料理上手になりたいけれど、腕前をすぐに上げるのは難しいもの。いつもの素材でいつも以上の味に仕上げるコツは調味料でした。塩や胡椒、油などの基本アイテムからあまり馴染みのないものまで、和・中・仏・伊の人気シェフたちが推す調味料を教えていただきました。
おうちご飯が変わるプロが選んだ「おすすめの調味料」
イタリアンのシェフ Quindi・安藤曜磁さん
【左】バルベラ フラントイア エキストラヴァージン オリーブオイル
手摘みしたシチリア産オリーブで作るノンフィルタータイプ。香りと風味がしっかり。「パスタやパンなどの小麦粉によく合います。パスタの仕上げにかけるだけで本格イタリアンの香りに」500㎖ ¥1,800(カルディコーヒーファーム)
【中央左】土佐のあまみ屋 土佐の海の天日塩
あまみ多くの海洋生物を育む土佐の海から汲み上げた海水を、火を使わずに天日だけで手間と時間をかけて仕上げた塩。「仕込みの際などに重宝しています。魚や野菜にはもちろん、お肉を焼く前にこの塩を使うと味わいの出方が格段に変わります」130g ¥450(土佐のあまみ屋)
【中央右】ドゥエ・ヴィットリエ リゼルバ・オーロIGP 15年熟成タイプ
高品質なブドウを使い、オーク樽で長期熟成を経たバルサミコ。「無添加で作られた本格的なバルサミコです。長期熟成によるコクや甘みは他に替えが効かないアクセントになります」250㎖ ¥3,000(アイランドフーズ)
【右】スカーリア スカーリアさんのアンチョビ
新鮮な鰯を天然塩で漬けて熟成、ヒマワリ油で仕上げた、現地のリストランテも支持する品。「手作業で仕込みをしているため、雑味も一切なく凝縮された旨みが料理の味わいを引き上げてくれます」80g ¥462(カルディコーヒーファーム)
紹介した調味料を使って絶品料理を作るなら…
「マンゴーと生ハムのサラダバルサミコソース」
一口ごとに楽しいサラダは季節のフルーツを盛り込んで
「時間をかけて作られた調味料を使えば、シンプルな素材や調理でも本格的な味になる」という安藤シェフ。ドレッシングとして和えずに調味料を1つずつ加えることで、味わいが単調にならず、グラデーションが生まれます。
「マンゴーと生ハムのサラダバルサミコソース」
【材料】(1人分)
ベビーリーフミックス……50g
マンゴー……1/4個
生ハム……3枚
オリーブオイル……小さじ1と1/2
バルサミコ……小さじ2/3
塩……小さじ2/3
レモン汁……小さじ1
黒胡椒……少々
【レシピ】
1.ベビーリーフは洗って水けを切る。マンゴーは一口大に切る。生ハムは食べやすい大きさに切る。
2.器にベビーリーフ、マンゴー、生ハムの半量を順に重ね、各調味料の半量をそれぞれ回しかける。残りの半量を同様に盛り付ける。
\イタリアンのシェフ/
Quindi・安藤曜磁さん
京都の人気店「イル・ギオットーネ本店」を経て、「イル・ギオットーネ丸の内」で副料理長に。その後、イタリアン数店で料理長に就き、2018年にオープンした「Quindi」でシェフとして厨房に立つ。
撮影/市原慶子、土居麻紀子 取材/首藤奈穂
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