32歳&36歳女子が「厄年」で陥りがちな3つの罠
30代に2回も訪れる「厄年」。「厄年に災いが起こる」という根拠はないとはいえ、実際に30代に問題が山積みなことには変わりない様子…。そこで今回は、具体的にどんな不安要素があるのか、恋愛・仕事・健康に分けて詳しくご紹介します。
厄年に気をつけるべきこと【恋愛】
32 歳と36歳は結婚相談所にくる節目の年齢です
32歳は結婚相談所にはじめて訪れる方が一番多く、36歳あたりは女性会員のボリュームゾーンです。20代で数々の出会いを提供してくれていたアクティブな幹事キャラ “ハブ女子”たちが結婚して婚活を卒業してしまい、合コンの機会が激減。出会いの場がない、恋愛対象がいない、日常は仕事ばかり…。そして出産を考えて漠然とした不安が始まります。
また33歳あたりをめどに、彼氏がいる率もガクンと減少していく傾向にあるんです。さらに36歳ゾーンには仕事を頑張ってきたキャリア組、彼氏が煮え切らなかった組、不倫が終わった組、旅や自己実現を経てやっぱり結婚したい舞い戻り組も参戦し、婚活激戦ゾーンと化しています。
そんな理由から、30代の厄年女性の恋愛や婚活は出口の見えないトンネルに突入してしまうのです。
教えてくれたのは…恋愛結婚カウンセラー 水野真由美先生
結婚に繋がる出会いを提供する『ラブ ライフバランス研究所』代表。婚活カ ウンセラーとして個性分析を基に2000 名以上のカウンセリング。20年以上に わたり結婚事情を見つめてきた経験を 活かしセミナーなどで活躍中。
厄年に気をつけるべきこと【仕事】
30代は人生のイベントとキャリア形成が重なって焦りがち
30代は仕事の責任が重くなったり、アラフォーではリーダー的役割の女性も増えていきます。また、「転職は35歳まで」(本当は違うのですが)と不安に駆られ、焦ってしまう人が多いのもこの世代。
さらに20代のときにはいずれ結婚と思ってキャリア形成をしなかった人も多く、30代になってから壁にぶつかる人もいます日本女性の平均初婚年齢は29歳、平均出産年齢が30歳という結果からも、30代はキャリア形成・結婚・出産など、イベントが集中していることは明白。今や女性にとって、仕事と結婚・出産は切っても切れない関係です。
ゆるキャリの人もバリキャリの人も、これからの20代の女性は、仕事、婚活、妊活の 並立がキーワード。他力本願で人生の変化を求めずに、絶えず自ら考え、行動していくことが必要になってきます。
教えてくれたのは…ジャーナリスト•作家 白河桃子先生
「婚活」提唱者。慶應義塾大学文学部 卒業後、大手商社に入社。外資系証券 会社を経て、現在ジャーナリスト・作 家として活躍中。女性のキャリア、ラ イフデザイン、少子化、働き方改革などをテーマに執筆。
厄年に気をつけるべきこと【健康】
20代には放っていても良かった体の様々な問題が出てきます
「生理痛を我慢していたら実は子宮内膜症で不妊治療が必要に」「若い頃は産婦人科に行ったことがなかったけれど、実はSTDや子宮頸ガンにかかっていた」など、20代は若いので放っておいてよかった問題が、30代前半になって出てくるケースがあります。
そして30代後半は、不妊の相談が多くなります。原因はセックスレスや卵子の加齢によるものなど、様々。今までは産みたいかどうかすら意識したことがなかったけれど、急に「やっぱり欲しい!」となる方も増えています。
現代女性にとって30代は「産む」世代であり、「そもそも産みたいかどうかを決める」年代です。さらに、そもそもセックス自体が「あるのが普通」ではなくなっていくため産むべきか、「するべきか」という原始的な命題に立ち返る世代でもあります。
教えてくれたのは…産婦人科医・性科学者 宋 美玄先生
1976年 神戸市生まれ。川崎医科大学 講師、ロンドン大学病院留学を経て、2010年から国内で産婦人科医として勤務。主な著書に『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』(ブックマン社)
取材/佐藤かな子
この記事は『CLASSY.2007年1月号』を再編集したものです。