【先輩花嫁に聞く結婚式アイデア集】帝国ホテルで叶えた「晩餐会」スタイルウエディング
結婚式は、人生の大切な節目。今回は、CLASSY.カップルズの伊藤さくらさんと、一真さんにインタビュー。「帝国ホテル」という格式ある舞台で叶えた、“晩餐会”をテーマにした結婚式の舞台裏を伺いました。会場選びからドレス、演出まで、おふたりならではのこだわりがたっぷり詰まったインタビューをお届けします!
◾️Profile
伊藤さくらさん/一真さん(28歳・金融系/30歳・医師)
東京都在住。2023年8月、サントリーニ島でサプライズプロポーズを受け、同年12月に入籍。2024年3月に帝国ホテル東京で挙式。普段は日曜日を「ふたりのデートの日」と決め、都内のカフェ巡りやショッピング、旅行などを楽しむのが恒例。
舞台は、格式と歴史に惹かれて選んだ「帝国ホテル」
@帝国ホテル
数ある式場の中からふたりが選んだのは、東京・日比谷に佇む「帝国ホテル」。
「最初は、結婚式を絶対に挙げたいという強いこだわりがあったわけではなかったんです。でも、帝国ホテルを訪れた瞬間に感じた歴史の重みや、格式の高さに心を動かされました。結婚式は人生の大きな区切りだからこそ、きちんと向き合える場所で迎えたいと思ったんです」(さくらさん)
「スタッフの方々が本当にプロフェッショナルで。ご案内から打ち合わせまで、すべてが整っていて不安が一切ありませんでした。医師の先輩方の中にも、帝国ホテルで結婚式を挙げている方が多く、その実績も信頼につながりました」(一真さん)
また、一真さんの出身地・仙台からのゲストも多かったため、東京駅からのアクセスの良さも重要なポイントでした。15時スタートにしたのも、遠方からのゲストへの配慮から。ゆっくりと支度をして来られる時間帯を選んだそうです。
涙がこぼれた瞬間。“本物の重み”を感じたチャペル挙式
挙式はチャペルでのキリスト教式を選択。
牧師の温かな言葉と、生演奏と生歌が響く空間は、想像以上に心に残る時間となりました。
「入口は誕生、父と歩く時間は家族に大切に育てられてきた日々、そして新郎へ託す瞬間が新しい人生のスタートだと聞いて、一歩ずつ歩く中で“結婚する”ということの重みをひしひしと感じました。あまりの没入感に、当日はずっとウルウルしてましたね」(さくらさん)
ステンドグラスの光が差し込む大理石のバージンロードは、まるで光の上を歩いているような美しさ。事前に意味を知っていたからこそ、一歩一歩を噛みしめながら歩け、厳かな空気の中で結婚への覚悟と責任を実感できたそう。
晩餐会をイメージした、クラシックな披露宴空間
披露宴会場に選んだのは、シャンデリアや壁の色調がクラシックな「蘭の間」。テーブルはあえて縦型配置にこだわりました。
「海外の晩餐会をイメージしていたので、ゲスト同士がコミュニケーションを取りやすいよう、縦にテーブルを並べたかったんです。帝国ホテルの会場は横使いが多い中で、縦に使える選択肢が限られていて。天井の高さやシャンデリア、壁の色調も含めて、晩餐会のイメージに一番フィットしたのが蘭の間でした」(一真さん)
会場装飾は、ゴールドとホワイトを基調に、キャンドルをふんだんに使用。花は白バラを中心にシンプルにまとめ、キラキラとしたゴージャスさと落ち着きを両立させました。
「高砂は白バラだけでシンプルにしたんですが、華やかさは出したかったので、キラキラしたキャンドルをたくさん置きました。お花は提携先の日比谷花壇の方が、晩餐会のイメージをすごくよく汲み取ってくださって。理想通りの仕上がりになりましたね」(さくらさん)
15時スタートで実現した、ナイトウエディング。BGMにはピアノの生演奏も
15時に挙式、19時終了という時間設定は、夕暮れから夜へと移ろう時間帯。お色直しのタイミングで照明を落とし、ナイトウエディングのような雰囲気を演出しました。
