(京本)大我がミュージカルの舞台をやっているので、僕はバラエティでずっとふざけていくのかなあと思ってたけど、いきなりマネージャーさんに、“はいこれ“って。“ジェシー:主演、秋元康:企画”って(書かれたものを)渡されて。「えっ!ドッキリ⁈」みたいな。ドッキリ、最近多いので(笑)。そしたら出演者の方々も素晴らしくて、寺脇さんがいて「うわぁ、“相棒”だ~」と思って。おじいちゃんがファンでよく観ていたんです。
寺脇:まあ、親子ほど年が離れてますからね。ここは。

――でも、今日はしっかり相棒という感じですね。
寺脇:そうです、そうです。舞台上では相棒ですね。

――今日はもう緊張も取れているようですね。
ジェシー:いやいやいや。取れてないですよ。これから初日を迎えて、ほぐしていきたいところです。
寺脇:ビックリしてね、もう髪の毛も伸びちゃってね(場内、笑)
ジェシー:緊張しすぎて、髪の毛伸びちゃった。いつ切りに行こうかなって(笑)。今から行っちゃおうかな~って(笑)

――お二人の衣装がだいぶ違うんですけど? それは説明してもらえますか?
ジェシー:(寺脇さんに向かって)派手ですよね?
寺脇:どっちがや!(場内、笑) (ジェシーの)この中世的でヨーロッパ的な衣装と、この純日本ふうというかね。見てお分かりのように、僕は刑事役なんですね。……どのへんまで言っちゃっていいの、これ? 犯人も言っちゃっていいの?
ジェシー:犯人がいるっていうのは言っていい。犯人が誰かは言っちゃダメ(笑)。この劇場内にいるという…。
寺脇:その舞台の客席にある事件の犯人が紛れ込むということで、警察の私がやってきて。
ジェシー:で、役者の僕が芝居をしながら(犯人を)探すという…。
寺脇:舞台と舞台裏と両面で捜査していくという…。

――ジェシーさんはその衣装を着た感じはいかがですか?
ジェシー:普段の衣装とはまた違った、いろいろな重みがありますね。
寺脇:ザ・座長というね。
ジェシー:座長というプレッシャーを抱えながら、この素晴らしい衣装の重みといろいろな厚みを感じてます。
寺脇:でも普段着から派手だから、そんな違和感ないよ。
ジェシー:そうですか? 髪形ですか? 普段の私服だとそうですね。まだまだ家には派手なのがあるから。
寺脇:着て来てよ。
ジェシー:ぜひ。

――歴史悲劇もある舞台とあって

――歴史悲劇もある舞台とあって、台詞が大変だったんじゃないですか?
ジェシー:多かったですね。ビックリです。自分でもよく言えたなあと思いました。

――台詞を覚えるのは?
ジェシー:苦手ですよ。ソファーで六度寝くらいしながら「あああー、寝ちゃった!」って必死で覚えて。ホントにビックリしましたね。今までにないセリフ量だったので、後は稽古期間中に覚えながら。稽古って大事だなって改めて思いました。

――どういうところで?
ジェシー:動きだったり、ここでこのセリフを言うんだとか。僕はなんか1Pを見たらそれが脳みその中にインプットされていて、セリフが変わるとそのフィルムが変わっちゃうんで。ホント、やっていくうえで稽古が一番大事だなって。役者さんの方々の顔を見ながら台詞を言ったりとか、ジェスチャーとかいろいろあるんで勉強になりました。皆さん、お上手すぎてビックリして、大丈夫かなって不安だったんですけど、どうですか?
寺脇:いやいや、もうね、やっぱり華を持っていて。あとその、彼は大胆かつ繊細なんですね。ダイナミックかつセンシティブというんですか、両面を持っているし、華があって役に対して真面目だし。だからもう稽古初日の最初から、帰りには相合傘してました。
ジェシー:そうそう。初めてお会いした時、稽古場の外に出たら雨が降ってて。僕はいいや、しょうがないって思ってたら寺脇さんが傘をさしかけてくれて、相合傘して駅まで一緒に行きました。そういうこともありましたね。
寺脇:うん。
ジェシー:優しいんですよ。おかしいです、これは(場内、笑)。僕、家で独り言で言ったんです。「お疲れ様でした!」とかLINEで連絡してて、いろいろアドバイスしてくれる。(大声で)どんだけ、優しいんだよ!って(場内、笑)。本当に冗談抜きで優しいなって思いましたよ。
寺脇:毎日LINEをくれるんですよ。スタンプもね。いろんなことを話しましたね。

