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安達祐実さんが語る、“埋まらない寂しさ”と向き合うことの意味【CLASSY.ONLINE特別インタビュー 前編】

実力派女優として数多くの映画やドラマで活躍する安達祐実さんが、CLASSY.ONLINEに初登場。現在配信中のHuluオリジナル『息をひそめて』では、裕福ながら、どこか寂しさを抱える36歳・松崎妃美を好演。2020年コロナ禍の春、多摩川沿いで暮らす人々を描いた作品にちなんで、この1年の生活の変化や演じた役柄に共感する部分について、お話を伺いました。

ABOUT 安達祐実

1981年9月14日生まれ。東京都出身。幼少期から子役として活躍し、高い演技力で数多くの作品に出演。現在はテレビ東京「警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜」(金曜20:00〜)に出演中。ファッションブランドTorico(@torico_wear)のプロデュースも手掛ける。

コロナ禍だからこそ感じられた“じっくり生きる”感覚

『息をひそめて』は、私たちの生

『息をひそめて』は、私たちの生活が大きく変化したちょうど1年前、2020年春を描いた物語。ステイホームが定着したこの1年を、二児の母である安達さんはどう過ごしてきたのだろうか。

「去年の今ごろはおうち時間が長くなり、子どもとこんなに長い時間一緒に過ごせたこともなかったし、夫もずっと家にいてくれて。それまで家のことはほぼ私がしていましたが、夫も一緒にやってくれるようになったんです。特にご飯づくりは、今ではほぼ夫の担当。目新しいメニューを作ってくれることも多くて、私はすっかり料理をしなくなっちゃいました(笑)。あまり家にいなかった夫に、家や家族にかける時間の膨大さを理解してもらえたのはいい時間でしたね。新たな発見もあって、ずっと『私って家事に向いてないな』と思っていたのですが、いつもより家のことに時間や手間を掛けられる中で『意外にできるじゃん』と。今までだったら見過ごしてしまいそうな植物の成長も日々つぶさに感じることができたし、1日1日をよりじっくり生きているような感覚。やらなきゃいけないことに追われるんじゃなくて、人間らしいというか動物らしいというか、ゆっくりとした時間を過ごせたなと思います」

“埋まらない寂しさ”と向き合うことの意味

『息をひそめて』では、外出自粛

『息をひそめて』では、外出自粛が叫ばれ、行動が制限される日々の中、マッチングアプリを通して、宮下心平(演・村上虹郎さん)と出会う妃美を演じた安達さん。所在ない寂しさを埋めるように心平と向き合う妃美を演じていて感じたこととは?

「心平も妃美も、マッチングアプリでなんとなしに出会った二人は、お互いに対して愛情を抱いているわけではないですよね。でも、その関係の中に“埋まらない何かをもしかしたら埋められるかも”、という淡い期待を持っていたんじゃないかと。二人はゆきずりの関係に発展しますが、本当に求めてるものじゃないから、結局寂しさは埋まらない。でもそれはネガティブなことだったかというとそうではなくて、“寂しさは代わりのもので埋めようとしても埋まらないんだということがわかる”という前向きさがあると思うんですよね。埋められない何かを持ち合わせつつも日々を過ごしていかなきゃいけない場面って、恋愛だけじゃなく、生きていると時々起こり得るものだから、心を満たすために静かにもがく妃美に共感しながら演じていました」

30代後半を迎え穏やかになれたワケ

幼少期からキャリアを積み、誰も

幼少期からキャリアを積み、誰もが知る実力派女優として活躍する安達さん。妃美が抱くもの寂しさについて話が及ぶと、自らが幼い頃から心に抱えていた思いについても語ってくれた。

「小さい頃からずっと“埋まらない何か”を感じて生きてきましたが、最近になってまぁまぁ埋まったなという感じがしています。これまでは守る時期と攻める時期の波が結構ありましたが、30代中盤になってやっと、守ることも尖って攻めることも必要ないかなって思えるようになったんです。穏やかになったかな(笑)。仕事におけるスタンスも変化していて、『絶対に爪痕を残そう』と力みすぎず、自分がやりたいようにやりたい役を思うままに演じられるようになりました。いい意味で“力を抜く”ことができるようになったのは大きな変化。それは、役者を長く続けてきたこともあるし、結婚、出産、再婚とライフステージが変化していくなかで、よっぽどのことがない限りこのままの生活が続くんだろうなって思えているから。いろいろなことを経て、落ち着いたんだなって思います」

今だから話せる、撮影ウラ話

妃美のキャラクターと自身の経験

妃美のキャラクターと自身の経験を踏まえて、意外な一面を話してくれた安達さん。最後に本作を振り返って、印象に残っているシーンや好きなシーンを教えてもらった。

「この作品はちょうどクリスマスイブに撮影をしていたんです。撮るシーンも多く帰宅するのが遅くなってしまったのですが、イブなので子どもたちががんばって起きて待っていてくれたのを覚えています。裏話的なことでいえば、鍋の準備をするシーンがあるのですが、私は不器用なので包丁を使うところを撮られるのは結構緊張しました。人に見られると、うまくできなくなりそうで(笑)。特に印象的だったのは、絵的にもきれいで象徴的なクライマックスのシーン。予期せぬことが起こって、気持ちがほっこりと満たされる瞬間を心平と妃美が共有することで、少しだけ2人の距離が近くなる感じが好きで。気持ちがあったかくなるシーンで、演じていても楽しかったですね」

Huluオリジナル『息をひそめて』

2020年春、コロナ禍となった

2020年春、コロナ禍となった多摩川沿いに住む人々の生活を描いた、8話のオムニバスストーリー。夏帆さん、村上虹郎さん、安達祐実さん、斎藤工さんら実力派俳優陣が登場し、誰にでも起こりうる日常や人間模様を演じる。安達さんは第3話「君が去って、世界は様変わりした」に出演。4月23日よりHuluにて一挙独占配信中。
https://www.hulu.jp/static/ikiwohisomete/

フォトギャラリー(全画像を見る4枚)

撮影/永峰拓也 取材・文/坂本結香 編集/宮島彰子(CLASSY.ONLINE編集室)

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