今回は、花さんが20代前半から長年愛し続けている〝プラダ〟をピックアップ。「ブランド理念と私のファッションポリシーがリンクする」という思い入れのあるブランドです。「おばあちゃんになっても着られそうだし着続けたい」という熱い想いを、さあどうぞ!
今回のメゾンブランドは「PRADA」
History
1913年、イタリア・ミラノで創業。1980年代にミウッチャ・プラダがデザイナーに就任し、ナイロン素材を取り入れたり、アイコニックなバッグを次々と発表するなど業界に革命を起こす。2019年に再生ナイロンのコレクションを発表し大きな話題に。トライアングルロゴは今なお羨望の的であり続けている。
自分らしさを引き立ててくれる一生付き合い続けたい存在
ナイロン素材、三角のロゴプレート、サフィアーノレザーのバッグ…〝プラダ〞を象徴するものはいろいろありますが、私が真っ先に思い浮かべるのは洗練されたミニマルな世界観。最初はバッグ、続いてシューズ、そしてやっと手にした初めての服は一枚のシャツでした。普段シャツを着る時は胸元を開けたり袖をまくったりと着崩すのが好きですが、その当時のプラダのスタイルを真似してボタンを上まで留めて着ていたのを覚えています。
ハイブランドの中には、構築的なデザインにするためや見た目を美しく見せるために、着るときに難しい服やタイトな服もありますが、プラダはとにかく着心地がよく、日常使いしやすいんです。いつもチェックするのは、シンプルな上質ニットや、シーンに合わせてアレンジできるブラックドレスといった、リアルに取り入れやすいアイテムたち。洗練されたシンプルなデザインは、手持ちのデニムやスニーカーと合わせれば自分らしいスタイルに。カジュアルに振ってもスタイリッシュでスマートな女性に仕上げてくれるんです。今季限りではなく長く着続けられる普遍性や、着る人の年齢を選ばないキャパシティの広さも大きな魅力なのです。その反面、トレンドセッター的役割も。プラダが火付け役となったアイテムも数多くありますし、プラダが打ち出すなら間違いない、と思わせる説得力があるのです。「シンプルさに宿るラグジュアリー」―――これがプラダの美学の基本コンセプト。私も流行に振り回されず、長く着られるいいものを少しずつ買い足していきたいという考え方。〝プラダ〞と私のマインドはかなり似ているみたいです。
撮影/YUJI TAKEUCHI(BALLPARK) モデル/松島 花 ヘアメーク/森野友香子(perle management) スタイリング/三好 彩 取材/西道倫子 再構成/Bravoworks.Inc
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