スッキリ乾かないし、ニオイも気になるし…お洗濯がストレスな梅雨シーズン。部屋干しできちんと乾かす方法は?早く乾くコツってあるの?…毎日のことなのに、意外と知らないことが多いお洗濯。というわけで、今まで誰も教えてくれなかった正解を日本一の洗濯屋・洗濯ブラザーズのみなさんに聞きました!お気に入りの衣類を大切に長く着るために、ちゃんとお勉強しましょう!後編は、梅雨~夏の時期にどうしても気になるニオイ問題!
1.嫌なニオイの原因になる!3大NGポイント
部屋干しの後の生乾き臭、何度洗っても取れない汗のニオイ…など、この時季は洗濯にまつわるニオイのお悩みを抱える人が多数。ニオイ発生の原因となる行動をしてしまっていないか、今すぐチェックを!
【NG1】使用した衣類をそのまま洗濯機に放り込み、何時間、何日間も放置している
脱いだ衣類をそのまま洗濯機に放り込んでいませんか?洗濯機の中は湿気が多い上通気性が悪く、衣類についた汗や皮脂や水分の湿気が溜まってしまう上、ニオイの原因となるモラクセラ菌が繁殖。モラクセラ菌の栄養になるのは湿気である水分なので、菌がどんどん元気になってしまいます。すぐに洗濯できないときは、通気性のいいメッシュの洗濯カゴに入れておきましょう。これだけで菌=ニオイの原因をおさえられます。とはいえ何日も放置しておくのはやはり衣類のためにもニオイを防ぐ面でも良くないので、なるべく早く洗濯することをおすすめします。
【NG2】洗剤、柔軟剤をたっぷり入れて衣類のニオイをごまかしている
洗剤や柔軟剤のいい香りが漂うとキレイになった気になりますが、香りが強く残っているということはすすぎ残しがあるということ。また、洗剤の量を増やすと、泡が汚れを保護してしまう・すすぎきれないという問題が発生し、かえって汚れやニオイが落ちにくくなります。洗剤が残ったところから黄ばんだり、モラクセラ菌の栄養分になって部屋干し臭が発生したりも。洗剤、柔軟剤は必ず使用量を守りましょう。増やすべきは洗剤より水なんです。次の項目で説明します。
【NG3】洗濯機が設定してくれる水量に任せきり・節水モードで洗っている
水量を洗濯機に任せきりにしてしまうと、衣類の量に対して水が極端に少なくなってしまう場合があります(洗濯機は衣類の重さで水量を決めているので、軽いものばかり洗濯機に入っていると洗濯物の量に対して水が少なくなる)。水が少ないと、洗うときには汚れがしっかり浮き上がらず、すすぎのときに離れた汚れがまた衣類に付着。部屋干しのイヤなニオイの原因に。さらに衣類の黄ばみ、黒ずみもこのせいです。だから、増やすべきは洗剤ではなく「水」。そもそも日本の洗濯機はベースが節水モード。自分で多い水量に設定しなおしましょう。理想は水に対して洗濯物が6割程度。すすぎも1回ではなく、2回で!
2.それでもニオイがついてしまったら…「プレウォッシュ」を!
【プレウォッシュとは…】
洗濯機に入れる前に行う予洗いのこと。弱アルカリ性の液体洗剤1:水1の割合で混ぜた液をスプレー容器に入れ、衣類に吹きつけ、15分置きます。全体に1回、特にニオイや汚れが気になる場所に3回。これで繊維に残っている皮脂汚れやニオイの原因となっている雑菌を浮かせておけば、洗濯機で洗うときに汚れが根こそぎ落ち、ニオイの発生を防げます。これは油汚れやメイク汚れにも使える技です!
3.なかなか取れないしつこいニオイには…
【40度のお湯でつけ置き!】
それでもなかなか落ちないニオイには、プレウォッシュをしてから40度のぬるま湯に洗剤を溶かしてつけ置きを。皮脂やタンパク質が分解されやすくなります。白い服の黄ばみもこれで解消。また泥や黒ずみなど不溶性の汚れには粉末洗剤がおすすめ。30〜60分置いてお湯が冷めきってから、洗濯機へ。
ニオイの予防・対策は洗濯の前からはじまっています。これらの方法を実践した上で、前編でお伝えした通りの部屋干しを行えば、お気に入りの服も長く着られるし、いつでも気持ちよくいられます。ぜひ洗濯を見直して、これまで以上にオシャレを楽しんでください!
洗濯ブラザーズ
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イラスト/雑賀建郎 取材/野田春香 構成/月田彩子(CLASSY.編集部)
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