――優しいコメントで覚えていることはありますか?
ジェシー:自信もってやればいい。どんどん良くなってるよって。初日から連絡をしていただいて励みになります。

――自信になりますね。ジェシン(自信)。
ジェシー:ジェシーだけにね(場内、笑)
寺脇:一番最初にやった会見でも言ってたね。
ジェシー:そうですね。とりあえず、これ言っとけばいいや、言ったら使われるなって。(大声で)ジェシーだけにジェシン(自信)あります!(場内、笑)たぶんこれ、使われます(笑)

――今回、笑いもあると思うんで

――今回、笑いもあると思うんですけど、アドリブもあったりしますか?
ジェシー:アドリブは…やろうと思えばできますけど、いろいろね、そんな余裕があるのかっていう。寺脇さんは、(僕より)ずっとできるんじゃないですか?
寺脇:でも、もともと台詞自体がアドリブみたいな感じなんで。そこはあまり探らなくてもいいのかなって気はするけど。何かあったら、もちろんやります。
ジェシー:後はお客さんの反応をとかそういうのを見て、こういうアドリブすればウケるんだとか。
寺脇:自然にやりながら、ちょっと出てきたものがウケたりするとそれが台詞になっていったりするよね。
ジェシー:「金メダルゲット!」みたいな。(写真撮影の際に寺脇さんが「メダルラッシュ!」と連呼していたのをうけて)
寺脇:ありがとうこざいます(笑)

――今作は秋元康さん原作ですけれど、脚本を読んだ印象はどうですか?
ジェシー:読んでいてドラマを観ているかのようでした。僕は2012年のドラマのほうで、AKBさんと今のSixTONESなんですがジャニーズJr.でお世話になっていて――。10年ぶりに一緒にお仕事できるのはすごい光栄だし、まさか舞台でとは。ドラマとか映画だったらイメージあるけど、舞台のイメージはあまりないじゃないですか。ホントに大丈夫かなっていうか、とにかく不安で。あとは楽しんで全力でやることだなと。やっぱり面白いですね。来てくれるお客さんも参加できるような形になっているので、そこは楽しんでもらえたらいいなと思います。

――秋元さんから何か言われましたか?
ジェシー:リモートで10分~15分ほど話をさせていただいたんですが、ジェシーのファン以外の方に、どうファンになってもらえるかっていう話はしました。自分自身でもお芝居してて、違ったジェシーが出せてるんじゃないかなとは思います。

――どんなところを見てほしいですか?
ジェシー:どんなところ~? いろいろあるんで、何回も見に来ないと多分これ、一回じゃわからないと思う。
寺脇:いろんなところを見ないと。みんなこんななってるから。
ジェシー:歴史劇では75歳の役もやらせていただいてるので、そこですかね。声も結構ガーーッと低くなってるので、喉を使っているので声帯が6個くらい欲しいです。家に帰ったら取り替えたいです。

――『スタンディングオベーション』というタイトルですけど、お二人、スタンディングオベーションを受けてきた人として、どんな思いですか?
寺脇:今、想像すると、この劇場の満員のお客さんが一斉に立ち上がって拍手をくれるというのは、こっちが鳥肌が立つような感動があります。逆にエネルギーをいただいて次の公演を頑張れるというところもあるので、すごく嬉しいんですけども、だからこそ本当の意味で、儀式的じゃなくてね、本当に立ち上がって拍手したいと思ってもらえるような芝居をやっていかなきゃいけないなというのは毎回思うし。それが儀礼的に立つんじゃなくて気持ちから立っていただけたというのを見ると、それはこっちもわかりますから、すごく嬉しいことであり次への活力になることなんで。今回、『スタンディングオベーション』という題名で、なんかさせよう、させよう、みたいな感じに思うかもしれませんが。
ジェシー:一応、立っておくか~、みたいな(笑)
寺脇:そうはならないように、心から立っていただけるように私は頑張って演じていきたいなと思います。
ジェシー:普段は僕が(スタンディングオベーション)する側で。僕は、結構すぐ立ってこうやって(手をたたいて)やりたい人なんで。いや、すごいなって心が動くと、何でも。バラエティでワハハって手をたたいて笑ってる時も立ってるじゃないですか。それも意識的にはスタンディングオベーションでもあるので、この公演で少しでも心が動いて感じてくれるものがあったのであれば、ぜひ立っていただいて。今も結構、厳しい状況じゃないですか。お客さんは「見に来れたんだ!」っていう感動もあると思うので、僕たちもそうですし、ひとつになってみんなでスタンディングオベーションができたらいいなと思ってます。
寺脇:(ファンの人たちは)若いから、頭からみんな立ってたらどうする? ず~っとスタンディング。
ジェシー:そしたら最後は座ってもらう(場内、笑)。シッティング。
寺脇:シッティングオベーションで!
ジェシー:新しいですね。
寺脇:そうね。感動して座る。感動して、いや~すごい! シッティングオベーションだ!(場内、笑)

