「骨格診断で選ぶいちばん似合う服」CLASSY.2020年9月号での結論!【骨格診断アナリストが診断】
CLASSY.2016年の5月号の『似合うシャツは〝骨格〟で決まる』企画を皮切りに、抜群の人気を誇る〝骨格診断〟メソッドを基にした、スタイリング紹介ページ。「CLASSY.ONLINE」では特別編として、骨格診断アナリストである本誌ライターの棚田トモコが本誌のスタイリングをすべてチェック!!その中から各骨格に似合うコーディネート、ベスト5をご紹介しています。 これを読めば、〝骨格に似合う〟はもちろんのこと、トレンドもCLASSY.らしさも兼ね備えた、コーディネートを知ることができちゃいます!
今回は、CLASSY.9月号を通して見た、総まとめ編です。
まずは3つの骨格の特徴をチェック!
「CLASSY.」2020年9月号で、各骨格に一番似合うベストコーデは?
骨格診断アナリスト棚田の結論!
『スニーカーとスポサンがあればなんとかなる!』がテーマだったCLASSY.9月号。コンサバ度が強めな私たちにもすっかり浸透したスニーカーとスポサンは、おうち時間がぐんと長くなったことで、その使い勝手のよさを改めて実感している人も多いはず。数年前まではカジュアル一辺倒と言ってもいいくらいのリラックス感溢れるコーディネートが中心でしたが、この夏は、どこか女らしさを感じるスタイリングが多かったように思います。その証拠にスニーカーとスポサンが苦手なウェーブタイプにもしっくりくるものがたくさんありました。早速解説していきましょう。
結論①ウェーブ体型のスニーカー&スポサンコーデには、 わかりやすくキャッチーなアイテムが必要!
上半身が華奢なウェーブ体型は、カジュアルなものを着るとどこか着られた印象になります。骨格診断のテキストに載っている言葉を使うとすると、〝コーディネートは、足し算していくことが大切〟なのですが、スニーカーやスポサンを履くときは、トップスかボトムスのどちらかがわかりやすく主役をはれるアイテムである必要があります。たとえば生地に光沢があったり、袖にわかりやすいボリュームがあったり。トレンドのど真ん中のものなら、シアーシャツも大正解! とにかくパッとみて「可愛い!」と反応できるアイテムや「流行ってるよね!」とわかるくらいの存在感が必要です。そのようなアイテムは、ストレート体型が着ると野暮ったい印象になったり、グラマラス過ぎたりするし、ナチュラル体型が着るとしっかりとした身体のフレームと違和感が生まれ、ちぐはぐな印象に。けれど、ウェーブ体型ならさらりと着こなせるのです。
とはいえCLASSY.はシンプルな着こなしこそ十八番、足し算をしすぎるのは考えものです。簡単に素敵に仕上がる方程式は、〝フェミニン×カジュアル×フェミニン〟や〝きれいめ×きれいめ×ハンサム〟。たとえば、主役アイテムが一つあるなら、他に合わせるものは、モノトーンやベーシックカラー、ラフなものをセレクトすることです。トップスやボトムスがお目立ちアイテムであるほうが似合う骨格タイプだからこそ、履くだけで抜け感が出るスニーカーやスポサンをスタイリングに上手に取り入れたいものです。とはいえ、そもそも苦手なアイテムなので、セレクトするときは慎重に。スニーカーなら、コンパクトで主張の少ないもの。トップスやボトムスよりも目立たないようになるように色で工夫をしましょう。たとえば、肌なじみが良かったり、ボトムスの色と同系色のハイカットデザインをセレクトして、脚を長く見せて。スポサンなら足の甲を覆うストラップは細めのもの、よりヌーディなもののほうがウェーブタイプの下重心の体型をバランスよく見せてくれます。
結論② スニーカーとスポサンでストレート体型の着こなしを今っぽく更新
きちんとした印象のものが得意だけれど、スニーカーやスポサンの選択肢の幅が意外に広いのがストレートタイプ。THEカジュアルなアイテムではありますが、レザーやレザー見えするようなものであれば大丈夫! スポサンは甲を覆う部分が細すぎないほうがベターではありますが、そこを注意するだけで意外にさらりと履きこなせます。この骨格タイプは、装飾のないシンプルなデザインのIラインシルエットや、デコルテが縦に開いているようなトップスを着るとよく見えます。〝凛としたいい女っぽい〟雰囲気がよくハマります。それがストレートタイプのよさなので、大切にするべきなのですが、長く続いている〝こなれ感〟や〝抜け感〟〝リラックス感〟などのキーワードがスタイリングのどこかにないと古い印象になりがち。それを簡単に解決してくれるのがスニーカーやスポサンなわけです。つまり、ストレートタイプのスタイリングは、カジュアル要素を足元につけるだけで、ぐんと見違えるということが改めて証明されていたのがこの号でした。コロナウィルスによる自粛生活などの影響もあり、まだまだ必要とされている、いや、もしかしたらもっともっと必要とされそうな〝リラクシーな感じ〟。それが苦手なストレート体型は、このテクニックを覚えておくと秋冬の着こなしに役立つと思います。
結論③生地が骨格タイプに合っているということは、やっぱり一番大切
カジュアルが得意なのはなんと言ってもナチュラル体型。もちろんスニーカーやスポサンもよく似合います。ただ、ストレート体型と異なるところは、より大きめのものやシルエットが太いものなど、メンズっぽかったり、カジュアル見えするもののほうがハマるということ。そもそも似合うアイテムの幅が広いので、おしゃれを一番楽しめる骨格タイプなのですが、わかりやすく〝フェミニン〟な着こなしというのはどうもハマりません。それは、肩幅ががっしりしていたり、肌印象がドライであること、そして首や手の筋が目立つなどの理由によるところが大きいです。だから、女性らしさが前面に出やすい繊細なデザインのものや柔らかいもの、光沢のあるもの、コンパクトなものなどを着ると窮屈そうな印象を与えてしまったり。とにかく、可愛らしいものを着るとちぐはぐな印象になるので、ティアードデザインなども本来はNGアイテムなのですが、たとえば、ガサガサっとした音がしそうなリネンやアースカラー、サイズ感にしっかりとしたゆとりがあり、丈が長いものをセレクトすることで、違和感なく着こなせます。要は、デザイン自体はしっくりこなくても、骨格タイプの肌質とリンクするような生地とサイズ感にこだわれば、なりたい印象に近づけるということです。骨格診断のルールに縛られ過ぎて好きなテイストのものを楽しめないなんて、寂しいですよね。ナチュラルタイプに似合うコーディネートベスト5を選びながら、〝好きと似合う〟を両方手に入れる方法って、けっこうある! と確信したのでした。次回はいよいよ秋らしいコーデもランクインしてきます。新しい季節の骨格診断別似合うコーディネートをお楽しみに!
解説・執筆したのは…
棚田トモコ
ライター・骨格アナリスト
光文社「CLASSY.」や「JJ」を中心にファッションや美容ページ企画などのライターとして活躍する傍ら、骨格診断ファションアナリスト協会認定校(ICB INTERNATIONAL)にて骨格診断のディプロマを取得。以降〝骨格アナリスト〟としても活動中。ファッション・美容ライターとして培った知識と骨格診断を融合して、いかに今っぽくその人を輝かせるかを提案します。韓国と舞台観劇、チョコレートが大好きで、愛称は〝ティナ〟。