ランジェリーブランドを起業した、小島未紅さんの「サステナブル」な働き方

リモートワークが一気に普及したことも後押しになり、従来のやり方にとらわれない働き方が注目されています。結婚や出産などのライフイベントに合わせて、柔軟に働く方法=「サステナブル」な働き方について考えてみましょう。

BELLE MACARON代表・小島未紅さん

会社員時代の残業中の悩みをきっかけにランジェリーブランドを起業

「残業続きのSE時代、長時間ブ

「残業続きのSE時代、長時間ブラをつけていると苦しくなるのが悩みでした。可愛くて着心地のいいブラを探してもどこにも見つからず、自分で作ろうと決めたのが起業の原点。安定を求めて大企業に就職したものの、結婚退職した先輩は復職に悩み、社内には仕事と育児の両立に悩む女性も多く、会社員=安定ではないと次第に思うように。最初は手作りでブラの試作を始め、会社が副業禁止だったので退職。“女性は収入の安定がないと起業に耐えられない”という言葉を本で読み、売上げが安定するまでは派遣や業務委託の仕事と並行して事業に挑戦できたのはすごくいい形でした。また、自分が心から欲しいと思えるものを作りたい一心で目の前のことをこなすうちに、デザイン、企画、経理、マーケティング、SNS運用、法務管理など、どこでも通用するスキルと経験が自然と身につき、キャリアに対する不安も消えました。起業後に結婚した時も、夫の転勤や出産などの変化に対応できる今の状態が心の余裕に。やりたいと思ったら1週間後には実現できる、スピード感のある仕事ができることや、お客様から感謝のお言葉をいただく時、起業してよかったと感じます」

会社員から起業するまでの経歴・変化は?

’14年 新卒でNTTコムウェアに入社。SEとして新システムの設計やプログラミングを担当
’16年 同社を退社
’17年 ランジェリーブランド「BELLE MACARON(ベルマカロン)」をオープン

[会社員時代と変わった点]
平日は毎日バタバタだったのが、現在は残業がなく自分のペースで働ける。朝もゆとりを持って1日をスタートできる。以前は満員電車で通勤していたが今は家から徒歩10分のオフィスに勤務のため、ストレスが軽減されて体が疲れにくくなった。売上目標を大きく越えた瞬間や新商品を喜んでいただいた瞬間は達成感が大きく、この仕事をやっていてよかったと感じる。

[収入の変化]
会社員時代の3~4倍にアップ

普段の仕事はどのような内容?

仕事のモチベーションが上がるアイテム

アイテムに少しこだわるだけで、いつもよりもイキイキと♪

仕事のモチベーションが上がるアイテム

「デザインのスケッチをしやすい、ドットの罫線にこだわったノートとお気に入りのティファニーのペンをいつも持ち歩いています。生地サンプルとメジャーも欠かせないアイテムです」

\小島さんからのアドバイス/

OLからのひとり起業のハードルは予想より高くない!

「実際に起業を経験して思うのは、私のようなOLからのひとり起業に対するリスクもハードルも予想より低かったということ。国の起業支援や女性起業家の活躍を後押しする制度もあり、万が一失敗があっても借金が残らない形での資金調達もできます。“事業に失敗して借金”というドラマや映画のイメージとはかけ離れていました」

撮影/中田陽子(MAETTICO) 取材/加藤みれい

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表紙モデル:山本美月

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