自分への投資に、いつか手にしたいメゾンのバッグ。高額な買物だから納得のいくものを選びたいけれど、一体何を基準に選んだら…?そこでオシャレの軸を持った憧れの先輩4名に、これまでのバッグ選びのヒストリーや自分らしいバッグの選び方を取材しました。
同じ用途のものはなく、精鋭だけ。職人の丹精込めた〝手仕事〟に惹かれます
■河野なみこさん/73 Showroom PR
a.【LOEWE】パズル〜36歳〜
店員さんから商品のストーリーを聞くのが好きで「クラフト系が好きなら、これはどうですか?」と提案してもらったパズル。ハンドルにレザーが細かく巻いてあるのが好み。
b.【MAISON CANAU】ボックスボストン〜37歳〜
「カオナシバッグ」と呼ばれるほど、どこに行っても嫌味のない、そぎ落とされたメゾン カナウのボストン。取引先に伺うとき、持ち物にとらわれずに話ができたら、と重宝。
c.【LOEWE】フリンジバケットバッグ〜37歳〜
クラフト感に惹かれて買った、一番自分らしいなと思うロエベのバッグ。会社員時代から欲しかったのですが、なかなか出会えず…去年オンラインで急に出て、ついに!
d.【THE ROW】パークトート〜38歳〜
職人の手仕事が息づくザ ロウ。仕事にマスト!カーキが服を選ばないか悩みましたが、店員さんに、私のモノトーンワードローブに合う!と背中を押してもらいました。
e.【HERMÈS】コンスタンス〜39歳〜
徹底して手仕事を貫く姿勢や革の話を聞く中で、いつか手にしたいと憧れていたエルメス。実物を見たときの圧倒的存在感と高揚感。ずっと一緒に歳を重ねていきたい。
移り変わる時代の中で価値が変わらないものについて考えるように
ここにあるバッグが私の精鋭たちで、同じ用途のものはひとつもありません。以前は洋服店に勤めていたので、常にたくさんの洋服とバッグがある環境でした。コーディネートに合わせて、バッグも毎日替えたり。
32歳で独立して生き方も持ち物もリセットしたとき、「こんなに必要ないな」と感じて断捨離したんです。すると気持ちもすっきりして、これからは自分が納得できるものだけを買おうとマインドチェンジ。気分で買うことはなくなりました。そこから〝ものの価値〟について考えるようになり、時代は移り変わるのに価値がずっと変わらないものってすごいな、そういう名品を持ちたいなと。
また自分の中で昔から変わらず惹かれるのが、職人の〝手仕事〟を感じるバッグ。歴史や伝統があるものが好きなんです。新卒で勤めた会社でバイイングを担当した「アニャムニャ」のバッグが、とんでもないくらい売れたのですが(笑)、それもレザーの奥深さを感じる手仕事系バッグでした。振り返ってみるとそれが自分のバッグ選びのルーツというか、20代から変わらず好きみたいです。
教えてくれたのは・・・
■73 Showroom PR 河野なみこさん
1984年生まれ、39歳。セレクトショップ勤務を経て、2017年32歳のときに独立。「カオス」「マリハ」など人気ブランドのPRに携わる。
※掲載の商品は本人私物です。ブティックへのお問い合わせはご遠慮ください。
撮影/坂田幸一 取材/広田香奈 再構成/Bravoworks.Inc