SNSで注目を集めるオシャレなあの人は、どのように“My style”を確立していったのか? 今回はCLASSY.世代の一人であり、伊勢丹新宿店を凝縮させたセレクトストア「イセタンサローネ六本木」で、この春から店長を務める小野澤亜南(おのざわあなん)さんに取材。ブランドストーリーや自身のスタイルを投影させた、丁寧な小物選びにセンスが光ります。今回はシルバージュエリーについて。
シンプルで清潔感のあるシルバージュエリー
バランス感と印象を大事に
シルバージュエリーを取り入れる時は、全体のバランス感と印象を大事にしています。耳・首・手もと、上半身にジュエリーが集中するとトゥーマッチな印象になってしまうので、大振りのピアスやネックレスを着用する場合は、手もとを軽くしてバランスを調節しています。
気負いなく、デイリーに使いやすいものを
シルバーはデイリーに使いやすい素材なので、気負いなくガシガシ使えるものをベースに選んでいます。特に好きなのが、エルメスとティファニー。家族との思い出があり、ジュエリー好きな母の影響で自然と選ぶようになっていました。またどちらのブランドにも、シルバージュエリーに対するストーリーがあります。そうしたストーリー性やクラフツマンシップに惹かれて、愛用するようになりました。
モダンでエレガントなエルメスのジュエリー
Point
エルメスの歴史の中からインスピレーションを得て、現代的に再構築されたデザインが、モダンで美しい。またツヤっとした丸みを感じる独特の触感は、エルメスならでは。着用感までエレガントさを感じる、唯一無二のジュエリーです。
Scene
ファッション業界で働いているので、仕事のシーンでもジュエリーは重要だと考えています。仕事ではジャケットスタイル、休日はスウェットなどと合わせて。ON/OFFどちらのシーンでもなじむデザイン性がお気に入りです。
“強さ”を感じるティファニーのジュエリー
Point
ティファニーのシルバージュエリーは、どこか“強さ”を感じるデザインが自分らしいと思っています。特にハードウェアコレクションがお気に入りです。ニューヨークの街からインスピレーションを得て、ラグジュアリーとストリートファッションが合わさったような個性的なデザイン。身に着けると自然と力が湧いてくるような、不思議な魅力があります。
Scene
存在感があるので、パーティーや演奏会などの華やかなシーンで着用しています。艶やかなサテンやシルク素材の服と合わせることで、強い意志を感じるハンサムな装いに。エルメスが仕事や休日といったデイリーシーンだとしたら、ティファニーは自分を印象付けたいオケージョンシーンで着用することが多いです。
小野澤亜南(おのざわあなん)さん
1989年生まれ。ラグジュアリー誌でのアシスタントを経て、2016年に株式会社三越伊勢丹に入社。アシスタントバイヤーとしてコンテンツ開発などを担当し、今年4月よりイセタンサローネ六本木の店長に就任。企画したスタイリングイベントやブランドとのコラボイベントには、毎回日本各地からファンが集まる。
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撮影/杉本大希 取材/広田香奈 編集/前田章子