“奇跡の39歳”エイジレスな安達祐実さんに聞く「年齢との向き合い方」【CLASSY.ONLINE特別インタビュー 後編】

現在配信中のHuluオリジナル『息をひそめて』に出演する安達祐実さん。演じた役柄やドラマの見どころについて伺った前回に続き、今回はドラマや映画だけでなく、女性誌や美容誌からもオファーが絶えない安達さんの素顔にフォーカス。今年40歳を迎える中で見えてきた“年齢との向き合い方”についてお話いただきました。

ABOUT 安達祐実

1981年9月14日生まれ。東京都出身。幼少期から子役として活躍し、高い演技力で数多くの作品に出演。現在はテレビ東京「警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜」(金曜20:00〜)に出演中。ファッションブランドTorico(@torico_wear)のプロデュースも手掛ける。

思ったような機会が与えられない。ジレンマに悩んだ30代前後

幼少期から今まで数多くの作品に

幼少期から今まで数多くの作品に出演し、“奇跡の39歳”として世代を問わず注目を集める安達さん。順調にキャリアを積み上げてきた印象が強い反面、これまでのご自身のキャリアを振り返ってもらうと意外な答えが返ってきた。

「30歳前後の頃は、経験を重ねて、実力も自信も付いてなんでもできるはずなのに、それをアウトプットする場所が与えられないという不満がありました。自分の中にはものすごいエネルギーが溜まっていて攻めていきたい気持ちなのに、放出する場がないっていうもどかしさやジレンマを抱えていましたね。ただ今になって振り返ると、そういう勢いの良さやエネルギーってその年齢でしか持てないもの。今同じ気持ちになれと言われてもなれないし、今となってはあの頃にそういう気持ちを経験できてよかったなと思っています」

目標にしたのは“5年先”にどうなりたいか

働くアラサー女子にとって、自分

働くアラサー女子にとって、自分の力を発揮できる機会やチャンスに恵まれない、というのは共感できる人も多いはず。人生の先輩である安達さんは、そんな時期をどう乗り越えてきたのだろうか。

「私自身は、ここからどうやったら一歩抜けられるか、行きたいポジションに行けるかということを模索しながら、そのときの自分にできることに向き合っていました。目標達成って時間がかかることだからすぐに結果を出そうと焦らず、満足できる目標に達するのは5年先くらいかな、と捉えて逆算しながら行動することを意識して。5年先どうなるために、今目の前の仕事をどうするか、と考えていました。渦中にいるときは苦しく感じたり、八方塞がりになると思うけど、そういう苦しさがあるからこそ未来を切り開けるのかなと。苦しさが永遠に続くわけじゃないから、焦ったり辛くなりすぎない方がいいかなと思います」

“大人として認められていない”気がしていた20代

『息をひそめて』で演じる松崎妃

『息をひそめて』で演じる松崎妃美は36歳の実年齢を4歳サバ読み、32歳と答えるシーンも。安達さん自身、「実年齢よりも若く見られたい」と思ったことは?

「今は分からないけれど、若い頃、海外に行くと未成年に見られることがほとんどで、駅で大人用の切符を買おうとすると、駅員さんに『君はこっちだよ』と子供用の料金を提示されることも。実年齢よりも下に思われることが多くて、大人として認められてない感があったので、どちらかというと年上に見られたい気持ちの方が強かったです」

人生の先輩たちのおかげで、40歳が待ち遠しい!

今年40歳のアニバーサリーイヤ

今年40歳のアニバーサリーイヤーを迎える安達さん。最後に歳を重ねることにどう向き合っているのか、そして自身の年齢をどう捉えているのか聞いてみた。

「自分が40歳になるのは、面白いなって。今年40歳になる自分が、面白くなっちゃってる。楽しんじゃってる感じです。周りにいる年上の方にお話を聞くと、『30代より40代、40代より50代の方が楽しい!』という方ばかり。だから、年齢を重ねることにワクワクしています。私自身も若い頃はモテを意識したりもしましたが、今は全くしなくなって、それはそれで楽で楽しい。子どもたちも成長して行くし、きっとこれからもっともっと気楽になっていくと思うので、歳を重ねることが楽しみです」

Huluオリジナル『息をひそめて』

2020年春、コロナ禍となった

2020年春、コロナ禍となった多摩川沿いに住む人々の生活を描いた、8話のオムニバスストーリー。夏帆さん、村上虹郎さん、安達祐実さん、斎藤工さんら実力派俳優陣が登場し、誰にでも起こりうる日常や人間模様を演じる。安達さんは第3話「君が去って、世界は様変わりした」に出演。4月23日よりHuluにて一挙独占配信中。
https://www.hulu.jp/static/ikiwohisomete/

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撮影/永峰拓也 取材・文/坂本結香 編集/宮島彰子(CLASSY.ONLINE編集室)

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表紙モデル:山本美月

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