CLASSY.6月号で、スポーティを女っぽく着こなした私服のスタイリングが人気だった丸林広奈さん。今回は、秋に着たい「ハンサムカジュアル」なコーデの作り方を教えてもらいました!人とかぶらないアイテム選びや、塩梅が絶妙な甘辛コーデに注目です♡
甘め2割×カジュアル8割のバランス感がしっくり
これまで“ゆるパンツ”といえば、デニムやワイドパンツが定番でしたが、今年初めてMIU MIUのチノパンを迎えてから、スタイリングの幅が広がりました。その影響もあり、この秋はメンズライクなパンツに夢中。オーストラリア発のブランド「MATTEAU」で見つけた一本は、ブラウン寄りの深みあるカーキと、緩やかなコクーンシルエットに一目惚れしました。トレンドを押さえたランジェリー風のレースインナーとも相性抜群!サンローランのインナーは短め丈×リブ素材で裾をたくし上げやすく、さり気ないお腹の肌見せも、ソフトミリタリーに欠かせないエッセンスです。ジャケットはマーノ、時計はカルティエ、リングとブレスレットはソフィ・ビル・ブラーエ。
\気づけばコペンハーゲンのブランドを収集/
甘いイメージがある「CECILIE BAHNSEN」ですが、実はベーシックなケーブルニットも!
「TOTEME」のアイテムも少しずつコレクション中。スクエアトゥのブーツは愛用歴3年目。
「LIÉ STUDIO」のディレクター姉妹と。2024年に来日した際に初めてお会いできました!
丸林さんがインスピレーションをもらうのは、コペンハーゲンのファッション
私の“コペンハーゲンブーム”の火付け役となったのは、自身のウェディングリング探しでした。周りとかぶらないものを身につけたくて、ネットでひたすら検索。そこで出合ったのが、波打つ曲線状に大小様々なダイヤが並ぶ『SOPHIE BILLE BRAHE』のリングでした。上品さの中に宿る遊び心に心を奪われたのを覚えています。それから、ジュエリーはもちろんアパレルまで、コペンハーゲン発のブランドを幅広くリサーチするように。中でも『LIÉ STUDIO』愛は格別で、直接メッセージを送って、ディレクターの姉妹にお会いしたことも。
また、『TEKLA』や『Cecilie Bahnsen』も私の気分にぴったり寄り添うコペンハーゲンブランドです。現地のスナップもチェックしているのですが、スウェット×ダイヤのネックレス、エレガントなワンピ×スニーカーなど、自由なスタイルを楽しんでいて、真逆のアイテム同士でも、なぜかまとまりがある。その絶妙なバランス感が、私のファッション欲を掻き立てます。また、 北欧ブランドの“生地の繊細さ”にも惹かれ、服作りに携わる私は触発されて京都までデッドストックの生地を探しに行ったこともありました。工場で見つけたシルクの美しさに感動し、新作のツイードコートの衿裏にあしらうことに。衿を立てた時にだけ見えるそのささやかな仕掛けにも、コペンハーゲンから学んだ遊び心を投影しています。
レディなカッコよさを作る丸林さんのITアイテム5選
アウターでも自然と抜け感が出るツイード素材に夢中
MARNOの新作コートはこれまでになかった紳士服風のツイードを採用。ブラウン×表情のある素材で秋冬の装いにシフト。
スエード素材のサンダルは夏から継続して愛用中!
最近はほぼ毎日愛用しているシャネルのトングサンダル。スエードで秋まで長く履けるのが魅力!
小脇に収まるラウンドフォルムでクラッチ持ちも◎
メゾンブランドの中でも特に愛用しているサンローラン。モードさと女っぽさが絶妙にMIXされたデザインが豊富で、シンプルコーデを格上げしてくれます。
挑戦的な長め丈ニットは信頼ブランド「TOTEME」で
長め丈トップスが気になる今季、TOTEMEで半袖ニットを購入。レースを裾から覗かせると、バランスの取れたレイヤードが楽しめます。
つま先オシャレが叶うスエードミュールが気分!
