最近注目を集める‶奇跡の50代〟。マイナス10才と言っても過言でないほど、年を重ねてもイキイキとした美肌を保つアラフィフ女性が増えています。
彼女たちが口を揃えて言うのは、お肌の曲がり角を迎える30代にどんなスキンケアをしていたかで、大きな差がつくということ。雑誌STORYで長年ビューティ連載を担当してきたアラフィフ代表ライター稲益が、実体験に基づき、30代でやっておくべき&やってはいけないリアル美容を語ります。
こすった回数が老化速度!するっと落ちるクレンジングを
30代になると肌の水分量や皮脂量が減る一方であることは前回お話したとおり。
ローションやクリームで補うことはもちろん大切だけど、朝晩の洗顔方法を間違えると高価なコスメをどぶに捨てることになります。
私は30代になってから朝クレンザーを使って洗顔するのをきっぱりやめました。
夜のスキンケアの成果をキープしたいから。最初は寝ている間に出てくるアブラ汚れが落ちないのでは?と思ったけれど、ぬるま湯で流せば余分なものは落ちます。皮脂量が多めで朝のベタつきが気になる人はTゾーンだけ洗顔料を使ってみてください。朝の洗顔を見直してから、夜のスキンケアの効果をしっかり実感できて、一日乾かなくなりました。
そして、もうひとつ大事なのが、夜のメイクオフ。
どれだけ短時間でメイクをすっきり落とせるか、が勝負。
するするっとメイクが落とせないと、その分肌をこすってしまうことになり肌の負担になります。このクレンジングのときの摩擦が10年、20年後の肌を大きく変えると言っても過言ではありません。指の腹が肌から少し浮いてるくらいの優しいタッチで、くるくる肌にのばすだけでメイクが落ちるかどうかを基準に選んで。昔はオイルクレンジングは必要な油分も取り去って後で肌が乾くし、油のベタつきが気になる、というイメージがあったけど、今はスピーディにメイクを浮かせて洗い上がりはさっぱり、潤いもキープできるオイル系クレンジングがたくさん出ているので、必ず1本常備するようにしています。
30代になったら絶対肌をこすらない、これが鉄則です。
目元美容液は30代からマスト!薬指で優しくのせて
これは失敗から得た教訓。30代前半は美白など顔全体の印象を上げることに注力してしまって、パーツケアがおろそかだったんですね。
40代が近くなって、鏡を見ると何となくもっさりした顔になっていると感じるようになって、よくよく観察すると目元に今までなかった影が……。
たるみや小じわは皮膚が薄い目元から始まる、ということを身をもって証明しました。その後、ある化粧品PRの方から「目元のケアは30代からやってたかどうか、その方の顔を見るとすぐわかります」と言われ、もっと早く始めておけばよかったと激しく後悔。
それ以来目元美容液は必ず。ハリをアップさせるものやシワ対策など、そのとき気になる目的別に選んでます。そして、のばすときは絶対力を入れてこすらないよう必ず薬指で。色々重ねづけするのが面倒という人は、目元パックもおすすめです。やった分だけダイレクトに効果を感じられるし、その後の見た目年齢を大きく変える目元ケア。まだ目元ケアを始めてない人は、今すぐポチって。今ならまだ間に合います!
Profile 稲益智恵子(美容ライター)
フランス滞在後、ファッションブランドPRを経てライターに。STORYにて「40代・ビューティ迷子は新作コスメに頼りなさい」を連載中。「美は一日にして成らず」をモットーにアラフォー、アラフィフを楽しく&美しく生きるためのライフスタイルを日々探求中。
撮影/五十嵐 洋 イラスト/村澤綾香 取材/稲益智恵子 編集/水澤 薫(CLASSY.編集部)