――お二人は最近、感動したことはありましたか?
ジェシー:それこそ、今、オリンピックやってますから。昨日なんか野球! ちょうど帰って(テレビ)つけたら負けてたんですよ、5対6で。そしたら9回裏で同点にして10回裏でサヨナラ! で、今日はね、稲葉さん(監督の稲葉篤紀さん)の誕生日ということで、おめでとうございます(場内、笑) いやあ、気持ちよかったですよ。
寺脇:連日、選手たちの演技もそうですけど、終わった後のインタビューに泣かされちゃうというか、スタンディングオベーションしたくなるような。皆さん、人生を背負ってらっしゃるので。その嬉し涙、悔し涙、笑顔、いろいろあると思う。その人の人生の背景が見えてきたりすると、すごくスタンディングオベーションしたくなるっていう毎日を過ごしてますね。

――今、コロナ禍という非常に厳

――今、コロナ禍という非常に厳しい状況で、幕を開けることで改めて幸せを感じてらっしゃると思いますが、意気込みをお願いします。
ジェシー:感謝ですよね。今までなら当たり前だったじゃないですか。箱があって、そこに出演者がいてお客さんが来て、何か芝居をしたり歌ったり。そういうのが日常で普通だったんですけど。ねえ~…ちょっと時代的に大変な状況になりまして、そのなかでこうしてお客さんが来てくれる。絶対、不安だとは思うんですよ。でも人生一回ですし、不安がありながらも行こうという気持ち……。僕たちも不安だけど、エンタテインメントをやっていかないとね。ここでみんなが落ち込んでも何も始まらないし、とにかく周りを意識しながら健康第一、安全第一で僕たちもやりますし、観に来てくれる方もなんか心が動いて、よし明日も頑張ろう、そしてコロナに負けないように生きていこうってふうに思ってくれればいいなと思います。
寺脇:もう座長のおっしゃる通りですね。それだけです、僕ら。本当にオリンピックでも皆さん、口にされますね。感謝してるってことを。まったく同じ気持ちで。今年、僕らここでやったんですけど、『地球ゴージャス』でね、その時もやはりお客さん半分にしてましたし、去年は公演全部、全滅ってことがあったので、今日久しぶりに満席のお客さんの前でやれるっていうのはちょっと感動するだろうな~って思いながら。出てきてすぐ泣かないようにしないと、と思って(苦笑)。ちゃんと当たり前のことが当たり前じゃないんだよっていうことを改めて思い出させてくれますね、今の状況だと。でもホントに前に進んでいかないと。
ジェシー:やるしかないです。

――最後にまた意気込みを。
寺脇:意気込み言ったじゃない?(苦笑)

――そうなんですが、お二人で初日、頑張るぞ!みたいなことをお願いします。お二人がすごく息があったコンビなので。
寺脇:これから漫才コンビ組んでいくんで。ねっ。(場内、笑)。
ジェシー:もちろん。
寺脇:番組出るとか?
ジェシー:出ましょうよ、M-1でも何でも出ましょう。
寺脇:じゃあ座長、なんか言ってよ。
ジェシー:僕自身の「ズドン!」という言葉があるので、「スタンディングオベーション、成功させましょう! ズドン!」。僕、言うので、ズドンだけ一緒に。じゃあセンターで。
ジェシー:『スタンディングオベーション』、成功させましょう!
ジェシー・寺脇:ズドン!

――ありがとうございました!(場内、拍手)
寺脇:(片手でジェシーを軽くはたいて)もうええわ!
ジェシー・寺脇:どうも、ありがとうございました~。
ジェシー:……質問、なんかありますか?(場内、笑)

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『スタンディングオベーション』

秋元康が企画・原作を手がける、ジェシー(SixTONES)初単独初主演舞台。歴史劇『ジョージ二世』を上演中の劇場に「逃亡中の殺人犯が紛れ込んでいる!」と突然告げられる。その一言で騒然となる舞台裏の出演者・スタッフたちは騒然となる。スリルに満ちたサスペンスを笑いと感動のドラマに仕立てた、“誰も体験したことのない”コメディ。ジェシーは劇中劇の主人公・“ジョージ二世に扮する若手イケメン俳優を演じる。企画・原作/秋元康 演出/ウォーリー木下●[東京]8月3日(火)〜29日(日)TBS赤坂ACTシアター、[京都]9月4日(土)〜7日(火) 京都劇場
https://www.tbs.co.jp/standingovation2021/

撮影/石田純子(光文社写真室) 取材・文/駿河良美 構成/中畑有理(CLASSY.編集部)

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表紙モデル:堀田茜

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