3年前に迎えたJIMMY CHOOのミュール。つま先のデザインが、甲にかかるワイドパンツとも好相性で出番が多め。
Tシャツ&ロンTにはキャミドレスや落ち感あるボトムスを合わせれば新鮮に
【Mystradaのワイドパンツ】
肌がほんのり透けるシアーロンTで抜け感たっぷりに
カットソー¥12,100(カデュネ/カデュネ プレスルーム)パンツ¥23,100(マイストラーダ/マイストラーダ プレスルーム)バッグ¥19,800(マルシェ/フラッパーズ)パンプス¥40,700(プリティ・バレリーナ/F.E.N.)イヤーカフ[2個セット]¥9,900ブレスレット¥8,820(ともにアビステ)ネックレス¥13,200(ミチ ウィルウェイ/フォーティーン ショールーム)
【Stola.のサテンスカート】
薄手のカットソー同士を重ねて今っぽい奥行きを
カットソー¥6,990(Gap)中に着たカットソー¥11,000(エイチ ビューティー&ユース)スカート¥19,800(Stola.)バッグ¥38,500(ジャンニ キアリーニ/ジャンニ キアリーニ 銀座店)ブーツ¥99,000(ネブローニ)
【ELENDEEKのキャミソールワンピ】
キャミワンピをゆるっと合わせて微糖に仕上げる
キャミワンピは極細のストラップを選ぶことで、子供っぽさを回避できます。足元は甲が見えるバレエシューズで抜け感を。カットソー¥3,990(Gap)ワンピース¥26,400(ELENDEEK)バッグ¥35,200(TOV/ユナイテッドアローズ 渋谷スクランブルスクエア店)バレエシューズ¥26,400(ツル バイ マリコ オイカワ)イヤリング¥8,800(アビステ)リング¥20,900(イットアトリエ/フォーティーン ショールーム)
HIRONA'S VOICE
「カジュアルなTシャツに、あえて真逆のきれいめ服をゆるっと合わせるのが今の気分。全体のシルエットにゆとりを持たせることで、コペンハーゲンファッションのようなリラクシーさが宿ります」(丸林さん)
長め丈のキャミドレスは、レイヤード前提で開きの大きめなデザインを選んで
【Ray BEAMS】
細身のタイトシルエットでデニムながら大人っぽく着られる1枚。デニムワンピース¥17,050(レイビームス/レイ ビームス 新宿)サングラス¥52,800(アイヴァン/アイヴァン 東京ギャラリー)
【CABaN】
毎年人気を集めるボタニカルプリントシリーズ。上質な羽二重ならではの美しい光沢とドレープも魅力的。ワンピース¥63,800(キャバン/キャバン 丸の内店)ブレスレット¥7,830(アビステ)
【UNIQLO】
深めのVネックで、ロンTと重ねた時ももたつきにくく、顔周りをすっきり見せてくれる効果も!華奢なストラップは長さ調整が可能。ワンピース¥3,990(UNIQLO)サンダル¥5,280(ハワイアナス)
【GBH】
韓国発のライフスタイルブランド。シワ感のあるテクスチャー素材でコーデが単調にならないうえに、黒でも軽やかに纏えるのがポイント。ワンピース¥25,960(GBH)スカーフ¥22,000(マニプリ)
ソフトミリタリーなアイテムをさりげなくミックスするだけで、カジュアルがこなれる
【Nackiyeのカーキジャケット】
アースカラーになじませてカーキを優しげな雰囲気に
ジャケット¥242,000(ナキエ/ロンハーマン)タンクトップ¥6,380(Stola.)キャミロンパース¥16,500(イウエンマトフ/ユナイテッドアローズ 渋谷スクランブルスクエア店)スカート¥22,000(アルページュストーリー/アルページュストーリー プレスルーム)バッグ¥6,050(マリー・ルイーズ/ラヤン)バングル¥13,750(エイチアッシュ/フォーティーン ショールーム)イヤリング¥5,670(アビステ)
【ASTRAETのカーキジャケット】
定番のテーラードJK感覚で洗練された白ワンピにON
シャツっぽく着られる柔らか素材のジャケットなら、袖を捲って抜け感を出せます。ジャケット¥35,970(アストラット/アストラット 新宿店)ワンピース¥24,200(ウィム ガゼット/ウィム ガゼット ルミネ新宿店)バッグ¥44,000チャームセット¥5,500~(ともにヴァジック/ヴァジックジャパン)パンプス¥28,600(ツル バイ マリコ オイカワ)ネックレス¥27,000イヤリング¥7,830(ともにアビステ)
【Arpege storyのカーキパンツ】
マニッシュパンツに肌見せやパンプスのギャップが◎!
