寒さとともに体調を崩しやすいこの時期。ソーシャルディスタンスやマスク着用などが一般化してきましたが、まだまだ対策はたくさん。今回は著書『一流の人はなぜ風邪をひかないのか』でも知られる医師・裵 英洙先生にすぐはじめられるウィルス予防のための習慣を教えてもらいました。第3回はオフィス編です!
飲み物を頻繁に飲むことで感染の可能性を下げる方向へ
温かい飲み物がオススメ!
「喉を常に保湿する」ためにオフィスなどでは、飲み物をデスクに置き、20分おきなどこまめに飲むことで、喉は潤いを保つことができてウイルス感染の可能性を下げることにつながります。胃腸に負担がかかりにくいように身体を内部から温めてくれる温かい飲み物がオススメです。
アメよりガムでのどのうるおいアップ
※チューインガムを膨らませることは感染予防としてはふさわしくないので人前では注意!
喉を潤すためには飲み物を飲むだけでなく、唾液を誘発させることも有効。唾液には殺菌成分が含まれ、ウイルスなどの侵入者に対する最初のブロック機能の役割を果たしてくれます。そんな唾液を出すには、飴玉を舐めたり、ガムを噛むのが手取り早い方法です。
ただし、飴玉は大量に食べると、糖分過多や虫歯のリスクも…。その点、ガムはキシリトール配合のものなど、砂糖不使用や砂糖含有量の低い商品も多く販売されています。
さらに噛んでいる間、唾液を常に出し続けるとこができるところが、喉の保湿効果という点でガムが有効です。
また「噛む」という効果には、心身のストレスを解消する効果があることが明らかになっています。さらに良く噛むことで短期記憶の能力が向上することもわかっています。ただしガムを噛む場合は20分以上噛むほうがより効果的とのデータもあり、仕事中はガムを噛みにくい方は、長めの休暇時間に噛むのがいいですね。
1日に11回以上手を洗う
多くの接触感染は人の手を介して起こり、手を清潔に保つことは感染予防の基本のき。
1日に11回以上手洗いをする人は、風邪リスクを50%以下にできることが、複数の研究で示されているんです。睡眠時間を除けば、1時間〜1時間半に1回、手を洗うくらいのペースになりますね。
さらに手洗いの前提として、爪も短く切っておきたいところ。爪の間には雑菌が入りやすく、かつ洗いにくいため、手洗いの効果が十分に発揮されない可能性があります。
教えてくれたのは・・・
裵 英洙(はいえいしゅ)MD, Ph.D, MBA
ハイズ株式会社 代表取締役社長
金沢大学第一外科に入局、金沢大学をはじめ急性期病院にて外科医・病理医として勤務。勤務医時代に病院におけるマネジメントの必要性を痛感し、10年ほどの勤務医経験を経て、慶應義塾大学院 経営管理研究科(慶應ビジネススクール)に入学。首席で修了しMBA(経営学修士)を取得。現在、ハイズ株式会社代表として、各地の病院経営の経営アドバイザーとして活躍中。・単著「一流の睡眠」、「一流の人はなぜ風邪をひかないのか?」(ダイヤモンド社)など。
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