日本テレビのアナウンサーが立ち上げたアパレルブランド「Audire(アウディーレ)」。日々多忙な彼女たちがなぜ、自らの業務の域を越えてアパレルプランドを立ち上げたのか。郡司恭子アナウンサー、杉原凜アナウンサー、忽滑谷こころアナウンサーへのインタビュー後編では、アイテムプロデュースの苦労ポイントや洋服へのこだわりについてたくさん語ってもらいました。
今回取材したのは…
郡司恭子さん(中央)/2013年入社。情報ライブ ミヤネ屋、夜バゲット、スッキリなどニュース番組を中心に担当。
杉原凜さん(右)/2019年入社。ザ!世界仰天ニュース、3分クッキング、バゲットなどを担当。
忽滑谷こころさん(左)/2020年入社。Oha!4 NEWS LIVE、Going! Sports&News、バゲットなどを担当。
Audire(アウディーレ)って?
2022年9月にスタート。“新たな可能性を模索したい”という想いから始まった、日本テレビ アナウンサーチームが手掛けるアパレルブランド。コンセプトは「Wear The Voice.(心地よいわたしを纏う) 」。服そのものの提案だけではなく、その過程にも寄り添うブランドであることを目指す。2023年3月からはセカンドコレクションも発売。
人前に立つ仕事だから…ファッションと切っても切れないアナウンサーという職種
ー洋服ブランドのプロデュースを手がける皆さんですが、元々お洋服は好きでしたか?
忽滑谷さん:私はずっと大好きです! 決してオシャレなタイプではないんですけど、幾度となく失敗を繰り返しながら、自分なりに何が似合うかを考えて今に至りますね(笑)。
杉原さん:私はみなさんと違って、社会人になるまではあまりこだわりがないタイプでした…。でもこの仕事をし始めてからは、表に出る、見られるという意識が高まって徐々に興味を持ち始めたんですよ。自分らしさってどうやったら洋服で表現できるだろうって考えながら、日々いろいろ試しています。
郡司さん:私は、小さい頃から大好きでしたね。叔母がデザイナーだったこともあり、余った布で服を作ってもらったりしていて。どんなふうに服が作られているのかの工程を目の前で見てきたので、自然と興味が湧いて。
ーカメラの前に立つことも多く、何を着るかが注目されることもあるお仕事かと思いますが、コーデで悩んだりすることはありますか?
郡司さん:私たちアナウンサーは、生放送以外のロケやインタビューなどでは、私服の現場も多いです。TPOなどは、もちろん意識します。ワードローブは限られているけれど、いつも同じ服を着るわけにはいかないから、仕事でもプライベートでも着回しがきくかは、とても大切。だから自然と「アナウンサーっぽい服」という所にたどり着くのかもしれません。
目指したのは、TPOや気分に合わせて着回すことができるお洋服
ー確かに、アナウンサーの皆さんのコーディネートってフレアスカートやブラウスが多い印象があります。
郡司さん:そうですよね。私自身、仕事の現場では「きっとこういう服装をするのがいいんだろうな」という思いがある一方で、20代半ばあたりから「やっぱり自分の好きなものも着たい!」という気持ちも大きくなって。周囲からの目も意識しつつ、自分の“好き”を反映させるバランス感はとても大切にしています。20代後半ぐらいからは、その塩梅もわかるようになってきたというか…。その気持ちは「Audire」のアイテムにも反映させていて。実は私が今着ているボウタイブラウスもさまざまなコーディネートに合わせられるよう工夫して作りました。太さの異なる2本のボウタイがついていて、どちらを結ぶのか、どう結ぶのかで華やかな印象にもきちんとした印象にもなるんです。TPOや気分に合わせて着回すことができるお洋服を目指して、アイテムのディテールにまでこだわりが詰め込んであるんです。
試着して意見を交わして…アナウンサーみんなで作り上げました
ーそれぞれのアイテムの“こだわりポイント”、ぜひ教えてください!
郡司さん:今日凜ちゃん(=杉原アナ)が着ているジレは、どんなものとも相性が良くて着回し力も高いアイテム。実は胸ポケットはフェイクなんですけれど、これがあるだけでフォーマル感が生まれる。ポケットの斜めのラインも年齢・体格さまざまなアナウンサーに実際に着てもらってどれくらいの傾斜だとウエストがキレイに見える傾斜はどのくらいか試行錯誤しました。あとは、ロング丈でも椅子に座ったときに床につかないシルエットに仕上げました。
ー今回、それぞれの思いをアパレルという形に落とし込んでいると思いますが、みなさんにとってお洋服はどんな存在でしょうか?
