ワードローブを考えるうえで絶対に無視できないのが「予算配分」。安くオシャレができるに越したことはないけれど、プチプラばかりでは気分が上がらないし、着こなしに自信が持てない…。いったい何にどのくらいお金をかければオシャレになれるの?そんな読者のためにCLASSY.が今のお金のかけどころ=適正価格を真剣に考えました。手に入れて間違いないプライスのアイテムをカテゴリーごとに厳選、一点一点が高くなりがちな冬だからこそ、納得できるお金の使い方の参考書を目指しました。
スタイリスト×CLASSY.リーダーズ「私たちの理想の予算配分って?」
限りある予算の中で何をどう買い揃えるか。その季節のオシャレを楽しくしてくれるかどうかを左右する大事なポイントはここにあります。特に冬はコートやブーツなど単価の高いアイテムが欲しくなる季節。スタイリスト平沼さんとリーダーズの対談から、上手な買物のコツ、リアルな適正価格が見えてきました。
無駄なく、無理なく、欲しいものを過不足なく。賢い買物テクで好きなオシャレを楽しみたい!
私たちらしいオシャレの適正価格をスタイリスト平沼さんと3人のリーダーズが検討します!
平沼 自粛ムードもだいぶ落ち着いてきて、買物熱が戻ってきているようだけど、リーダーズのみんなのお買物状況はどんな感じ?
井上 もともとネットショッピング派だから自粛中もけっこうポチポチと(笑)。リアルな外出が増えたら、もっと買物しちゃいそう。
入江 私は買物大好きだけど、かなり慎重派。買うと決めたらそのための努力は惜しまない(笑)。実店舗での試着は欠かさないし。まあ、これは絶対に失敗したくない、っていう部分が大きいからだけど。
黒島 すごい…!私はけっこう勢いまかせで刹那的かもしれない。
井上 私も黒島さんと近いかな。ネットで買うことが多いから、気になるものは、それこそサイズ違いとかでガーッと買っちゃう。家で手持ちの服と合わせたりして、いらないものを冷静に見極めたらエイッと返品。
平沼 さすが元CA!海外スタイルですよね。ちなみに、適正価格で買物できると頼りにしてるブランドやショップはどのあたり?
入江 仕事帰りに寄りやすい新宿のルミネ1!トゥモローランド、UA、イエナ、ドゥーズィエムクラス…好きなショップが集結しているので行くたびにひと通りチェックしちゃう。気になるものはとにかく試着。すぐ買わずにポイント率が高いときまでお取り置きしたり、ネットのほうがお得ならそちらで買ったり。
井上 お店に行くなら六本木のエストネーション。トゥモローランドも絶妙だと思う。
黒島 私が頼りにしているのはアトレ恵比寿。ミラオーウェンやアダム エ ロペでよく買ってる。あと、新橋OLの御用達といえばコラージュも。その場でパッと見てパッと買って帰りたい。ECはほとんど活用してないかも。
平沼 みんなそれぞれでキャラが出てる!ちなみに悩まずに買える価格帯の目安はどのくらい?
入江 普段使いのアイテムだったら、1万円台だと妥当、1万円以下だったら慎重派の私でも即決しちゃう。2万超えるものは1回考える。
井上 私も2万円超えは悩むかも。
黒島 季節にもよる?私は夏服なら1万、冬服だと2万が即決ライン。3万超えると一度持ち帰って熟考するようにしてる。
入江 まさに今、3万のマカフィーのニットを悩んでるところ。似たようなのを探したけれど見つからなくて…高いけれど買ってしまいそう。
平沼 即決ブランド、優秀だな、と思うのはどのあたり?
入江 定番だけど、やっぱりザラ。あと最近はノークが好き。ECブランドだけど、ポップアップのタイミングを狙って、ちゃんと試着してから。
平沼 ノークはサイズ展開も豊富だから、試着したくなるよね。
井上 私はユニクロとバナリパ。ロコンドも、返品しやすいからよく買っちゃう。あと、バースデーバッシュとDHOLICも好き。韓国ブランドは今っぽくてシルエットも切れ味がいいから、トレンド感を出したいときに使えると思う。
平沼 コートとかジャケットとかはどうですか?
黒島 仕事がジャケット必須なので、むしろ1、2万円台など、プチプラで済ませることが多いかも。逆に最近奮発したのがトレンチ。何度も試着して、長く着られるベーシックなマッキントッシュを選びました。8万円くらいかな。
平沼 入江さんが季節初めに買った2着のコートはどんなの?
入江 アクテのショート丈ボアコートは3万弱。もう一着は5万ほどのスタニングのカラーコートです。荷物が多い仕事なので、擦れて1年でダメになっちゃう(泣)。長く着るというよりも、気分を大切にして、値段と相談しながら選ぶことが多いかも。
井上 私はマックスマーラのコートに憧れてるの。ベージュとかキャメルのオーソドックスな一着をいつかは手に入れたくて。
黒島 カッコいいよね!私も憧れてる。実際に買うことのある奮発ブランドといえば、私の場合セオリー。気合いを入れたいときに着るセットアップを持っているんだけど、気持ちが引き締まるし、自分に自信が持てる大切な一着。
入江 私はエブールとエイトンが素敵だなーって思ってる。リアルに狙っているのはマディソンブルーの紺ジャケ。ほかのジャケットにはないオーラがすごいな、って。
平沼 裏地の赤も目印になるし投資しがいがあるよね。最後になるけれど、ブランドバッグはどう?
井上 靴もバッグも一過性のトレンドならザラで十分。ブランドバッグなら、長く使うこと前提にクラシカルなものに投資したいな、って。今、気になっているのはディオールのボビーとシャネルのマトラッセ。
入江 ちょうど今、セリーヌのトリオンフキャンバスのボストンを悩み中。ブランドバッグはそんなにたくさん買えないけれど、年イチくらいで更新したくなっちゃう。
平沼 年イチは確かにリアルかも。今の時代、安くて可愛いものもあふれているし、こだわって選んだものならではの高揚感も捨てがたい。限りある予算の中で無駄なく効果的に買物して、自分らしいオシャレを楽しめたら最高だよね。
【結論】私たちに必要な『適正価格』はこのラインナップ!
撮影/木村 敦 取材/佐藤かな子、西道倫子 イラスト/kinucott 再構成/Bravoworks.Inc