女芸人No.1決定戦「THE W」で見事優勝し、一躍有名になった吉住さん。CLASSY.世代と同じ31歳の働く女性として、真摯にインタビューに応えてくれました。3回目は、「売れるまでは恋愛なんて、という気持ちだったけど、最近ちょっと変わってきた」という吉住さん。恋愛してもいいかなと思うようになったきっかけと、ファッションやヘアメークのことまで聞きました。
「テレビに出るようになって、コミュ力のなさを実感」
ただただ余裕がなくて、恋愛せずにここまできたというのが本当のところで…。「売れていないからネタを書かなきゃ」「仕事で早く結果を出さないと」と必死に毎日を過ごしていて、気付いたら30歳を迎えていました。ただただ、私が不器用なだけなんですけどね。「THE W」で優勝して色々なお仕事をいただけるようになって、人と接する機会が格段に増えました。「自分はこう思っている」ということを伝えなければいけないのに、うまく伝えられない圧倒的なコミュ力の低さを痛感…。もしかしたら恋愛をしたことがないというのも、コミュ力の低さの一因なのかも?と最近思い始めて。でも、それは家族との関係性とは少し違って。恋人は友達とはまた違った特別な存在で、そこには深い繋がりがあって。そんな関係性をこれまで築いたことがないから、今コミュ力という壁が目の前に立ちはだかっているのかなって思ったりします。
1人で生きていくのは自分の時間も確保できて、楽。だけど、このまま不器用に生き続けたいのかと言われると、私の理想としてはもう少し器用な人間になりたいところ。ある時事務所の先輩のセンス爆発女さんから「不自由は人生において大事」と言われたことがあって。恋愛を不自由とは言わないかもしれないけど、恋をしてみたいなとは思いますね。恋愛をすることでもっと色々な世界やシチュエーション、感情が生まれてまた「新しいネタが作れるかも」というワクワク感もあります(笑)。ただ、これまで全く恋愛をしてこなかったから、仕事をほっぽり出すくらいドハマりする可能性も大いにあります(笑)。でも、そんな人生も楽しくていいじゃんという感じです。
「唇がフリーザみたいだったけど」
3〜4年前までは、「自分なんかがなにをキレイにしようとしているんだ」と卑屈になって、自分を勝手に律していました。でも、2年前に事務所が人力舎の先輩の遼河はるひさんのメイク講習会を開いてくれたことがあって。そのとき初めて、人前に出る、テレビに映るということを意識しなければと思いましたね。遼河さんが着なくなった舞台衣装を時々事務所に送ってくださるので、毎回女芸人で取り合いです(笑)。
そのメイク講習から意識が変わって、自分でもコスメを買うようになりました。元々興味のあったものを封印していただけなので、その反動は凄まじくて(笑)。バックの中には必ず、ティントリップは入っていますね。私のイメージだと素敵な女性はリップが取れたらすぐに塗り直す人なんですよね。でも私は鏡を持ち歩いていないし、なんか唇が紫でフリーザみたいな色をしているので、ずっと色が残ってくれるティントリップを愛用しています。あとは、美意識が高い女芸人さんが周りに多くて、みなさんいい香りがするんです。私もそれに憧れてボディミストを買ってみたのですが、選ぶ香りを間違えたみたいで不評でしたね(笑)。
「今、可愛い服が着られるのが嬉しくて」
「THE W」優勝前は衣装もメイクも自前ということも多かったのですが、ありがたい事にテレビへの出演や取材が増えたことで、スタイリストさんがついてくださるようになって、可愛い服を着られるようになりました。売れるまでは本当にお金がなくて、大学時代からのパンツを穿き続けていたので、本当に嬉しいです。プライベートではワンピースや淡い色の服を好んで着ることが多いですね。あとは、よく分からない模様のワンピースも好きです(笑)。スタイリストさんがついたことで、今まで自分が挑戦しなかった系統のファッションやカラーも楽しめるようになってきて、新しい発見も多いです。
自分はイエベだと思って生きてきたのでブルー系の洋服やメイクは避けてきたのですが、この間、スタイリストさんが青いワンピースを用意してくださって。自分でいうのもおこがましいですが、それが結構似合って(笑)。最近はコスメやファッションに自由に使えるお金も増えてきたので、これから自己投資を楽しんでいきたいなと思っています。
PROFILE
1989年11月12日生まれ。福岡県北九州市出身。「THE W(ザ・ダブリュー)2020」で4代目チャンピオンに輝く。ライブ形式で撮り下ろされた、初のベストネタDVD「せっかくだもの。」が3月31日に発売。