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【大倉忠義&成田凌】映画『窮鼠はチーズの夢を見る』に学ぶ、「こじらせ恋愛からの脱出方法」5つ

本日公開『窮鼠はチーズの夢を見る』の映画化、これは事件です。「失恋ショコラティエ」「脳内ポイズンベリー」の水城せとなが描く傑作コミック『窮鼠はチーズの夢を見る』『俎上の鯉は2度跳ねる』を1つ物語にした『窮鼠はチーズの夢を見る』。男性同士の恋愛を描いたほろ苦さの漂う“生涯たった1度の恋”の物語を映画化した作品です
この原作は伝説的コミックと呼ばれ多くのファンを魅了してきました。そんなこの作品を『世界の中心で愛を叫ぶ』『ナラタージュ』『リバースエッジ』といった恋愛映画の申し子とも言えるべく行定勲監督がメガホンを取り、大倉忠義と成田凌を主演に迎え、実写映画化しました。
そして、ここがとても重要なんですが、この作品は一見LGBT映画にカテゴライズされてしまいがちだけれど、あくまでも純粋な恋愛映画に仕上がっているということを先に述べておきます。他の人を好きになろうと努力したもののその人しか好きになれないジレンマ、好きになってはいけないとわかりながらも惹かれていく激情、自分がないものを持っているライバルへの焦燥感、恋によって自分が変わってしまうことへの不安、また人の心を傷つけてしまったことへの自戒までも…。「好き」と「嫌い」を行き来する複雑な幾多の感情が登場して”想い通りにはならない恋のすべて”が描かれています。だからこそ、この映画に描かれていることを「全て知っている」と感じますし、その共感値の高さから、自分のかつての経験に自動変換して悶えたりして…。そんなこんなで誰もが“自分の物語”にしてしまうような、なんとも業が深いお話なんです…。

【大倉忠義&成田凌】映画『窮鼠はチーズの夢を見る』に学ぶ、「こじらせ恋愛からの脱出方法」5つ

今回は、これまで自分を好きになってくれる人と、ただ流されるように恋愛をしてきた“流され侍”の大友(大倉忠義)と大友に学生時代からひそかに恋心を抱いてきた“恋愛至上主義”な一面をのぞかせる今ヶ瀬(成田)。彼ら2人のやりとりから垣間見える「こじらせ恋愛」からの脱却のヒントを学びます。
「恋愛でジタバタもがくより、大切なことが人生にはいくらでもあるだろう」
こんなセリフがあるように、主人公たちもアラサーですので、ぜひ参考にしてみてください。

『窮鼠はチーズの夢を見る』とは?

💡10秒でわかる 映画『窮鼠はチーズの夢を見る』の簡単なあらすじ

・学生時代から「自分を好きになってくれる女性」と、受け身の恋愛ばかりを繰り返してきた、大伴恭一
・大学の後輩・今ヶ瀬渉と7年ぶりに再会。「昔からずっと好きだった」と突然想いを告げられる
・戸惑いを隠せない恭一だったが、今ヶ瀬のペースに乗せられ、ふたりは一緒に暮らすことに
・ただひたすらにまっすぐな想いに、恭一も少しずつ心を開いていく
・しかし、恭一の昔の恋人・夏生が現れ、ふたりの関係が変わり始める

『窮鼠はチーズの夢を見る』に学ぶ、こじらせ恋愛からの脱却方法5選

その1:好条件の相手という理由だけで付き合わない

自分のことを好きになってくれるそれなりに好条件の人ばかりと交際すること。それ自体悪いことではありません。ですが、時間を過ごしてみて“相手に興味がわかない”ようでしたら、結局、一緒にいても満たされず空虚な時を過ごすことになります。条件がいくら良くても、心は空っぽですといずれ破綻を迎える可能性が高いです。「相手に対してもっと知りたいという気持ちがあるか」は、その恋愛の継続させるかにおいて自分の中の心の定規にしてみても良いかもしれません。

その2:過度な嫉妬をしない

今さら言うまでもなく相手がいない隙にスマホを覗いたりするのは、決して良いことではありません。嫉妬は、仕事や自分を高めてくれるライバルに向けた“ポジティブな嫉妬”なら、人生の向上のために有意義だったりしますが、恋愛における嫉妬は基本的に自分の首を絞めてしまいます。余計な心配で体力を消耗するし、控えましょう。また、スマホの覗き見は習慣となってしまいがちな傾向もありますし、そうなると相手の信頼も失います。

