アラサー読者が本音トーク! 自分らしいキャリアの築き方と理想のワークスタイル。

社会人になってキャリアを積み、そろそろ新しいビジョンを考えている人も多いCLASSY.世代。業界や職種、ライフプランによって“働き方”の正解は人それぞれ。今回は、プライベートでもキャリアについてよく話をするという、CLASSY. LEADERSの金城さんと黒島さんに、30代を迎えて見えてきたリアルな女性の働き方について話をしてもらいました。

アラサー読者が本音トーク! 自分らしいキャリアの築き方と理想のワークスタイル。

今回の対談に参加してくれたのは…

黒島秀佳さん 1990年9月生

黒島秀佳さん

1990年9月生まれ。テレビ局に勤務。報道記者や番組ディレクターなどを務めた。昨年10月からはデジタルセールス担当として、まったく新しい部署での業務に携わっている。@shuka__krsm

金城華乃子さん 1991年3月

金城華乃子さん

1991年3月生まれ。外資系化粧品会社でのマーケティングやPRを経て、現在大学院に通いながらフリーランスマーケターやライターとして活躍。2021年4月には美容医療が定額で受けられるスキンケアクリニックのサブスクリプションサービス「HADA LOUNGE(ハダラウンジ)」をローンチ予定。@canocokinjo

突然の異動を経て気づいた“新しい視点”

黒島「私は新卒からテレビ局に勤めていて報道に携わっていたんだけど、去年セールス部門への異動が決まって。今まで考えたこともなかった部署だったから、最初は結構驚いてしまったんだけど」

金城「辞令が出た時のことを覚えているけれど、周りから見ても『戸惑っているな』って感じたよ。報道の仕事が大好きだったもんね。でも最近は、とっても楽しそうに働いていて安心した!」

黒島「部署が変わったことで、物事を考えるのにまた違う視点を持つことができるようになったと思う。異動のタイミングと30代になるタイミングが重なったことも影響しているかも。今は世の中のビジネスマンって、こうやって社会を見ていたんだ!という新しい気づきも多くて、楽しさがわかってきた感じかな」

金城「プライベートも前より充実している感じがするけど、部署が変わって変化はあった?」

黒島「そこも、すごく変わった! 今はコロナ禍でリモートワークということもあって時間の使い方がコントロールしやすいし、自分自身と向き合う時間も格段に増えたんだ。昔を振り返ると自分の生活のなかで、仕事に対するプライオリティが高すぎて、人との付き合い方も自分勝手だったかも…。本当に仕事しか見えてなかったと思う。ずっと憧れていた仕事だからこそ、プライドを持って取り組んでいたけれど、そのぶん必死で自分に余裕がなかったなって今では思う(笑)。今は、自分の周りの人たちに目を向けられる余裕が出てきたと感じていて、仕事もプライベートもいい方向に向かってると思ってるよ」

なりたい自分になるための“最短ルート”を考えてきた

金城「私も2年前くらいに、自分

金城「私も2年前くらいに、自分のキャリアアップについて考えた時期があったな。私は大学時代からファッションやコスメのマーケティングをやりたくて、新卒では広告代理店に入社。本当はメーカーでマーケティングをやりたかったんだけど、メーカーに新卒で入ってしまうと配属の希望が叶うかどうかわからなかったから、まずは代理店でファッションやコスメのPRやマーケティングのスキルを勉強しようって考えて。だから入社したころから、スキルが身についたら次のステップへ進むことを考えていたよ」

黒島大学生の頃からキャリアビジョンがしっかりあったんだね! すごい!」

金城「学生の頃から、苦手な科目は勉強できない性格だったから(笑)。代理店のあとは外資の化粧品メーカーに入って、マーケティングのコミュニケーショングループのデジタルマーケ担当に。その頃からInstagramが普及しはじめて、SNSやウェブ広告、インフルエンサーマーケティングを担当することに。イベントも多くて、残業もよくしてたなぁ。大変だったけど、その頃に身に付いたデジタルスキルが自分の“売り”になっているから、この頃の経験は自分の強みになったと思う」

黒島2年前にキャリアアップを考えたのは、マーケティングとしてのスキルを磨くため?」

金城「実は、さっきの外資系の化粧品メーカーの次に入った会社で、はじめて挫折を経験したんだよね。今まで自分の中でキャリアビジョンをしっかり持って、逆算をしてスキルを身に付けてきたのに、転職先でなぜか上手く仕事ができなくなっちゃって…。それが2年前。それがきっかけで、自分のやりたいことや自分の好きな働き方について深く考えるようになって、フリーランスに転身したの。その頃に昔から興味があった起業について本気で考えるようになって、起業への最短ルートを考えたときに大学院で勉強することが一番いいと思って、今はMBA取得に向けて大学院に通ってるよ」

黒島最短ルートで大学院を選ぶって面白いと思ったんだけど、転職ではなくて進学を選んだのはどうして?

金城「企業に入ると、希望している部署へ配属されるかどうかがわからないのがリスクだなって。転職って即戦力が求められることが多いから、私が今までやってきた経験の延長線上にある仕事がメインになっちゃうのかなって。起業に向けて、経営のノウハウを学びたいなら大学院は確実だし、財務やマーケティングなど多角的に学べることが、結果的に起業への最短ルートになると感じたの。それで今は大学院で出合った友達と美容の事業を立ち上げて、4月にはローンチする予定だよ!」

目指すキャリアに合わせて“いるべき場所”を見極めて

黒島「ちゃんと目標を実現してる

黒島「ちゃんと目標を実現してるからすごいよね。華乃子ちゃん(金城さん)は自分のライフプランに向けて、自分の意思で能動的に動いて次の場所へ向かっていくタイプだけど、私は会社勤めだから、もちろん自分の希望通りにはいかないこともあって…。私たちって対極的だよね」

金城「そうだね! でも最近は転職している人のほうが多いのかな?と感じていて、秀ちゃん(黒島さん)のように、ひとつの会社に長年務めていることってとてもすごいと私は思っているよ。今まで辞めようと考えたことはなかったの?

黒島「どんなに仕事がハードでも、会社を辞めたいと思ったことは無かったかな。たしかにフリーランスという選択肢もあると思うんだけど、私は、自分の目標を達成するためには、今の会社にいることが自分にとってベストだと思っていて。あえて組織に所属し続けるという選択肢もあると思うんだよね」

金城「たしかに、会社に所属しているからこそできる仕事もあるよね。自分の考えるキャリアがどういった環境で叶えられるのかというのは、キャリアについて考え直す最初のきっかけにもなるね」

 


前半では、キャリアの積み上げ方や会社に所属する意味、スキルアップのための“転職以外”の考え方について話してくれたLEADERSの2人。後半では、女性なら切っても切れない、妊娠・出産とキャリアの関係についてお届けします!

INFORMATION

本企画に登場したCLASSY.LEADERSの2人と、TBSを退社して新たなチャレンジをする伊東楓さん、そして編集部のメンバーで、キャリアにまつわるあれこれをおしゃべりするclubhouseのルームを開設!当日は上記メンバーが参加し、アラサー世代のキャリアや仕事観について、ざっくばらんにお話しします。ぜひ参加して!

伊東楓さん

・日時:3月18日(木)21時〜22時
・イベントURLはこちら!
https://www.joinclubhouse.com/event/MKKL7qjo

撮影/園田ゆきみ 取材/川端宏実 編集/宮島彰子(CLASSY.ONLINE編集室)

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最新号 202405月号

3月28日発売/
表紙モデル:山本美月

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