「キャンドルをたくさん使っていたので、それを生かす時間をつくりたかったんです。最初から暗くすると結婚式としては重すぎるので、途中で雰囲気を変えることで、より晩餐会らしい空気になりました」(一真さん)
披露宴では、BGMとしてピアノの生演奏を取り入れたのも大きなこだわり。
「披露宴を通して、基本的にはピアノの生演奏を入れていました。晩餐会の雰囲気を出すために、生演奏は欠かせない要素でした」(一真さん)
料理とケーキは帝国ホテルの味を堪能
帝国ホテルといえば、伝統のフレンチコース。ふたりは試食を重ねながら、細かなカスタマイズを重ねていったそう。
「いくつかのコースから選べて、その中でカスタマイズできるシステムでした。試食をしながら『メインはこれに変えたい』とか、デザートを追加したりしながら決めていきました」(一真さん)
「帝国ホテルは本当に料理の味にこだわっているので、ゲストの方々にも喜んでいただけました」(さくらさん)
ウェディングケーキは、会場装飾に合わせて白を基調にしたデザインを選択。
「テーマカラーに合わせて、真っ白にしたかったんです。いろいろなパターンがありましたが、色がない中でも存在感のあるデザインを選びました」(さくらさん)
リボンや花のモチーフがちりばめられた、クラシカルで上品な一台に仕上がりました。
帝国ホテルならではの演出「フランベデザート」
披露宴のハイライトのひとつが、暗転した会場で行われるフランベデザートの演出。
「これは絶対にやりたいと思っていた演出です。暗くなるタイミングと紐付けて、運んできてくださるスタッフの方々が全員プロフェッショナルで。これは帝国ホテルならではだと思います」(さくらさん)
理想の一着に出会うまで。試行錯誤を重ねたドレス選び
ドレス選びは、思いのほか難航したというさくらさん。
「プリンセスラインで“結婚式らしい”と感じる、王道のドレスを探していました。さらに、ウエストが高い位置でキュッと美しく絞られていて、歩くたびに余韻を残すような長いトレーンがあることも譲れないポイントでした。いろいろ調べた末、ATELIER E&M(アトリエエム)の『raffiller(ラフィリエ)』シリーズに出会いました」(さくらさん)
「メイドインジャパンで、一つひとつビジューを手作業で縫い付けているという丁寧な作りに惹かれました。そして何より、白の色味。青白い白よりは、ベージュ寄りのシルク寄りの白が好きで。このドレスはすごくシックな白で、試着したらぴったりでした」(さくらさん)
会場とリンクさせた2着目は、ゴールドドレスをオーダー
お色直しでは、会場装飾に合わせてゴールドのドレスを選択。
「ゴールドの会場だったので、ゴールドのドレスを着たいと思ったんですが、ゴールドのウェディングドレスが全然見つからなくて。たくさん調べた末、ネットで理想的なものを見つけたのでオーダーしました」(さくらさん)
ヘアメイクとブーケで、印象を大胆にチェンジ
挙式時は、シンプルなアップスタイルにティアラを合わせて華やかに。お色直しでは髪を下ろし、メイクもリップを赤にするなど、印象をガラリと変えました。
「オールブラックのシャツにゴールドのネクタイで、彼も雰囲気を変えました。暗闇から出てくる入場で、ゴールドのドレスと真っ黒の彼が現れる演出にしたんです」(さくらさん)
お色直しのブーケは、お母様の手作り。
「母が生け花が趣味なので、ブラウン系のアーティフィシャルフラワー(造花)を作ってもらいました。生花だと管理が大変なので。今も飾ってあって、思い出の品になっています」(さくらさん)
自作ムービーと歓談重視の演出で叶えた、ゲストとの濃密な時間
招待状や席札、プロフィールブックなどのペーパーアイテムは、すべて手作り。
「Canvaを使って作りました。そこまで苦労はしなかったですが、細かいところまでこだわって仕上げられたので満足しています」(さくらさん)
