【エルメス、シャネル…】憧れの先輩に聞いた「失敗しないバッグ選びの基準」とは…

自分への投資に、いつか手にしたいメゾンのバッグ。高額な買物だから納得のいくものを選びたいけれど、一体何を基準に選んだら…?そこでオシャレの軸を持った憧れの先輩4名に、これまでのバッグ選びのヒストリーや自分らしいバッグの選び方を取材しました。

年齢を重ねながら使用感を楽しめる柔らかなレザーの温もりや味わいが好き

■乾 千恵さん/スタイリスト

a.【CHANEL】かごバッグ

a.【CHANEL】かごバッグ〜23歳〜
かなりの勢いでバッグを買っていた20代。断捨離した中で、シャネルのかごバッグは着物に合わせられるなと。今年メンテナンスに出して、持ち手をお直ししました。

b.【HERMÈS】ボリード〜28歳〜
女性らしい深みのあるボルドーを選びました。エルメスのレザーはツヤが美しく、佇まいからも品格を感じます。普段の着こなしをクラスアップしてくれる存在。

c.【CELINE】リングバッグ〜35歳〜
ひと通り買ったくらい、フィービー時代のセリーヌが好き。ただその中で残っているのは〝THEじゃない〟デザイン。去年ストラップだけ購入して、最近また使っています。

d.【LOEWE】ハンモックナゲット〜45歳〜
まさに自分好みのレザーと色みのロエベ。柔らかくて、つるりとフラットな表面に惹かれました。バッグ自体はシンプルなので、ここでもアクセントになるストラップを追加。

e.【HERMÈS】イン・ザ・ループ〜45歳〜
ずっと探していた「イン・ザ・ループ」は、最近パリからやってきました。大きいバッグを持たなくなったので、小さいサイズ感とかっちりしすぎない柔らかいレザーが決め手。

どこか女性らしさを感じる滑らかで柔らかいレザーにたどり着きました

これまでいろいろなファッションに挑戦してきて、バッグもたくさん手にしてきました。30代になった頃から、周囲から「こういうのが乾さんらしいよね」と言ってもらえることが増え、それが自分の〝好きなもの〟や〝軸〟に気づくきっかけに。そこから次第にバッグも断捨離していき、自分らしいものだけを手元に残しました。
私のバッグ選びの大きな軸は、女性らしい柔らかな質感で、つるりと滑らかなレザー素材。年齢を重ねながらレザーの温もりや味わいといった経年変化も楽しみたいので、メゾンのバッグもシミや汚れは気にせずデイリーに使う派です。あとはやっぱり茶系やアイボリーなど、コーディネートになじみやすいまろやかな色が好き!
私の場合、バッグが主役になるコーディネートは、仕事でもプライベートでもあまり組みません。ただ、バッグによって間違いなくコーディネート全体が格上げされるし、エレガントにもカジュアルにも、様々なテイストに振ることができる。バッグの選び方次第で、日々の装いの〝完成度〟はかなり変わってくると思います。

教えてくれたのは・・・

■スタイリスト 乾 千恵さん

■スタイリスト 乾 千恵さん
1977年生まれ、45歳。CLASSY.ではカバーも数多く担当。柔らかい質感や色物を取り入れた、エレガントなスタイリングが人気。

※掲載の商品は本人私物です。ブティックへのお問い合わせはご遠慮ください。

撮影/坂田幸一 取材/広田香奈 再構成/Bravoworks.Inc

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最新号 202412月号

10月28日発売/
表紙モデル:山本美月

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