郡司さん:少し恥ずかしいんですけど、お洋服は「私自身」かなって思っています。自分を表現するものの一つとして、欠かせない存在です。
洋服は名刺に代わるもの−−毎日のコーデ選びに込めた思い
忽滑谷さん:私もそう思います。お洋服って名刺代わり。今は「SNSが名刺代わり」の時代ですが、直接会う時の第一印象ってお洋服とかその人が纏っている雰囲気で決まると思うんです。なので、その日お会いする方に合わせて服を選びます。「あなたと仲良くなりたいですよ」とか「私は日本テレビの人間です」とか、自分の気持ちを示すためだったり、TPO上どういう人間と思われたいかだったり、お洋服選びにその日の自分の意志を込めています。
杉原さん:私はその日1日の充実度を決めるもの、ですね。お洋服って、家の中で着てみた時と、外に出た時の見え方って少し違うじゃないですか。
忽滑谷さん:それわかります! 全身鏡で見てチェックしたはずなのに、外に出たら「なんか違った」って思うこと、あります。
杉原さん:そうそう。一度気になり始めるとそわそわしちゃうのに、家に戻る時間もないとずっと自分の服が気になっちゃって…。あっちのアイテムにしておけばよかった…みたいな後悔が頭から離れないことも。私は着る服で気分が左右されるタイプなので、お洋服がしっくりしている日は充実した1日になるんですよね。
ーすごくわかります。その日のコーデがとても気に入った時の気分のよさってありますよね。
杉原さん:外のショーウィンドウに映った自分の服が可愛かったらやっぱり嬉しいですし、他の方からコーデやアイテムを褒められるととても気分のよい一日になります。なので本当にお洋服は大事! 自分の気分が上がる服を着ると自然と人にも会いたくなります。
郡司さん:鏡を見たくなるって大事ですよね。コーデがキマったって思うと、鏡越しのセルフィーをしたくなったり(笑)。
忽滑谷さん:写真を撮りたくなるほどお気に入りのコーデに仕上げられた日っていいですよね。うまくいかない日もありつつ、試行錯誤しているからこそ、そういう日は本当に気持ちいいです。
“初めまして”のシーンで「Audire」のアイテムを手にとってほしい
ー「Audire」のお洋服は、どんな時に手に取ってもらいたいですか?
郡司さん:私たちって毎日“初めまして”を意識しているんですよ。テレビの向こう側にいらっしゃる方は、私たちを初めてご覧になるかもしれないから。そんな私たちが作ったお洋服だからこそ、“初めまして”の場所で「Audire」を身につけてもらえたらうれしいですね。これからオケージョンのシーズンでもありますし、入学式、入社式、就職活動…そういったシーンで選択できるアイテムもたくさんあるので、ぜひ出会いの季節にこのブランドを手にとってもらえたらなと思います。
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ひとつひとつのアイテムについて、こだわりやお気に入りポイントを熱心に語ってくれた3人。「Audire」のアイテムたちが、アナウンサーチームみんなで試着して、意見を吸い上げて作られたものだと実感することができました。キレイめで好印象、なのにどこか個性もある…働く日の服こそこだわって選びたい女性に向けたアイテムが揃う「Audire」、今後の展開にも注目です。
渋谷にてブランド初のポップアップストアを開催!
渋谷駅直結のアクセス便利な渋谷スクランブルスクエアにて、3月16日(木)〜3月29日(水)の期間、ブランド初となるポップアップストアを開催。普段は公式オンラインストアでしか見ることができないコレクションを、実際に手にとって試着できるチャンスです。
◆Audire POPUP STORE
開催期間:2023年3月16日(木)〜2023年3月29日(水)
営業時間:10:00~21:00 入場無料
場所:渋谷スクランブルスクエア ショップ&レストラン5階 +Q(プラスク)グッズ内 Event Stage 5A
住所:東京都渋谷区渋谷二丁目24番12号(渋谷駅直結・直上)
https://audire.jp/blogs/information/20230316-0329popup
撮影/杉本大希 取材/石津愛子 編集/宮島彰子(CLASSY.ONLINE編集室)