【リーバイス】実は環境にめちゃくちゃ配慮している!【今月のウェルビーブランド】
毎月気になるウェルビーブランドをピックアップして、編集室長・水澤がその歴史や背景、そして生産工程をリサーチしていく新連載。第1回は創業以来、世界で愛されるデニムブランドとして不動の存在、リーバイスのプレス・中西さんにインタビューしました。
今月のウェルビーブランドは…「Levi’s」
ずっとはいて育てたい定番から最新の循環型デニムまで選べる
上から100%オーガニックコットンを使用したモデル。ウェルスレッドバギーダット¥17,600 右・オーガニックコットンと消費者からリサイクルされたサーキュロス素材を使用。サーキュラリー501®¥16,500 左・時代を超えて愛される501の復刻モデル。ヴィンテージクロージング1947モデル501®¥35,200(すべてリーバイス®/リーバイ・ストラウス ジャパン)
【Levi’s】
1850年代のゴールドラッシュに沸く、米・サンフランシスコの炭鉱で働く人々のためのワークパンツとして始まったリーバイスの歴史。1940年代に西海岸の大学生にファッションアイテムとして、その人気が世界中へ広まりました。最近ではいち早くサステナブルに取り組むなど、デニム業界のパイオニア的存在。
リーバイスのプレス・中西さんにインタビュー
水澤:最近色々なところでサステナブルについてのお話を聞くんですが、デニムを作るのに大量の水を使うとか…?具体的にはどのくらい使われるんでしょうか?
中西:綿花栽培から製造や販売、さらに洗濯まで含めると、一本のデニムが生まれて廃棄されるまでに3800リットルの水が使われると言われます。
水澤:3800リットル!?確かにデニムって新品はいわゆるリジッドですもんね。当たり前ですが私たちが普段買っているブルーデニムは洗って加工されたものなんですね。
中西:ダメージ加工にも水が必要なんですが、今ではその工程で代わりにレーザーを使うなど、最新のテクノロジーで担っています。またリーバイス®ではいち早く、サステナブルなアイデアを検証するラボ「ウェルスレッド」を立ち上げてスウェーデンのリニューセル社とタッグを組みながら、アップサイクル素材を使用したデニムを誕生させました。
水澤:そういった新しい挑戦をしたり、技術でリードしているのもリーバイス®の魅力なんですね。
中西:そこはデニムのパイオニアとして力を入れています。昨年は「BuyBetter,Wear Longer(良いものを、長く着よう)」キャンペーンをスタート。数シーズンだけでなく、何十年にわたって愛用できるデニム作りを使命としています。
水澤:確かにデニムって丈夫なうえ、流行に左右されにくいから、デニムそのものがもともとサステナブルなアイテムですよね。
中西:特にアイコン的存在の501®は100年以上も変わらずに愛されています。この復刻モデルはジップではなくボタンフライを採用して壊れにくいタフさが自慢。レザーパッチで有名な馬は両側から引いても大丈夫という保証書の役割も果たしていたんです。
水澤:あの有名な2頭の馬にはそういう意味があったなんて!今まで501®ってストイックで敷居が高かったのですが、知れば知るほどはいてみたくなってきました。
中西:リジッドの状態からはき込んでデニムを育てていくのってすごく楽しいですよ。さらにショップではビスポークにも力を入れているので、デザインに飽きたりサイズ変化したら、カスタマイズやお直しだってできるんです。
水澤:気に入ったデニムをいちから育てて経年変化を楽しんだり、自分のキャンバスみたいに一緒にはき込んでいける…最愛のデニムを見つけることがウェルビーイングにつながるなんて、すごくいいですね!
【Levi’s】デニムの特徴
撮影/五十嵐洋 取材/佐藤かな子 再構成/Bravoworks.Inc
Magazine
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