こんにちは、CLASSY.LEADERSの黒島秀佳です。
ステイホーム期間のおかげで
ずっと積ん読状態だった読書がかなり捗りました。
家にいる時間が長い今だからこそ、
おすすめしたい本をご紹介します!
①「ティファニーで朝食を」トルーマン・カポーティ
【あらすじ】
第二次大戦下のニューヨークで、居並びセレブの求愛をさらりとかわし、社交界を自在に泳ぐ新人女優ホリー・ゴライトリー。気まぐれで可憐、そして天真爛漫な階下の住人に近づきたい、駆け出し小説家の僕の部屋の呼び鈴を、夜更けに鳴らしたのは他ならぬホリーだった…。
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かの有名なオードリー・ヘップバーン主演の映画の原作。
わたしが読んだのは村上春樹氏の新訳版ですが、実は映画と原作ではラストが大きく違います。
主人公ホリーの奔放さや魅力はそのままに、映画とはまた少し違う、毒気もあり、切なさのある世界観を楽しめます。
② 「あのこは貴族」山内マリコ
【あらすじ】
東京生まれの箱入り娘・華子は、20代後半で恋人に振られ、結婚を焦ってお見合いを重ねた末、ついにハンサムな弁護士「青木幸一郎」と出会う。一方、地方生まれの上京組・美紀は、猛勉強して入学した慶應大学を金欠で中退。夜の世界を経て、今はIT企業で働いている。腐れ縁の男友達「幸一郎」とのだらだらした関係に悩み中。生まれも育ちもまったく違う二人が、同じ男をきっかけに出会うとき、それぞれ新たな世界が拓けて──。
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著者の山内マリコさん自身が「女性たちにかけられた呪いを解く物語」と言っている意味が、読んだ後によくわかる1冊。ほろ苦くて、爽快感もあって、背中を押してもらえます。
③ 「21Lessons
21世紀の人類のための21の思考」
ユヴァル・ノア・ハラリ
「サピエンス全史」などで有名な知の巨匠、
ユヴァル・ノア・ハラリ氏の最新作。
「サピエンス全史」で過去を紐解き、
「ホモ・デウス」で未来を預言した著者が
「現在」を鋭く分析し、
その処方箋を示してくれる1冊。
トランプの躍進は何を意味するのか?自由民主主義はなぜ危機に陥っているのか?
ナショナリズムは不平等や気候変動の問題を解決できるのか?IT化が進んだら、果たして人間は不要になるのか?
何百もの論文を読まないと得られないほどの知見を、わかりやすく噛み砕いた上で、この1冊で吸収させてくれる、とんでもなく親切でお得な本です。
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ちなみに、わたしが今読み進めているのは、
カミュの「ペスト」。
新型コロナウイルスの流行で、世界中で再び読み直されている名作です。
舞台は、1940年代の仏領アルジェリアの港町。そこで「死の病」ペストが大流行、伝染病が蔓延し、極限状態に陥った街で人々はどう振る舞うのか…。
人命なのか、経済なのかという選択、離れ離れになった恋人に会おうともがく新聞記者、日に日に疲弊していく主人公の医師、など、まさに今わたしたちが置かれている状況が映し出されていて、とても興味深いです。
ほとばしる活字愛のため、長文失礼しました!
まだしばらくは家で過ごす時間が増えそうなので、少しでも参考になれば幸いです♡
それでは、また更新します。
文/黒島秀佳(@shuka_krsm)