心が落ち着き、気分のスイッチになるひと吹きの魔法。あなたにとって〝香り〟はどんな存在ですか? 1947年、ディオールというメゾンのはじまりとともに産声を上げた「ミス ディオール」。クリスチャン・ディオール自身が最初に手掛けたこの名香は、いつの時代も女性たちをエンパワーメントし伝統にとらわれず、自由に進化してきました。まさに〝時代を映し出すフレグランス〟と言えます。そして2024年──今を生きる女性へ贈る香り「ミス ディオール パルファン」が登場します。今の私にきっと似合う、新しい「ミス ディオール」。それは誰かのためじゃなく〝自分のために〟纏う香りです。
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花を育てることはもちろん、友人や妹たちと香水について語らうことが大好きだったというクリスチャン・ディオール。「ミス ディオール」が生まれたのは、ホタルが舞うプロヴァンスらしい晩のことでした。神秘的な空気の中、夜と大地が奏でるメロディーにのせてグリーンなジャスミンが美しく重なり合って…目を閉じると、その美しい情景が浮かんでくるよう。そうしてこの世に生まれた「ミス ディオール」ですが、初期は「カストル」というコードネームで呼ばれていたのだとか。それは、双子座で最も明るい輝きを放つ星の名前。クリスチャン・ディオールはあの日、夜空に輝いていた星を思い浮かべていたのでしょうか。
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「ミス ディオール」という名前は、妹のカトリーヌ・ディオールに由来。戦時中レジスタンス運動家としても活動していた彼女は、戦後、花の販売業を営んでいました。メゾンへ花を届けるフラワーウーマン―いつしか彼女は「ミス ディオール」と呼ばれていました。自分に自信を持ち、強く生きる情熱的な女性。そんなカトリーヌのスタイルも、このフレグランスの誕生に欠かせない要素だったはずです。
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「香水の瓶を開けると、私のデザインしたドレスが目の前に現れる。そんな香水を作りたかったのです」と語ったクリスチャン・ディオールは、ファッションを夢見たのと同様に香水を夢見ました。纏う人の幸せを願い、大切に創作された〝ひとり娘〟「ミス ディオール」。77年の時を経て、その香りに込められた愛が新しい愛へとつながっていきます。
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ディオール パフューム クリエイション ディレクターであるフランシス・クルジャンは、新しい〝彼の〟「ミス ディオール」を生み出すにあたり、改めてその歴史やストーリーを探求。すると今まで知らなかったエピソードに出合い、さらにそのミステリアスさに引き込まれていきます。そうして辿り着いたのは、ムッシュ ディオールがかつて愛したジャスミン。自然の中で生きる花も人と同じようにリズムを持ち、芳しいジャスミンの香りは、実は多様な面を持ちます。
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夜明けはグリーンな香り、花を摘まれた瞬間はオレンジのようにフルーティ、そして夜が訪れるとどこか野性的に変化する…もちろんクルジャンが思い描いたのは、あのプロヴァンスの晩を想起させる夜のジャスミン。さらにマンダリンオイルがトップノートにはじけるような輝きを与え、ジューシーでフルーティ、ストロベリーのような濃密さとウッドノートのコントラストが際立つコンポジションを実現しました。
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その味覚を呼び覚ますような香りこそ、フランシス・クルジャンの「ミス ディオール パルファン」。ひと吹きすれば一瞬で心を掴まれ、花々に包まれているような心地になります。時代に合わせ進化する「ミス ディオール」。自由で、凛としていて、意志があって──2024年の「ミス ディオール パルファン」は人生を楽しむ喜びを表現しています。だけど彼女の進化は、いつだって私たちとともにあるもの。香りを纏うと気持ちが華やいで前向きになれて…私だけの秘密のおまじない。それがきっと、理想の自信につながっていくのかもしれません。
今日は素敵な花束に囲まれながら、大人っぽく進化した「ミス ディオール パルファン」の撮影でした。ふと、10年くらい前にも雑誌で「ミス ディオール」の撮影をしたことを思い出したんです。その頃は私も「ミス ディオール」も、もう少し可愛らしい印象だったかな? そう思うと、なんだか感慨深いところもあって。時を経て再会した新しい香りはとても奥深く、とても魅力的。〝本物〟という感じがしました。私も大好きな花、ジャスミンがふわっと現れて芯のある女性を連想させます。
香りは〝本当のその人〟が出るものなのかも、と思うことがあります。強いイメージの女性が甘い香りをつけていたりすると…なんだか秘密のメッセージみたいで面白いですよね。
フレグランスの撮影は、その香りの魅力を表現するのが難しいなといつも感じるのですが、この大人っぽくて上品でどこか刺激的なイメージが伝わっていたらうれしいです。そしてぜひみなさんも、新しい「ミス ディオール パルファン」を体験してみてください。
「ミス ディオール」、その物語の一部をご紹介。
その時代にはその時代の「ミス ディオール」があったことや、
進化を続け多様な魅力が培われた背景がわかるはず。
「ミス ディオール」のデッサン
「ミス ディオール」の前身の香りは、誕生当初「アンフォラ型」(首と脚がすぼまった、壺のような形)のボトルでした。私たちが見慣れた現在の形に生まれ変わったのが1948年。ボウや千鳥格子もこの頃から変わりません。
©Christian Dior ParfumsCollection, Paris
「ミス ディオール」はモダンな大文字
1967年に発表されたディオール初のプレタポルテライン。その名前が「ミス ディオール」でした。誰もが手に取りやすい既製服をすべての女性へ──その想いを託されたのも、きっと必然。やわらかなラウンドハンドのフォントから一気にイメージが変わる大胆な変身は、1960年代の若者へのメッセージに。
©Dior Héritage Collection, Paris
エネルギーあふれる自由な精神
約30年にわたりクリエイティブ ディレクターとしてブランドを率いた、マルク・ボアン氏による大胆なスカーフ。女性たちをエンパワーメントするような、強く鮮やかなピンクと太い手書きのフォントが特徴に。
©Dior Héritage Collection, Paris
ひとつひとつ手作業で結んでいるというトレードマークの〝ボウ〟(リボン)は、シルバーにアップデート。ファブリック地のようなクチュール タグや千鳥格子…細部までときめきがいっぱいです。ミス ディオール パルファン35㎖ ¥13,200、50㎖ ¥18,040、80㎖ ¥23,100〈80㎖は店舗限定販売〉(パルファン・クリスチャン・ディオール)※5月17日新発売
イメージを掻き立てるドレスにも注目
ミューズであるナタリー・ポートマンが新しい香りのビジュアルで纏うのは、花をちりばめたブラックドレス。ディオール初の女性クリエイティブ ディレクター、マリア・グラツィア・キウリによる美しい作品も、世界観を彩る大切なピースに。
©Miss Dior Parfum 2024 dress sketch visual by Maria Grazia Chiuri.Picture by Elodie Farge for Christian Dior Parfums
お問合わせ先/
パルファン・クリスチャン・ディオール
03-3239-0618
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