「骨格診断で選ぶいちばん似合う服」CLASSY.2021年11月号での結論!【骨格診断アナリストが振り返り】
CLASSY.では抜群の人気を誇る〝骨格診断〟メソッドを基にした、スタイリング紹介ページ。「CLASSY.ONLINE」では特別編として、骨格診断アナリストである本誌ライターの棚田トモコが本誌のスタイリングをすべてチェック!!その中から各骨格に似合うコーディネート、ベスト5を紹介しています。 これを読めば、〝骨格に似合う〟はもちろんのこと、トレンドもCLASSY.らしさも兼ね備えた、コーディネートを知ることができちゃいます!
今回は、CLASSY.11月号を通して見た、振り返り&総まとめ編です。
まずは3つの骨格の特徴をチェック!
「CLASSY.」2021年11月号で、各骨格に一番似合うベストコーデは?
骨格診断アナリスト棚田の結論!
―『いま私たちが選ぶべきCLASSY.ベーシック』―11月号は、CLASSY.がもっとも得意とする“ベーシック”が大きなテーマでした。とはいえ、“ベーシックスタイル”と言ってもベクトルはいろいろ。着方によっては、あまりに飾り気のないコーディネートになってしまうものも。一見“普通”だけれど、かっこよくて、シャープ。どこか女らしくてリッチ。そしてもちろん今っぽい! そんなスタイリングがCLASSY.が目指すところです。トレンドのアイテムをたくさん身につけて、いかにも「オシャレしています!」というようなコーディネートももちろんワクワクするけれど、私たちが一番落ち着くのは、さりげなく素敵であること。デニムやトレンチコート、黒ニット…令和の今よりずっとずっと前の昭和の時代からもある当たり前のアイテムを小粋に着こなす、パリジェンヌのような感じ。なんてことなく見えるスタイリングのなかにキラリと光る品のよさ…。
年齢を重ねれば重ねるほど、飾り気を感じさせないベーシックな着こなしがしたい、でも実はそれってセンスが必要で、難しくなってくるのかも…とふんわり知っているからこそ、私たちはずっと“ベーシックコーデ”を追い続けるのだと思います。骨格診断メソッドの観点からお伝えすると、年齢を重ねるほど、たとえばストレート体型の気になる丸みはより顕著になり、ウェーブ体型の薄い上半身はさらに寂しくなっていき、ナチュラル体型の筋っぽさや骨っぽさはよりゴツゴツと出てきます。つまり骨格タイプのコンプレックスになりがちな部分はこの先より顕著に現れてきます。だから今回は、それを上手に回避する方法、この先もシンプルな服を着こなすためのひと工夫をお伝えしようと思います。
【ストレートタイプは直線的でハリのあるものを】
たとえば、ケーブルデザインのニットやプリーツスカートは、ベーシックアイテムではあるけれど、ストレートタイプが素直に着ると太って見えがちなアイテムです。体に立体感がある骨格タイプなので、装飾は不要! 表面はさらっとしたデザインのもので、ハリのある生地のもの、サイズは大きすぎず、小さすぎない丁度いいサイズ感、丈も長すぎず短すぎない“普通”と言われるアンクル丈や膝丈のものをセレクトするのがおすすめです。それを念頭に置きつつも、そのときどきのトレンドのサイズ感や丈感のものをほどよく取り入れる……そうすることでスタイルアップと旬っぽさを両立できます。また、ベーシックアイテムの中でも丸みのあるものよりもシャツやジャケット、デニムならシルエットがおおむねまっすぐなストレートデニム、という具合にとにかく“直線”を意識しましょう。そうすれば肉感を拾うことなくシンプルな服をスタイル良く着こなせます。とはいえ、そもそもシンプルで直線的ななものが得意な骨格タイプなのでベーシックアイテムを積極的に取り入れてください。
【ウェーブタイプは軽く柔らかな素材感であることが大切】
ウェーブタイプは曲線的なものが得意な骨格タイプです。また、上半身に厚みがなく、首が長い方が多いので、アイテムをたくさん足せば足すほどコーディネートがしっくりきます。装飾のないシンプルなものやベーシックアイテムと言うと、まっさらな生地のものやシャツやジャケット、デニムがその代表ですが、そのような直線的で堅い印象のものは、ウェーブ体型の苦手とするもの。それらをそのまま着ると、いかにも“着られている”感じになります。シンプルなコーディネートを実現するには、たとえばシャツなら襟が小さめのものとか、ジャケットなら前の裾のカットに丸みがあるもの、そして極力コンパクトなデザインのものにすることです。そこに目を向けるだけで直線的なデザインのものが驚くほど体になじむように。また、繊細な体とマッチする軽い素材感のものを取り入れるのも大切なポイントです。かっちりと、まっすぐな“ライン”のジャケットやシャツには優しく揺れるフレアスカートを合わせたり、ベーシックなブラックのパンツでも、とろみのある素材の生地のものにしてみたり。ちなみにベーシックアイテムの代表、デニムはとろんと柔らかい質感の肌とリンクする柔らかい生地のスキニーがおすすめですが、腰回りを優しく包み込んでくれるテーパードデザインもほんのり丸みがあっておすすめです。ニットなら少し毛感を感じるモヘアが味方になります。また、シンプルなコーディネートは寂しい印象になりがちなので、トップスの上にニットやカーディガンを肩かけしたり、首元にスカーフをプラスするなど、さりげないアクセントがつくように意識をしてみてください。
【ナチュラルタイプは“大きめサイズ”ならうまくいく】
骨がしっかりとしているナチュラルタイプは、コンパクトなものよりも大きめサイズのものが得意です。身体にぴったりとしたサイズのものだと窮屈な印象になりがち。丈が短いデザインのものも服が小さく見えて全身のバランスが悪く見えがちです。ということで、全体的にゆったりとしたシルエットで長めの丈であれば、ジャケットもシャツもデニムもさらりと着こなせます。ただ、かっちり感のあるアイテムはナチュラルタイプの体のフレームを強調させてしまうので、どこかリラックス感のある着こなしに仕上がるようにするのがスタイリッシュにキマるポイントです。生地がそれほど堅くなくて、柔らかすぎないちょうどよいものにしましょう。生地の表面を手で触ったときにザラザラした感じがあったり、ポコポコとした凹凸があるようなものは似合いやすいので、そのような生地を積極的に取り入れてみてください。また、先程もお伝えしたように、コーディネートで使われている布の分量が多ければ多いほど洗練されて見えるので、大きめサイズのニットやスウェットを肩掛けするのもおすすめです。
いかがでしたか。ベーシック服の着こなし方も骨格タイプごとに異なります。自分の体型をよりスタイルアップしてくれる方法を知っていれば、シンプルな着こなしがさらりと刷新されます。簡単そうで実は難しいベーシックなスタイリングこそ、骨格診断メソッドが味方になります。その凄さをぜひ1つでも実践してみてください。驚くほどコーディネートが洗練されますよ。
解説・執筆したのは…
棚田トモコ
ライター・骨格アナリスト
光文社「CLASSY.」や「JJ」を中心にファッションや美容ページ企画などのライターとして活躍する傍ら、骨格診断ファションアナリスト協会認定校(ICB INTERNATIONAL)にて骨格診断のディプロマを取得。以降〝骨格アナリスト〟としても活動中。ファッション・美容ライターとして培った知識と骨格診断を融合して、いかに今っぽくその人を輝かせるかを提案します。韓国と舞台観劇、チョコレートが大好きで、愛称は〝ティナ〟。