その3:すぐに過去の恋人を頼らない

寂しくなるたびに、過去の恋人に頼るのはNGです。理由は単純で、シンプルに余計に虚しくなって、精神衛生上何も良いことがないからです。「寂しい→誰かに心の隙間を埋めてもらおう→埋まらない→結局、好きだった人が恋しい」このサイクルを繰り返すだけで無意味です。好きでもない過去の恋人に傷を癒してもらうくらいなら、その時間を自分磨きに充ててください。

その4:自分を卑下した発言をしない

自己評価の低い人間といると、一緒にいる人はそのフォローが逐一大変なものです。そして何よりも言霊というものは、本当にあります。自分で自分の悪口を言いすぎると「面倒くさい人」と相手に思われるだけじゃなく、自己評価まで下がってきてしまいます。そうすると自分の行動全てに自信が持てなくなりがちで、悪影響。自己評価をいきなり増幅させるのは難しいですが、せめて自分の言葉で自分を傷つけないようにしましょう。

その5:複雑になりすぎた人間関係は一旦リセットする

脳内がぐちゃぐちゃになった状態で恋愛における次の駒を進めようとすると、健全な判断ができなくなりがちです。また、次の恋の相手にも“他にも帰る場所がある人間”でいるのは失礼です。もし本当に向き合いたい相手がいるのであれば、自分の過去の恋愛を一旦リセットしましょう。リセットというのは連絡先を削除するとかそういった形式的なものではなく、自分の心で覚悟を決めることです。

最後に作品の見所を、映画ソムリエのライターがさらに熱く解説!

冒頭にも述べましたがこの映画化を聞いた時は、これは事件だと目が覚めるようでした。「今年、わたしが生きる意味の1つになるな…」と小さく、いや大きくガッツポーズをしていた去年のあの日が今も懐かしいものです。そして同様にこの映画化のニュースに感動している女性が実は世の中にたくさんいて。その後、映画配給会社のホームページがサーバーダウンしたという現象も起きていたそうです。
何と言っても特筆すべきは演者2人の強烈なまでの美しさと愛らしさ。はっきり言って、もうキュンキュンが止まらないものでした。いい大人になっても不毛な恋の駆け引きから抜けられない現実。じゃれ合う姿、罵り合う姿、愛し合う姿、寄り添う姿。本気の恋をしているからこそ生まれる、移り変わる季節ように七変化していく彼らの表情。
この映画の中には秘密の宝箱をそっと開いたようなかぐわしさがいっぱいで「私はこういう胸キュンで消耗したかったんだ」と自分の欲望を発見。また、2人が暮らす家のベッドの布団になりたいと思いました。布が羨ましいと思ったのはさすがに私にとっても初めての感情です…。優柔不断でありながらも同時に優しさを隠しきれない、そんな恋をした相手を“沼落ちさせる魅力”を秘めた色気を醸し出す大倉忠義。瞳を濡らして恋する人間の一喜一憂を完璧に再現し、見るものにこの恋を“自分ごと化”させるほどの繊細な演技を見せる成田凌。最高のキャスティングです。幸福とは、高級車に乗ることでも、美しい容姿を手に入れることでも、何千何万の人にいいねをもらうことでもなくて。永遠に好きでいられる人と出逢い、その人と壊されることのない愛を手に入れることだと気づかされます。まるで絵画のように美しい二人が、感情すべてさらけ出して。どこまでも人間らしさを丸出しにして。絶対的な何かを求め、もがきながら歩む窮鼠の世界。ああ、美しや。二人の愛がどうなるのか、ご自身の目で見届けてほしいです。

この記事を執筆したのは
東 紗友美(ひがし さゆみ)
’86年、東京都生まれ。映画ソムリエ。元広告代理店勤務。日経新聞電子版他連載多数。映画コラムの執筆他、テレビやラジオに出演。また不定期でTSUTAYAのコーナー展開。映画関連イベントにゲスト登壇するなど多岐に活躍。
http://higashisayumi.net/
Instagram:@higashisayumi

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