【結婚式レポ】会場の真ん中にランウェイを設置!?大盛り上がりの〝セカンドチアーズ〟って?

結婚式は、一生に一度の大切な節目。今回は、CLASSY.カップルズの藤井由季さんにインタビュー。思い出の地「マンダリンオリエンタル東京」で叶えた結婚式の舞台裏を伺いました。“感謝”をテーマに、家族や友人との距離を近く保つアットホームな雰囲気を大切にした式当日は、ランウェイや鏡開き、2回目の乾杯など、ふたりならではの演出が行われました。

◾️Profile
藤井由季さん/和朗さん(30歳 医師/30歳 商社勤務)

東京都在住。2024年3月、温泉旅行中にサプライズでプロポーズを受け、婚約。同年6月に入籍。今年10月18日にマンダリンオリエンタル東京で挙式。多忙な日々のなかでも、美味しいごはんとお酒を楽しむ“ふたり時間”を大切にしているそう。

ゲストとの距離感を大切にした、心に残る演出

ふたりが最も大事にしていたのは 「ゲストと自然に交流できる距離感」。
「大人数の式だと、新郎新婦と喋れないことが多いじゃないですか。遠く感じられるのは嫌で、“肩肘張らずに話せる式”にしたかったんです」(由季さん)

披露宴会場の中央には、一本のランウェイを設置。「いつか歩いてみたい」という憧れから、思い切って取り入れた演出でした。
「席を回るのも素敵ですが、会場の真ん中を潔く通るのもいいなと思って、ランウェイを取り入れました。一段上がる階段があるんですけど、そこからすごく良く周りが見えるんです。歩きながらゲストひとりひとりの顔がしっかり見えて、すごく良かったです」(由季さん)
その効果は想像以上で、当日は高砂にゲストが途切れることなく訪れ、自然と会話が生まれるひとときに。ふたりにとっても、ゲストにとっても距離が縮まる、大成功の演出となりました。

最も象徴的だったのはウェディングケーキをやめ、鏡開きを採用したこと。
「甘いものがそんなに好きじゃなくて、お酒が好きなので鏡開きにしました。友人2名ずつ、計4人を指名して大盃で飲んでもらったのですが、めちゃくちゃ盛り上がって、最高でした」(由季さん)

また、夫婦の友人代表スピーチの代わりに“2回目の乾杯”を導入。新郎の親しい友人が乾杯の音頭を務め、場を再び盛り上げました。この友人が携わる日本酒を各テーブルに配置し、ゲスト同士の乾杯が自然と生まれる仕掛けに。
「夫側の友人スピーチをなくして、代わりに乾杯で盛り上げてもらいました。もう一度みんなでお酒を飲む流れを作って、会場の空気がまた一つになった感じがありましたね」(由季さん)

さらに、席札を枡にし、そのまま持ち帰れる仕様に。中座の時間も、ゲストは枡でお酒を楽しんだり、友達同士で乾杯したりと、会場に自然な交流が生まれました。
「セカンドチアーズがあったので、枡を席札にして使えるようにしました。持ち帰れるのも好評でしたね」(由季さん)

披露宴終盤、母への手紙の瞬間は、会場中が涙する感動の時間に。
「男性ゲストが酔って賑やかになっていて(笑)、『ちょっと静かにして!』と言ってから読み始めたくらいで。でもそのあと、みんな泣いてくれて、すごく印象に残る時間でした」(由季さん)

DIY × プロ制作。ふたりらしさを映し出した三部作ムービー

〈オープニングムービー&プロフィールムービー〉
マンダリンオリエンタル東京は、360度ビジョン演出が特徴。
「こちらに関しては持ち込みができないので、提携の業者さん一択でした。写真やプロフィールをたくさん送り、360度で映えるよう調整してもらいました」(由季さん)
写真を中心に構成された映像は、テンプレートではありながらも、スケール感のある演出に。

〈エンドロール〉
エンドロールは、憧れていたスリーワークスの小田さん(HPはこちら)という映像クリエイターに依頼。式当日の温度や息遣いが伝わるような、心に残る仕上がりになったそう。
「インスタで見ていて絶対お願いしたかった方で。指名して撮影してもらったんですが、本当に想像以上の映像になりました」(由季さん)

ゲストの暮らしや移動動線まで想像して選んだギフト

全ゲストに贈ったのは、マンダリンオリエンタル東京のオリジナル紅茶。友人ゲストには、二次会参加や会場移動を想定し、持ち運びしやすさを重視したカードギフトをセレクト。上司には、ペアで贈れる特別感のあるバカラのグラスを用意しました。
「ご夫婦にはペア、お一人の方には単品を。西暦が入っているものを髙島屋で選びました」(由季さん)

プチギフトは、2種類から選べる仕様に。1つ目はDEAN&DELUCAとコラボしたたべっ子どうぶつ。
「小さなお子さんがいるゲストも多かったので、家族で楽しめるものをと思って用意しました」(由季さん)
そしてもう一つは、ブルーボトルコーヒーの羊羹。
「年齢層の広いゲストが喜べるよう、上質で間違いのない手土産感を持つ羊羹をもう一つの選択肢にしました。」(由季さん)
“誰にとっても喜ばしい・持ち帰りやすい・家で話題になる”その3点が揃った、ゲスト目線のセレクトでした。

全部こだわって良かった——結婚式は“準備の先にあるご褒美”

準備期間は想像以上に大変で、忙しさのあまり諦めそうになる瞬間もあったという由季さん。それでも当日を迎えて感じたのは、深い実感でした。
「本当に全部こだわってよかったと、心から思いました。準備って本当に大変で……諦めてしまいそうになるんですよね。でも、ゲストが『あの演出よかった!』とフィードバックをくれて。その瞬間、全てが報われました」(由季さん)
そしてもうひとつの喜びは、ゲストとの関係性の温かさを目の当たりにしたこと。
「彼がめちゃくちゃ愛されてて(笑)。高砂から人がいなくならなくて、ずっと誰かと楽しそうに話してるんです。それを見ているのが本当に幸せでした」(由季さん)

これから式を挙げる人へ——藤井さんからのリアルなアドバイス

最後に、これから結婚式を迎える人へのメッセージをいただきました。

「当日は、想像していなかったことが本当にたくさん起きました。でも、3時間という余裕があったからこそできた演出もあります。例えば友人代表挨拶の代わりに行ったセカンドチアーズも、“当たり前だから”とそのままにするのではなくて、形式を変えてもいいんだと思えたことが大きかったです。これから結婚式を挙げる人にも、その視点が参考になれば嬉しいです」

◆やってよかったこと
「結婚式の準備や当日を通して、自分の人生に関わってきてくれた人たちを、あらためて深く考える機会になりました。ゲストの皆さんがいなければ今の私たちは存在しないと言ってもいいくらい、支えてもらってきたことに気づけたんです。当日は本当にあっという間ですが、意識しないと一瞬で終わってしまうので、ひとつひとつの瞬間を大切に“感じて・味わって・楽しんで”ください♡」

いかがでしたか?先輩花嫁のこだわりや想いを参考に、ふたりらしい理想の結婚式を作り上げてください。CLASSY.ONLINEには、ほかにも結婚式アイデアの記事がたくさん!あわせてチェックしてみてくださいね。

取材・編集/藤井由香里

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