今、巷で話題の〝サスティナブル〟というワード。ググってはみたものの「持続可能な~」と言われてもピンとこない…。だけど〝おさがり〟に価値を見いだすことも、ひとつの立派なサスティナブルなのでは?と考えました。新しいギフトも嬉しいけれど、それが〝お母さんからのおさがり〟であれば、より特別な価値があるはず!今回は譲り受けたアイテムを大切に使っている読者を大調査! 母娘で受け継いでいるのはアイテムだけじゃなく、物を大切にする〝心〟でした。
今の自分だから身につけたい、と 思えた母のウォッチコレクションが私のサスティナブル・ファッション!
小西 翼さん(26歳)の場合
どちらもクラシックなデザインだからデニムなどカジュアルに合わせて。右はエルメスの〝Hウォッチ〟左はシャネルの〝プルミエール〟。
母は今の私の年齢と同じ26歳で結婚。母が結婚した当初はバブルの最後の時期。大学生から社会人まで、みんなが全身ブランドに身を包んでいた時期だったこともあり、母も当時のお給料でこのエルメスとシャネルの時計2本を購入したそうです。その後私が生まれてからも大切に使っていたもので、子供の頃のお出かけの時にいつも母が身につけていたのを覚えています。そんな母の大切な時計を譲り受けたのは、私が成人式を迎えたタイミング。周りはカジュアル全盛で、当時私もカジュアルブランドでバイトをしていたこともあり、全く似合う服装ではありませんでしたが…、あれから6年経ち、変わらず服装はカジュアルですが、結婚や出産を経たことで、年相応の落ち着きも出てきたと感じています。新しいものを買うのもいいけれど、母と私で少しずつ時間をかけて、思い出と一緒にセルフヴィンテージにできることにとても価値がある気がしています。ブランドバッグはもっと似合う年齢がきたら…、そう思っています。
私のサスティナブル・ファッションは母から譲り受けたこのバッグ
前田朝香さん (アパレル・29歳)の場合
エルメスのケリーバッグ
言葉じゃなく母の背中を見て学んだのは〝物を大切に使うこと〟
オシャレ好きの母とは大学生の頃から、姉妹のように洋服や小物の貸し借りをしてきました。結婚して家を出るタイミングで譲り受けたのが、エルメスのバッグ、カルティエの時計、ハリー・ウィンストンのジュエリー。中でもこのケリーバッグは、いつもお出かけから帰ったら母が布で拭いてきちんと箱にしまうのを見ていたので、大切なものなんだろうと幼な心に感じていたものでした。私も今、母と同じように大切にケアをしながら使っています。わざわざ言葉で伝えられたわけじゃないのに大切にする気持ちを自然と受け継げるのが嬉しいです。
私のサスティナブル・ファッションは母から譲り受けたこのジュエリー
大塩七海さん (アパレル・26歳)の場合
パールのピアスとネックレス、カルティエの時計
祖母から母娘3代受け継いだかけがえのない宝物
母の「将来、冠婚葬祭など大切な節目にフェイクをつけて欲しくない」という思いから譲り受けたパールは、母が祖母から譲り受けたもの。社会人になりたての頃は、失くしてしまったら…と大切に保管していましたが26歳になった今、友達の結婚式など晴れの日にセット使いを。またもう1つ譲り受けたのがカルティエの時計。成人式、卒業式、就職活動、今のお仕事に就いた時…大切な人生の節目を一緒に過ごしています。〝いいものを大切に長く使う〟という言葉の意味が少しずつわかるようになってきた気がしています。
撮影/山口陽平 ヘアメーク/陣内勇人 取材・文/金 セアル
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