きちんと感と今っぽさ、どちらも欲張れる「ジレ」は、大人の着こなしに頼れる一枚。今回は、春夏秋冬のおすすめコーデをご紹介するとともに、ジレの魅力やバランスよく着こなすコツを深掘り! CLASSY.世代のコーデスナップもあわせてチェックして。
ジレとは?魅力やベストとの違いをチェック!
ジレはベストのなかのひとつで「前開きタイプ」のもの
ジレはベストの一種で「前開き仕様」のもの。ベストは前開き・かぶり型などさまざまなデザインがありますが、ジレは前開きタイプを指すのが一般的です。元はジャケットのインナーとして使われていましたが、今は袖なしの羽織りアイテムとして活躍しています。
羽織るだけでおしゃれな印象にしてくれる
何げないコーデも、ジレを羽織るだけで一気に垢抜けた印象に。シンプルなスタイルに重ねることで奥行きが生まれ、きちんと感もプラスできる心強い存在です。忙しい日でもさっとこなれた雰囲気に仕上がるから、働くCLASSY.世代にぴったり。
体型カバーが叶う
腰まわり、ヒップライン、背中、太もも……気になる部分をさりげなくカバーしてくれるのもうれしいポイント。縦長ラインを強調してくれるから、着るだけでスタイルアップ効果も。体型を自然に整えながら、スマートなシルエットを演出できます。
ジレの種類は?
長さで選ぶなら?
- ショート丈
ウエストまわりまでの短め丈が特徴。コンパクトなシルエットで重心が上がり、スタイルアップ効果が期待できます。 - ミディアム丈
腰まわりをカバーできる安心感のある丈。トップスとボトムスを自然につなぎながら、コーデに奥行きとこなれ感をプラス。 - ロング丈
太ももやヒップラインまでしっかりカバーできる長めのデザイン。縦長ラインを強調し、羽織るだけで上品なメリハリを演出。
素材で選ぶなら?
- ファー
ふわっと華やかな印象をプラスしてくれるファー素材。秋冬のコーデにリュクスなアクセントを加えたいときにぴったり。シンプルなスタイルに一点投入するだけで、ぐっとシーズンムードが高まります。 - ツイード
クラシカルで品のある雰囲気を醸し出してくれるツイード素材。きれいめな着こなしにもなじみやすく、きちんと感を演出したい通勤スタイルや、きれいめカジュアルに最適です。 - ボア
カジュアルな可愛さと暖かみを両立してくれるボア素材。デニムやスウェットなどラフなアイテムとも好相性で、肩ひじ張らない大人のリラックススタイルに仕上がります。
デザインで選ぶなら?
- ノーカラー
襟がないデザインは、顔まわりをすっきり見せてくれるのが魅力。シンプルな分、インナーやアクセサリーで印象を変えやすく、きれいめにもカジュアルにも幅広く活躍します。 - テーラード
きちんと感を演出したいなら、テーラードタイプがおすすめ。ジャケットライクなデザインで、羽織るだけでコーデに端正な雰囲気をプラス。通勤やきれいめスタイルに重宝する一枚です。
ジレを着こなすポイントは?
