寒すぎて体がいつも冷えている!!!30代女子が医師に悩みを相談してみたら…

いよいよ本格的な寒さが到来。「冷えは万病のもと」と言いますが、みなさんは温活していますか?未病が多いと言われる30代は、冷えていると自覚していない人も多いそう。改めて温活のメリットを知れば、私たちの体はもっと絶好調に!

冷えている実感がなくイマイチ温活の必要性が分かりません…!

30代ライター・広田香奈 漢方

30代ライター・広田香奈
漢方相談やマッサージなど、どこへ行っても「体が冷えています」「血流が悪いですね」と言われる日々。ただ、自分では〝冷え〟の実感はなし。

体を温める習慣を持つと日常の〝不調〟は解消されます!

広田:先生に教えていただいた体を冷やす習慣、ほぼ該当しました…。それなのに自分では冷えている実感がないのが、末恐ろしいです(笑)。
石原先生(以下、先生)広田さんのように実は冷えている女性って、すごく多いと思います。若い頃って元気だし、自分の健康のことについてそんなに考えないですよね。
広田:はい…!特に水分の取りすぎで体を冷やしていることは、勘違いしている人が多いと思いました。
先生:白湯も胃腸が温まる点ではいいのですが、体内に入って時間が経つと水ですからね。だからこそ水分はただ飲めばよいのではなくて、飲んだ分出して、巡らせることが前提になります。もし白湯を飲むとしたら、生姜やシナモンパウダー、蜂蜜、味噌など何かを足した〝ちょい足し白湯〞がおすすめです。血管が開くし、血流も断然UPしますよ。
広田:〝ちょい足し白湯〞、メモしました!実は冷えている女性が多いとのことですが、体が冷えると具体的にどんな悪影響がありますか?
先生:分かりやすい例が、私の若い頃の経験談です。運動しない、湯船に浸からない、コーヒーやビールもたくさん飲む(笑)。そんな生活をしていたら、肩こりに頭痛、生理痛、生理不順、便秘、花粉症、巨大ニキビ、多汗症…とにかく不調だらけだったんです。今より体重も10㎏重かったし、基礎体温も36℃くらいでした。今は基本的に37℃あるので、1℃違います。周囲の友達に話しても「そんなのみんな同じだよ」という反応だったので、この不調が普通だと思っていたんです。そこから研修医になってさらに仕事も忙しくなって、「私このままだとヤバイ…」と思って、生活も意識も変えて。運動、お風呂、食事、腹巻きなど温活へ意識を向けると、まず基礎体温が上がりました。すると体重も減る、生理痛も花粉症も改善する、不調が全部なくなっていったんです。
広田:先生が身をもって温活の重要性を実感されたんですね…!これはもう、説得力しかないです。
先生:体の健康や美容、ダイエット、メンタルまで、とにかく大事なのは体を温めて血流をよくすることです。体が冷えると血流が悪くなって、〝こり〞や〝痛み〞が出てきます。生理痛や肩こり、腰痛、頭痛が一例です。
広田:今まで「血流が悪い」と誰かに言われたり、本人的にも自覚がある人は、今すぐにでも温活を始めるべきですね。現在症状は出ていなくても、これからの健康のために!
先生:はい!特にアラサー世代は日常的に不調を抱えている人が多く、これは漢方の考え方では〝未病〞の段階です。ここで危機を察知して改善できれば、健康に向かっていけます。逆に〝未病〞が普通だと思って同じ生活を続けると、病気へ向かってしまいます。その意味で、アラサー世代は分かれ道にいることを気づいてほしいですね。
広田:温活っていいことばかりですね。メリットを知れると、ちゃんとやろうと思える自分がいます(笑)。
先生:忙しいアラサー世代こそ、ぜひ温活を!温活に意識を向けると、確実に体も心も上向きになります。

教えてくれたのは…

医師・石原新菜先生 イシハラク

医師・石原新菜先生
イシハラクリニック副院長。温活やフェムケアに関する分かりやすい発信で、メディアでも引っ張りだこ。著書には『1週間で体が変わる「温め美人」生活』(三笠書房)などがある。

イラスト/green K 取材/広田香奈 再構成/Bravoworks.Inc

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表紙モデル:山本美月

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