素敵な先輩たちに「30代で買った、あなたの名品は何ですか?」とたずねると、自身の人生や考え方を重ね合わせた名品エピソードを聞くことができました。それぞれの思いがこもった、ストーリーのあるアイテムたち――。さあ、あなたは30代でどんな名品をお迎えする?
自分の“好き”という感覚を育てるには、実際に触れて、経験することに価値がある
私の30代は人生もファッションもトライしてみること、そして成功&失敗して得られた経験の蓄積に、一番価値を置いていました。自分にとっての〝好き〞という感覚を育み、「今の私、いいかも!」と思える状態を作ることが何よりも大事だと思うからです。それはお洋服の着こなしにおいても、買物の仕方においても同じこと。「ちょっと背伸びしちゃった」「やりすぎた」と失敗することもあるけれど、それは人から見たり聞いたりしたものではなく、自分が触れて、袖を通してみないと絶対にわからないこと。特に今はSNSをはじめたくさんの情報に溢れていますが、自分には似合わないと最初から頭でっかちにならず、まずはトライ!自分の価値観で選んだアイテムって、クローゼットの中でずっと大事にされる一着になり得るんです。だからこそ自分の感覚を大事にしてほしい。20代よりも経験を積んだCLASSY.世代は似合うものが増えて、圧倒的にいいものが着こなせるようになりますよ。
個性や感性を伸ばすことがオシャレの近道だと思います。そしてそれが、自分の魅力を引き出してくれる。トレンドものにミーハーに飛びついちゃってもいい!何もしないで過ごす30代よりいろいろ挑戦した30代は、その先の見える景色も人生の奥行きも違うはずです。
教えてくれたのは…
ETRÉ TOKYO代表・JUNNAさん
1982年生まれ。30歳でアパレルの世界に入り、35歳で『ETRÉ TOKYO』を立ち上げる。ものづくりへの情熱、そして生き方が支持される。
撮影/西原秀岳(TENT) 取材/広田香奈 再構成/Bravoworks.Inc
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