Aライン&Iラインをつくると好バランスに
ジレをきれいに着こなすなら、シルエット作りがカギ。Aラインを意識すれば、上半身がすっきり見えて下半身をさりげなくカバー。Iラインを意識すれば、縦のラインが引き立って着痩せ効果やスタイルアップが狙えます。
パンツと合わせる場合は前を開けてゆったりと
ジレをパンツに合わせるときは、前を留めずにゆったりと羽織るのが好バランス。抜け感と縦ラインが強調されることで、シンプルな着こなしにも洒落感が漂います。ワイドパンツで今っぽさをプラスしても◎。
ふんわりシルエットのスカートと好相性
【季節別】ジレのおすすめコーデ16選
【春】のジレコーデ
ツイードジレでオールデニムをリッチに格上げ
カジュアルなオールデニムに、ツイードジレを重ねるだけで上質なコーデに更新。ツイード素材がラフさを引き締め、大人のこなれバランスを生み出します。キャップもツイードと同系色を選び、全体の色数をおさえることできれいめな印象に。
甘めなボウタイもジレパン合わせで好感オフィカジにシフト
フェミニンな印象のボウタイブラウスも、ジレ×パンツの組合せなら甘さをほどよく引き算。ブラウスはパンツにタックインして、全体をすっきり整えるのがカギです。華やかさときちんと感を両立できるから、初対面シーンや商談でも好印象を約束。
ハンサムなストライプジレにシアーで女っぽい抜け感を
ストライプ×テーラードの端正なジレに透け感トップスを重ねることで、かっちり感を和らげやさしい印象に。マーメイドラインのスカートで女性らしさを引き立て、グリーンバッグを効かせれば、春らしい華やぎが漂うスタイルに決まります。
ツイードジレ&ボリューム袖はスティックパンツでメリハリよく
ジャケットほど堅苦しくなく、春の羽織りとしても最適なジレ。ボリューム袖にツイードジレをさらっと羽織ったら、スティックパンツでシャープに引き締めて。ベースはモノトーンでもほんのり甘さが漂う、新鮮なオフィカジが楽しめます。
【夏】のジレコーデ
ジレ×ワンピでニュアンスカラーのぼやけ見えを回避
優しげだけどのっぺりしがちな淡色ワンピースは、ジレを重ねることで輪郭が引き締まり、立体感のある着こなしに。直線的なジレが縦ラインを強調し、着痩せ効果も狙えます。バッグやサンダルは黒でまとめ、カッコよさを意識すればより都会的な印象に。
“ただのベーシック”にさせない、短丈ジレの洒落感オフィカジ
ノーカラーの短丈ジレは、首元をすっきり見せながら、コンパクトなシルエットでスタイルアップを叶えるトレンドアイテム。きちんと感がありながら堅苦しくならず、ベーシックなモノトーンコーデが一気に垢抜け。マンネリオフィカジの味変にも一役買います。
黒ジレの引き締め力で白コーデの膨張感をすっきり回避
白コーデは清潔感たっぷりな一方で、着膨れして見えやすいのが悩みどころ。そんなときは黒ジレを一枚重ねて、引き締め効果とバランスアップを図ると◎。かごバッグで抜け感を添えれば、雨の日でも軽やかさをしっかりキープ。
マニッシュな黒ジレがチュールを甘いだけで終わらせない
おしゃれの気合いが入る女子会では、オールブラックでも華やかさを感じるスタイルが正解。フェミニンなチュールスカートは、テーラードジレを重ねて凛とした大人顔に引き寄せるのがポイントです。ウエストベルトでキュッと引き締め、スタイルアップを狙って。
【秋】のジレコーデ
知的なチャコールジレがチェックスカートを大人に引き寄せ
華やかなチェックスカートも、チャコールグレーのロングジレを重ねることでぐっとシックなムードに。柔らかなチェック柄をきりっと引き締め、ほんのりマニッシュな大人バランスへと導きます。重たく見えがちな秋冬コーデも、ジレの縦ラインを生かせばすっきりとした印象に。
ベージュジレの内側を黒で繋げば、細見え効果抜群!