オープニングムービーとプロフィールムービーもふたりの手作り。
忙しい合間を縫って制作した時間そのものが、今では大切な思い出になっているそう。
「2人でカメラを持って撮影に行って、編集もすべて自分たちでやりました。当時はまだ一緒に住んでいなかったので、会う日は『じゃあやるか』という感じで(笑)。大変でしたけど、ひとつのものを一緒に作るという経験が、結婚前のいい思い出になりましたね」(さくらさん)
「会社でCanvaを使って動画を作ったりしていたので、ある程度慣れていました。洋楽を使った入場曲とは対照的に、ムービーは日本の曲で、親しみやすい雰囲気にしました」(さくらさん)
そして、演出でいちばん大切にしたのは、ゲストと過ごす時間。
「来てもらった人としっかり話したかったので、余興はせず、歓談の時間をたっぷり取りました。ファーストバイトはやりましたが、それ以外は基本的に各テーブルをゆっくり回って、会話を楽しむ時間にしました」(一真さん)
その選択が、思いがけない嬉しいつながりを生むことに。
「別々のグループの友達を同じテーブルにしたんですが、そこで仲良くなって、後日みんなで飲みに行くような関係になったんです。横並びのテーブルだからこそ、自然とコミュニケーションが取りやすかったみたいですね」(一真さん)
引き出物は、実用性と特別感のバランスを重視
引き出物は、帝国ホテルのクッキー、ロイヤルコペンハーゲンのお皿、そしてギフトカードの3つ。
「実際に見に行って、実用的で使いそうなものを選びました。伝統あるブランドのお皿に、お菓子は帝国ホテルの定番。最後はギフトカードで、好きなものを選んでもらえるようにしました」(一真さん)
「結婚式をしてよかった」——家族と友人への感謝を改めて実感した一日
「一番印象に残っているのは、最後に両親へ手紙を読んで渡した瞬間です。ベタですけど、本当に感動的でした。チャペルでも友達が泣いてくれて、家族にも友達にも感謝を伝えられて、本当にいい時間でした」(一真さん)
「普段は集まることのない両家や友人が一堂に会して、縁がつながっていく様子を見て、結婚式ならではの価値を実感しました。宝物のような一日になりましたね」(さくらさん)
手紙は、定型文を使わず、自分の言葉で。
「定型文は、自分では絶対に言わないなと思って。自分の言葉でたくさん考えて書きました。読みながら泣いてしまいましたが、伝えたいことをちゃんと伝えられてよかったです」(さくらさん)
これから式を挙げる人へ——ふたりからのリアルなアドバイス
最後に、これから結婚式を迎える人へのメッセージをいただきました。
◆やってよかったこと
「すべて自分たちで準備して考えてやった分、すごく思い出に残っています。いつ振り返っても、このときの気持ちを思い出せる宝物になりました」(さくらさん)
「帝国ホテルの歴史と格式を感じる雰囲気は、想像以上でした。この場所で愛を誓って、これから支え合っていくんだという、しっかりとした節目の日になりました」(一真さん)
◆やっておけばよかったこと
「当日のスケジュールを、もっと頭に入れておけばよかったです。写真撮影のタイミングなど、一日の流れを仕事のタスクみたいに把握しておけば、もう少し落ち着いて過ごせたかなと思います。特にブライズルームなど、素敵な場所での撮影時間は、しっかり確保することをおすすめします!」(さくらさん)
「帝国ホテルは昔ながらの良さがしっかりある場所なので、そこに自分たちらしさをどう重ねていくかが大切だと思いました。持ち込みをしたり、自分たちで作ったりしながら、イメージをきちんと共有していくことで、より理想に近づくと思います」」(一真さん)
取材・編集/藤井由香里
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