トップス¥25,300(ウィム ガゼット/ウィム ガゼット ルミネ新宿店)パンツ¥19,800(アルページュストーリー/アルページュストーリー プレスルーム)バッグ¥7,990(Gap)パンプス¥64,900(ネブローニ)サングラス¥50,600(アイヴァン/アイヴァン 東京ギャラリー)ブレスレット¥14,300イヤリング¥7,920(ともにイットアトリエ/フォーティーン ショールーム)
HIRONA'S VOICE
「春にチノパンデビューしてから、すっかりメンズライクなパンツがマイブーム。一見ハードなカーキも、実はきれいめアイテムと相性がよく、コンサバ派のカジュアル更新にぴったりなんです!」(丸林さん)
ツイードはあえて紳士服っぽい素材感でインナーやボトムスで女っぽさを足すのが丸林さん流
【MACPHEEのツイードジャケット】
落ち着いたツイードとレースのチグハグ感が◎
ジャケット¥88,000(MACPHEE/TOMORROWLAND)ブラトップ¥7,700(Edition/Edition 表参道ヒルズ店)レースキャミソール¥37,400〈アンスクリア〉スカート¥25,300〈プロタゴニスタ〉パンプス¥59,400〈ペリーコ〉(すべてアマン)バッグ¥42,900(オルセット/オルサ)サングラス¥47,300(アイヴァン/アイヴァン 東京ギャラリー)イヤーカフ[両耳セット]¥5,500(アビステ)ブレスレット¥13,500(アビステ)
【Drawing Numbersのツイードジレ】
ウォッシュの利いたデニムで上下の甘辛バランスを調整
ジレ¥93,500(ドローイング ナンバーズ/ドローイング ナンバーズ新宿店)タンクトップ¥8,800〈グレーコード〉デニムパンツ¥18,700〈ニードバイヘリテージ〉(ともにゲストリスト)バッグ¥110,000(J&M デヴィッドソン/J&M デヴィッドソン カスタマーセンター)パンプス¥71,500(ネブローニ)バングル¥5,670(アビステ)
【EFFE BEAMSのツイードジャケット】
ロゴT×チノパンの強めカジュアルでツイードもラフ
毛足長めのツイードJKは中をとことんカジュアルに振って、甘辛バランスを調整。コペンハーゲン風の上品カジュアルを狙うなら、チノパンが有効です。ツイードジャケット¥71,500(エッフェ ビームス/ビームス ハウス 丸の内)カットソー¥14,850(ル ベーシック/ユナイテッドアローズ 渋谷スクランブルスクエア店)パンツ¥17,600(ヘルシーデニム/ゲストリスト)バッグ¥6,990(Gap)パンプス¥74,800(ペリーコ/アマン)ブレスレット¥8,800(アビステ)
HIRONA'S VOICE
「一見クラシカルでも、実は振り幅が広いツイードアイテム。今季はヴィンテージ感のある、控えめなツイードが気になっているので、合わせるアイテムは甘めに寄せて、テイストのコントラストを楽しみます」(丸林さん)
Hirona Marubayashi
“まるちゃん”の愛称で親しまれる、1992年生まれの同世代スタイリスト。フェミニンに着こなすシンプルモードスタイルに定評あり。2022年にはアパレルブランド「MARNO(マーノ)」をローンチ。
撮影/川﨑一貴(Ajoite)〈人物〉、清藤直樹〈静物〉 モデル・スタイリング/丸林広奈 モデル/上西星来 スタイリング/村瀬萌子 ヘアメイク/後藤若菜(ROI) 取材/岸本真由子 編集/藤田摩吏子 再構成/Bravoworks,Inc.
※CLASSY.2025年10月号『スタイリスト丸林広奈さんのハンサムカジュアル』より。
※私物につきシャネルブティックへのお問合せはお控えください
BYCLASSY.編集部