大きめの襟や緩めシルエット、足首まで届くロング丈で存在感のあるベージュジレ。気になる体のラインをさりげなくカバーしつつ洒落感を添える、心強い存在です。黒スキニーでIラインを強調すれば、華奢見え効果もぐっとアップ。
フーディとの今っぽレイヤードでこなれ感ゲット
フーディ×デニムだとカジュアルに転びがちなところを、ハンサムなテーラードジレで大人顔に調整。親しみやすさはそのままに、ほんのりきれいめなムードも漂うから、カフェやお出かけにもぴったり。“頑張りすぎないのに、ちゃんとおしゃれ” な理想の休日コーデが叶います。
ワンピ×ジレはベルトテクでグッとスタイルアップ
フェミニンな白ワンピをお仕事服に落とし込むなら、ジレが適任。ジャケット感覚で羽織れるテーラードタイプがカッコよさをプラスして、好印象なスタイルに整えます。細めベルトでウエストマークすれば、目線が上がって脚長効果も。
【冬】のジレコーデ
ほっこり見えしないボアジレで黒コーデを今っぽく刷新
ふわっとしたプードルボアジレも、ボリューム控えめならカジュアルにもきれいめにも振れて冬コーデに大活躍。単調になりがちなオールブラックコーデに温度感を与え、印象的な冬スタイルへとアップデートします。ヒールパンプスで抜けをつくり、女っぽさを薫らせるワザも◎。
Gジャンとファージレの重ねワザで動きやすさも暖かさも◎
寒さ対策も機動力も両立したいアクティブな日は、Gジャン×ファージレの重ね着が頼りに。ほどよいボリューム感で暖かさをキープしながら、軽やかさも確保。タイトスカートで下半身をコンパクトにまとめ、上半身とのバランスをスマートに。
知的グレー×ツヤスカートなら退勤→デートもさらりと決まる
モノトーン一辺倒になりがちな冬は、グレー&ベージュの上品配色で新鮮ムードを吹き込んで。テーラードジレにツヤスカートを合わせれば、オフィスでもデートでも映える大人の華やぎスタイルに。かっちりしすぎず、自然な女っぽさがにじむから、退勤後のデートにもスマートにシフトできます。
ファージレは甘めカラーともなじみやすいグレーが優秀
リュクスな存在感を放つファージレも、落ち着いたグレーなら取り入れやすく、カラーアイテムとも好相性。深めのVネックが抜けをつくり、冬コーデの着膨れ回避に貢献。ピンクニットの甘さをほどよく受け止めて、装いをそっと格上げしてくれます。
CLASSY.世代の【ジレコーデスナップ】4選
トップス風に着たジレで甘スカートを新鮮バランスに
フレンチスリーブと深めに開いたネックが、端正さの中に女性らしさを添えるストライプジレ。トップス感覚で潔く着こなせば、抜け感とハンサムさを両立した旬コーデに。スカートのボリュームを引き締めフレッシュな印象へ導きます。(石橋蘭子さん)
端正な黒ジレに肩掛けニットで親しみやすさを添えて
ホワイトのトップス&パンツのクリーンなスタイルに黒ジレを効かせて、接客シーンでも自信が持てる上品さを演出。黒小物で引き締めたぶん、きれい色ニットの肩掛けで柔らかさを加えれば、モノトーンにちょうどいい抜け感が生まれます。(中村美貴さん)
定番ワンツーにロングジレで大人の余裕をプラス
カットソー×デニム×スニーカーのカジュアルスタイルに、ロング丈のウールジレで女性らしさをプラス。ニュアンスカラーのジレなら肩の力を抜きつつ、きれいめな空気感もさりげなく纏えます。バングルやハートバックルのベルトでスパイスを添える小ワザも洒落感アップの秘訣。(佐藤 匠さん)
ジレ&ベルトの端正コンビでショートパンツも品よく攻略
ジレとベルトを組合せることで、スマートなムードを加速。腕や脚を出したヘルシーな着こなしでも、品格をしっかりキープできます。ライン入りソックス×ローファーで今っぽいプレッピーテイストをひとさじ。(東井みなみさん)
体型カバーも今っぽさも。ジレでおしゃれをアップデート!
ジレは、ベーシックなスタイルをブラッシュアップできる、大人のおしゃれの強い味方。縦長ラインを強調したり、甘めテイストをキリッと引き締めたり……羽織るだけで着こなしにぐっと奥行きが生まれます。体型カバーもスタイルアップも自然に叶うのがうれしいポイント。素材や丈、デザインを季節やシーンに合わせて選びながら、自分らしいジレコーデにトライしてみて。
※本記事は過去の「CLASSY.」「CLASSY.ONLINE」記事を再編集したものです。完売の可能性がありますのでご了承ください。また、価格は掲載当時の価格です。
文/小林 愛
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