withコロナ時代になり、マスクはもはや生活の中で必須アイテムになりました。マスクをしているのが当たり前になった今、実は髪型にもその影響が起きています。「いい感じだった髪型も、マスクをするとなんだか変」という現象に悩まされている方も少なくありません。今回は「マスクをしていることが前提となった今起こり始めた、前髪の変化」について考察します。
「マスクをしている日の前髪」どう変わった?
おでこに空間を作ることがマストになった!
マスク時代の前髪、ここが変わった!
❶ 前髪の幅が広くなった
❷ 根元の立ち上げが大事
❸ この辺りに前髪がかかるように
❹ アシンメトリーさが必要に
前髪(髪型)のデザインにおいて、マスクの有無で決定的に違うのは「小顔」に見せなくてもよくなったこと。以前は、前髪で顔の輪郭を隠し、ひし形に調整して小顔に見せていましたが、マスクをすると顔の大半を隠せるので誰でも小顔に見えるんです。顔の半分以上をマスクが覆ってる分、重くフラットに見えないように大事なのは額の露出のバランス。隠すのではなく、おでこに空間をつくることがカギになります。まず重い印象にならないように立ち上がりをつけて透け感、軽さ(図❷)を出すのが大事。目の上を底辺として、生え際と結んで三角形になるように額を出すと◎。分け目はセンターではなく、サイドにし、すっきりとした印象にするためにライトサイドのみ耳にかけアシンメリトーな前髪(図❹)に。両方の前髪を耳にかけてしまうと、雰囲気がなくなるので、あくまで片方を耳にかけること! また、ヘビーサイドの前髪は、こめかみ辺りにふんわりかぶさるように(図❸)カットしてもらうとバランスがよく見えます。前髪自体は軽く隙間を作りますが、幅はいつもより広く設定(図❶)することもポイントです。マスクを外した時には、輪郭がひし形に見え、マスクなしでも小顔効果がアップする、いいことずくめの前髪です!
「マスクをしている日の前髪」でやってはいけないのは?
厚みのあるフルバングは、暗い印象に見えるため避ける
マスク前提の新しい生活で気をつけたい前髪は、厚みのあるフルバング。額が一切見えないので、マスクをしてしまうと、露出するのは目元だけに。暗く重たい印象になり、顔もフラットに見えてしまいます。おでこに空間ができるように、隙間を作り、レングスもいつもよりやや短くしましょう。また、おでこに空間を作った“正解の前髪”でも毛先がパサついていると古い印象に。バーム系のスタイリング剤で、毛先のみウェット感をだすと、断然今っぽいこなれ感がでます。
透けバングも、今までと同じ透け感ではダメ!
今までの“透けバングス”は、全体的に薄く透け感のあるバングスでした。が、マスクとバランスのいい透けバングスは、中央は薄め、サイドはやや存在感のあるデザインが正解。透けさせるというより、隙間を作る感覚。こうすることで、上でも説明したように、額に三角形の空間が生まれ、ほどよい抜け感が作れます。
「マスクをしている日の前髪」実際にやってみると?
中央は薄く、サイドにやや存在感のあるマスク時代の“透けバング”。幅は狭く設定し、アシンメトリーになるように耳かけ、根本はやや立ち上げるようにスタイリングしているので、前髪の長さが長めでも軽い印象に。
教えてくれたのは
ムッシュ豊田さん
自由が丘にあるAlice by afloat、ciel by afloat、Maria by afloat、吉祥寺にあるLila by afloat代表。顔回りのヘアの似合わせが得意で、必ず可愛く、女らしく変身させるスタイル提案に定評が。
http://alice-by-afloat.com/
イラスト/ryo 取材/味澤彩子 構成/ガヤ美(CLASSY.ONLINE編集室)