人気スタイリスト【丸林広奈さん】の『ハンサムカジュアル』の作り方を攻略!

CLASSY.6月号で、スポーティを女っぽく着こなした私服のスタイリングが人気だった丸林広奈さん。今回は、秋に着たい「ハンサムカジュアル」なコーデの作り方を教えてもらいました!人とかぶらないアイテム選びや、塩梅が絶妙な甘辛コーデに注目です♡

 

甘め2割×カジュアル8割のバランス感がしっくり

これまで“ゆるパンツ”といえば、デニムやワイドパンツが定番でしたが、今年初めてMIU MIUのチノパンを迎えてから、スタイリングの幅が広がりました。その影響もあり、この秋はメンズライクなパンツに夢中。オーストラリア発のブランド「MATTEAU」で見つけた一本は、ブラウン寄りの深みあるカーキと、緩やかなコクーンシルエットに一目惚れしました。トレンドを押さえたランジェリー風のレースインナーとも相性抜群!サンローランのインナーは短め丈×リブ素材で裾をたくし上げやすく、さり気ないお腹の肌見せも、ソフトミリタリーに欠かせないエッセンスです。ジャケットはマーノ、時計はカルティエ、リングとブレスレットはソフィ・ビル・ブラーエ。

\気づけばコペンハーゲンのブランドを収集/

丸林さんがインスピレーションをもらうのは、コペンハーゲンのファッション

私の“コペンハーゲンブーム”の火付け役となったのは、自身のウェディングリング探しでした。周りとかぶらないものを身につけたくて、ネットでひたすら検索。そこで出合ったのが、波打つ曲線状に大小様々なダイヤが並ぶ『SOPHIE BILLE BRAHE』のリングでした。上品さの中に宿る遊び心に心を奪われたのを覚えています。それから、ジュエリーはもちろんアパレルまで、コペンハーゲン発のブランドを幅広くリサーチするように。中でも『LIÉ STUDIO』愛は格別で、直接メッセージを送って、ディレクターの姉妹にお会いしたことも。

また、『TEKLA』や『Cecilie Bahnsen』も私の気分にぴったり寄り添うコペンハーゲンブランドです。現地のスナップもチェックしているのですが、スウェット×ダイヤのネックレス、エレガントなワンピ×スニーカーなど、自由なスタイルを楽しんでいて、真逆のアイテム同士でも、なぜかまとまりがある。その絶妙なバランス感が、私のファッション欲を掻き立てます。また、 北欧ブランドの“生地の繊細さ”にも惹かれ、服作りに携わる私は触発されて京都までデッドストックの生地を探しに行ったこともありました。工場で見つけたシルクの美しさに感動し、新作のツイードコートの衿裏にあしらうことに。衿を立てた時にだけ見えるそのささやかな仕掛けにも、コペンハーゲンから学んだ遊び心を投影しています。

レディなカッコよさを作る丸林さんのITアイテム5選

Tシャツ&ロンTにはキャミドレスや落ち感あるボトムスを合わせれば新鮮に

HIRONA'S VOICE

「カジュアルなTシャツに、あえて真逆のきれいめ服をゆるっと合わせるのが今の気分。全体のシルエットにゆとりを持たせることで、コペンハーゲンファッションのようなリラクシーさが宿ります」(丸林さん)

長め丈のキャミドレスは、レイヤード前提で開きの大きめなデザインを選んで

ソフトミリタリーなアイテムをさりげなくミックスするだけで、カジュアルがこなれる

HIRONA'S VOICE

「春にチノパンデビューしてから、すっかりメンズライクなパンツがマイブーム。一見ハードなカーキも、実はきれいめアイテムと相性がよく、コンサバ派のカジュアル更新にぴったりなんです!」(丸林さん)

ツイードはあえて紳士服っぽい素材感でインナーやボトムスで女っぽさを足すのが丸林さん流

HIRONA'S VOICE

「一見クラシカルでも、実は振り幅が広いツイードアイテム。今季はヴィンテージ感のある、控えめなツイードが気になっているので、合わせるアイテムは甘めに寄せて、テイストのコントラストを楽しみます」(丸林さん)

Hirona Marubayashi

“まるちゃん”の愛称で親しまれる、1992年生まれの同世代スタイリスト。フェミニンに着こなすシンプルモードスタイルに定評あり。2022年にはアパレルブランド「MARNO(マーノ)」をローンチ。

撮影/川﨑一貴(Ajoite)〈人物〉、清藤直樹〈静物〉 モデル・スタイリング/丸林広奈 モデル/上西星来 スタイリング/村瀬萌子 ヘアメイク/後藤若菜(ROI) 取材/岸本真由子 編集/藤田摩吏子 再構成/Bravoworks,Inc.
※CLASSY.2025年10月号『スタイリスト丸林広奈さんのハンサムカジュアル』より。
※私物につきシャネルブティックへのお問合せはお控えください

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最新号 202512月号

10月28日発売/
表紙モデル:堀田 茜

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