不特定多数の目線を気にして自分がなくなるのはイヤだけど好きな人に〝可愛いね〞って言われるのはやっぱり嬉しい。着ている私のオシャレ心も満たされて、隣にいる彼と調和する――そんな着こなしを、フェミニン派スタイリスト乾さんに聞きました。
スタイリスト乾さんが考える、2021年の「モテる服」とは?
自分も、一緒にいる誰かも。気持ちのいい装いがいちばん素敵
「メンズ目線だけを意識してコーディネートを組んでいるわけではないけれど、好感度が高くて困ることはないと思います。装いはその人の心理状態を反映するものだとすれば、やっぱり穏やかなイメージの服を着たいと思うし、印象を大きく左右するのもまた服。以前、CLASSY.でいわゆる「モテ服」企画を多く担当していた頃、出会いのシーンについて興味深い話を聞いたことがあります。メンズ同士で女性のことを回想するとき「あの白い服着てたコ」「黒いワンピースのコ」…そう、着ている服が第一印象と直結し、識別する手段として用いられていたこと。オシャレなことはもちろん大切ですが、そこから知ってほしいのは服ではなく自分自身のことですよね。そう思うと服の情報がまず強烈に入ってくるより、印象に残りすぎない装いのほうが賢明かもと感じて。優しい色のニットやふわふわしたもの、なめらかな素材感。柔和な印象を持つアイテムたちは、幸運にも私の思う「MYベーシック」でもあったんです。顔や体型をすぐ変えることはできないけれど、服なら替えられる。ただ高い服を着ていればいいというわけではなくて、TPOに合わせた格好をしているかどうかも大切。コロナ禍で、外に出るより近くにいる人を大事にしたい気持ちになったこの一年。私も〝着ている自分もそばにいる誰かも心地いいオシャレ〞をより意識するようになりました。服は毎日着るもので、そこから得られる幸せは必ずあるはずだから」(スタイリスト乾さん)
モテ服の極意「優しい色に癒される」
鬱々とした気分になる今、色で気分を上げることも大切。白Tを挟めばぐっと着やすいから挑戦できそう。メンズも着るブルーのワントーンなら、一緒にいる彼も自然とリラックス。たまには黒封印、もいいかも。
媚びてない、あざとくない自然体でいられるニット×スカートの装い
「清潔感のあるブルーのニットに、淡いトーンのレザープリーツスカートを。inせずにほどよく体が泳ぐ、リラックスできるシルエットがポイント」ニット¥32,000レザースカート¥98,000(ともにebure)Tシャツ¥13,000(THIRD MAGAZINE/THIRD MAGAZINE)ストール¥69,000(ベグアンドコー/ボーダレス)ピアス¥53,000(ウノアエレ/ウノアエレ ジャパン)スニーカー¥72,000(ピエール アルディ/ピエール アルディ東京)バッグ¥124,000(JIMMY CHOO)【メンズモデル】ブラックコート¥69,000フーディ¥34,000(ともにエイトン/エイトン青山)パンツ¥23,000(アッパーハイツ/ゲストリスト)スニーカー¥14,000(コンバースインフォメーションセンター)
教えてくれたのは…
乾 千恵さん
CLASSY.やSTORYで活躍する敏腕スタイリスト。リラックス感と華やかさを両立した、フェミニンなスタイリングに定評あり。プライベートでの着物スタイルを特集したCLASSY.ONLINEの記事も人気。愛称は〝コアラちゃん〟。
撮影/金谷章平 モデル/阪井まどか、神庭昇平、トット ヘアメーク/川村友子 スタイリング/乾 千恵 取材/清水亮子
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