ファッション業界人が「30代で買った時計&ジュエリー」3つ

「いつか欲しい」と夢見ている一生ものの時計とジュエリー。せっかく迎えるなら、ずっと愛せる逸品でなくちゃと思うのはみんな同じですよね。「甘めコンサバ」「王道クラシカル」「ボーイッシュ」と三者三様の迷える30代に、CLASSY.の先輩スタイリストが提案します。

大人の階段をのぼりたい!ハイブランドの時計&ジュエリーを探している3名

編集J:最近、こんな世の中からの現実逃避なのか、気の置けない同世代の友人との会話が「欲しいけど高いもの」にたどり着くようになったのって私だけ?そして、それがかなり盛り上がるという。この間、友人がカルティエのパンテールのダイヤつきのモデルを迎えていて、本当に素敵で何度も「もう一回見せて!」って頼んだりして楽しかった(笑)。
読者A:あのね、わかる。今まで時計とジュエリーってあんまりピンときてなくて、自分で買ったものも6年前のティファニーのペンダントで止まってるんだけど、今猛烈に欲しいの、時計と宝石が!30代のうちに、自分にしっくりくる一生ものを見つけたいって気持ちが出てきた。
読者U:ふふ、宝石って言葉選び、ワクワクしていいね(笑)。私も友人たちと「ボーナスで何買う?」って話してるときってすっごく楽しい。そういう歳になりましたってことなのかな?
編集J:私は30歳になったぐらいから、いきなりダイヤモンドが欲しくなったところから始まった。20代の頃スタイリストさんに「大人になると突然ダイヤが欲しくなるから気をつけな〜」と言われて、その通りになってびっくりしてる…!でも私がダイヤのリングつけると、指だけ別人みたいになるんだよね(泣)。
読者A:服がカジュアルだからかな(笑)?私は、自分でも自覚あるんだけど「圧が強い」って言われることが多くて(笑)。「ザ・高いもの」を装備するとさらに周囲を威圧しそう…だからなかなか手が出せなかったっていうのもあるかも。
編集J:せっかく迎えるなら、毎日つけたくなるものがいいもんね。スタイリストさんの名言「ジュエリーは毎日つけるのが一番お得」を心に刻もう…!
読者A:え、すごいその通り…!
編集J:「ジュエリーは今日買うのが一番安い」(=その後の人生が一番長い日は今日だから)というのもあります。
読者A:それも真実だ…!このモヤモヤがクリアになったら、私はまず、大人として自信が持てる時計が欲しいかも。実はちゃんとした時計って持ってなくて。何本も欲しいわけじゃないから、ずっと大切に使える1本を探してる…!でもそうなるとどうしても清水買いレベルの買物になるから、守りに入って、無難すぎておもしろみのない選択になっちゃいそうな気も…。服でさえシンプルなものしか選べないから、清水買いだとなおさら。
読者U:私もちゃんとした時計を迎えるタイミングを逃し続けていて、今はなんだかんだ便利なApple Watchを使ってる。これはこれで好きなんだけど、ヴァンクリのスウィートアルハンブラがずっと頭の片隅に…!
編集J:スウィートアルハンブラ、本当に可愛いよね。普段甘めのものにそんなに惹かれない私でも「あれ?欲しいかもしれないぞ…?」って思う(笑)。Uさん、似合いそう!
読者U:ヴァンクリは雑誌とかで見るたびに「可愛い…!」ってうっとりしてるんだけど、仕事柄特定しやすいモチーフのジュエリーってつけづらくて、実は一つも持ってないの(泣)。でも自分のなかで「時計だったらいいのでは?」っていう謎の基準が出てきた(笑)。
編集J:私は20代のときにボーナスで買った時計を使ってるんだけど、服のテイストが固まってきた今、これまではとくに何とも思っていなかったメンズライクなものが突然欲しくなってきちゃって!最近出合った「素敵だな」って思う年上の女性たちがみんなメンズ時計をしていたってこともあって…自分の「なりたい女性像」が定まってきたというのもあるのかな。
読者A:そういうのあるよね。「憧れちゃうな」って人に出会えると、身につけているものも「その人が真剣に選んだもの」として惹かれるし、私もひとつひとつ、じっくり選んだ好きなものたちに囲まれたい(笑)。
読者U:2人は、好きなものが決まっている感じがする!私はコンサバな服が多いからかどうしても甘めなデザインを選びがちで、たとえばボーナスでジュエリーが欲しいなと思ったらティファニーとカルティエとヴァンクリ(持ってないけど)を見てみよう…とまず考えるんだけど、そこからのアップデートがないというか、シンプルに自分の好きなものがどこにあるのか知らないというか、そんな感じがずっとある(笑)。
読者A:たしかに自分の好きなものはわかってるつもりだけど、私の場合好きなものが決まりすぎてて、どうしても「あー、私ってやっぱそうなるよね」って選びになっちゃうから、自分では気づけない「好きかも!」が知りたい気持ちもある〜。現に、ジュエリーは肌の色に合うからという理由でゴールド一択だったのに、ポメラートの色石たち(「リングヌード」)に惹かれ始めたりしてて。しかもJと同じタイミングで(笑)。
編集J:ポメラート、夢みたいに可愛いよね…!私の「ポメラートいいな…♥」熱は、編集部の隣の席の先輩が「ヌード」のブルートパーズのパヴェダイヤ付きをしていて、可愛さに度肝を抜かれたとこから始まった(笑)。そんなふうに、身につけている人を介して素敵なジュエリーを知るのも楽しいんだよね。
読者U:そういう機会があると、欲しいものがどんどん増えちゃいそう…!
編集J:そうなの、楽しいけどお金がいくらあっても足りない(笑)。
読者U:時計とジュエリーのお買物ってかなり重大な選択だから、絶対に間違えたくないという気持ちが強くて、いいなと思ったものも「今さら感あるかな?」とか、「ちょっと目立ちすぎるかな?」とかいろいろ気にしちゃうから、今回みたいに「あなたこれ好きなはず!」って言ってもらえるのってワクワクする!
読者A:よし、ボーナス…は私は年俸制だからないんだけど、勝手にボーナス枠を作って買うことにする!

ハイジュエリー迷子にアドバイスをくれるスタイリスト3名

スタイリスト3名が30代で迎えた「憧れ時計&ジュエリー」

1.ずっと欲しくて〝清水買い〟

1.ずっと欲しくて〝清水買い〟したご褒美ウォッチ。年齢とともに似合ってくるのも愛おしいです。(児嶋さん)
2.独立記念にいい時計を!と購入。合わせやすい茶レザーベルト×大きめフェイスは、今でも一軍です。(平沼さん)
3.太さや素材でずっと悩んだ末、存在感のあるワイドなYGに。細リングとのレイヤードもお気に入り。(三好さん)

※掲載の私物について、各ブティックへのお問い合わせはご遠慮ください。

撮影/西原秀岳(TENT)イラスト/green K 取材/濱口眞夕子 再構成/Bravoworks.Inc

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表紙モデル:山本美月

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