【マイケル・コース】めまぐるしい日常を共に…トレンド感と機能性を備えたバッグ

今回取り上げるのは、CLASS

今回取り上げるのは、CLASSY.創刊より3年早く創立した世界的人気ブランド、マイケル・コース。誰もが知る存在ながら、デザイナー本人の想いや素顔は…?私たちの日常にフィットするワケを探ります。

「MICHAEL KORS」のブランドストーリー

ブランド創立時からのテーマは“めまぐるしい日常をともに走る”私自身を引き立てる服とバッグ

すっと小脇に収まる、持ちやすい

すっと小脇に収まる、持ちやすい大きさ。内ポケットが2つあり、使いやすさも機能性も兼ね備えている。さり気ない鋲のデザインがブランドらしさを物語る。バッグ¥60,500ジャケット¥73,700パンツ¥45,100(すべてマイケルマイケル・コース)

Brand History

1981|マイケル・コースLLC設立 マイケル・コースコレクションがバーグドルフ・グッドマンでデビュー
1984|初のランウェイショーを開催
2000|
ニューヨークのマディソン・アベニューにマイケル・コース1号店をオープン
2002|
マイケル・コースのメンズウェア・コレクションがスタート
2004|
マイケルマイケル・コースのアクセサリーとアパレルを発表
2010|マイケル・コースジャパン株式会社設立
2013|「ウォッチハンガーストップ」キャンペーンを始動
ニューヨーク・オブザーバー紙「最も影響力のあるニューヨーカー100人」、タイム誌「世界で最も影響力のある100人」に選ばれる
ファッション工科大学(FIT)ファッション芸術に対するクチュール・カウンシル賞を受賞
2021|ブランド創業40周年
ニューヨークのシアター・ディストリクト(ブロードウェイ)で特別なランウェイショー開催
2023|「ウォッチ・ハンガー・ストップ」の取り組みが10周年を迎える
提供された給食が3,000万食に

「マイケル・コース」はデザイナー本人の想いが詰まったブランドでした

編集部(以下編):マイケル・コースは世界的に有名なブランドですが、私たち日本人は意外とデザイナー本人のことを知らないかもしれません。
MKJ:マイケル・コースは創立から現在に至るまで、マイケル・コース本人がブランドを率いてきたブランドです。今から43年前、マイケルは「めまぐるしい日常を共に走り、最高の自分自身を重ねて感じられるような服やアクセサリーをデザインしたい」という想いでブランドを作ったんです。
編:「めまぐるしい日常」!まさしく、CLASSY.読者を表す言葉です。
MKJ:そうですよね。トレンド感はもちろん、機能性と使いやすさはブランドが一貫して大切にしていること。毎年NYコレクションに参加し、1998年から2004年の間はセリーヌのクリエイティブ・ディレクターを務めた経験もあるマイケルですが、コレクションラインの服もいい意味で現実的で、着やすいデザインが多いと思います。
編:セリーヌのクリエイティブディレクター抜擢は、アメリカ人がフランスのブランドを率いるということが当時ほとんどなかったので、大変注目されましたよね。
MKJ:そして、マイケルのデザインする服はベーシックでタイムレスなものが多いので、それぞれのワードローブに合わせて着回せるんです。
編:着回せるところも、とっても共感できます。タイムレスといえば今回撮影した、マイケルマイケル・コースの「ASTOR」というバッグも、2000年代に人気を博したモデルの復刻版なんですね。
MKJ:時を経ても色褪せることのないデザイン、を象徴するようなバッグだと思います。「ASTOR」は鋲のデザインも特徴なのですが、シンプルでありながらアクセサリー感覚で持てる華やかさもある、ニューヨークらしいデザインなんです。「着る人に自信を与えたい」というのも、マイケル本人が大切にしていることなんですよ。
編:
CLASSY.と相通じるものを感じます…!

右・中/2月にNYで行われた秋冬のランウェイショー。このまま着たいルックたち。左/今年20周年を迎えるマイケルマイケル・コースのキャンペーンビジュアル。
右・中/2月にNYで行われた秋冬のランウェイショー。このまま着たいルックたち。左/今年20周年を迎えるマイケルマイケル・コースのキャンペーンビジュアル。

MKJ:また、35年以上前から「God’s Love We Deliver」の支援活動も続けています。「God’s Love We Deliver」はニューヨーク市とその周辺で深刻な病気を抱えている人々に、栄養価の高い食事を提供する非営利団体です。寄付するだけでなく、本人も現場に足を運んで支援活動をともに行っています。
編:エプロンを着けている写真が、そのときのものですね。
MKJ:そうです。みなさんいい笑顔ですよね。そして2013年からは、国連の世界食糧計画(WFP)と提携して、世界の飢餓との闘いを支援する「ウォッチハンガーストップ」活動を始めました。これまで、3000万以上の食事を飢餓の子どもたちに支援してきたんですよ。2015年には、国連世界食糧計画のグローバルアンバサダーに選ばれています。これらの活動は、世界中を旅してきた中で、非常に多くの人々が毎日、自分自身と家族を養うのに苦労している事を肌で感じたことをきっかけに、活動を始めたそうです。
編:WFPを通じて売り上げの一部が寄付される「ウォッチハンガーストップ」活動の限定アイテムも毎回可愛くてたのしみにしています。
MKJ:ありがとうございます。また、今年開設が予定されている、ストーンウォール国立記念碑ビジターセンターの創設支援者の一員となり、コース・ル・ペール基金からの寄付を行いました。アメリカの国立公園内に初めてオープンするLGBTQ+をテーマとしたビジターセンターなんです。
編:ブランドの拡大とともに、慈善活動も多角的に、世界規模に広がっているんですね。

熱心な支援を35年以上にわたり継続しているニューヨークを拠点とする非営利団体、ゴッズラブウィデリバー(God’s Love We Deliver)のマイケル本人も参加中の活動風景。
熱心な支援を35年以上にわたり継続しているニューヨークを拠点とする非営利団体、ゴッズラブウィデリバー(God’s Love We Deliver)のマイケル本人も参加中の活動風景。

▶︎編集後記
ずっと慣れ親しんできたブランドですが、今回デザイナー自身の人となりや哲学に触れて、より身近な存在になった気がしました。マイケル・コース氏本人の意思で社会貢献を35年以上続けているのも素敵。N.Yの一号店にもいつか行ってみたい!

撮影/西原秀岳(TENT) 編集/小林麻衣子 再構成/Bravoworks,Inc.

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表紙モデル:山本美月

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