【オリジナル結婚式アイデア集】今どき夫婦の実例8選!一から手作り婚、古民家挙式etc.

一生に一度の晴れの日。対等な私たちが今大切にしたいのは、ありきたりな式ではなく、「2人らしさ」を大切にしたオリジナル婚。型にはまった結婚式の常識を覆し、自分たちのキャラクターや思い出、想いをカタチにした5組のカップルの個性溢れる実例をご紹介します!

会場に惚れ込んでウェディング第一号に運営側と一から作り上げた海外風ウェディングで盛大に!

@BOTANICAL POOL CLUB

大勢の友人と大切な家族に囲まれ、全員の心に残る結婚式を挙げたい。そんな私たちが描いたテーマは、「大学時代に行ったバリへの卒業旅行」。大切な思い出をさらに大きなスケールで再現したいーーこの理想を叶えてくれたのが、南国リゾートを思わせるプールサイドや緑豊かな空間が広がるボタニカルプールクラブ(BPC)。宿泊施設も併設されていて、好みの雰囲気だけではなく、時間を気にせずゲストと心ゆくまで過ごせる理想のロケーションでした。

当初BPCにはウェディング事業がなかったのですが、どうしてもここで挙げたい熱意を伝え、会場と一緒に一から式を作ることに。私たちが第一号のためすべてが手探り。まずは会場協力のもと面接してもらい、プランナー探しから開始。自作のコンセプト資料をもとにイメージを膨らませ、挙式会場に設置する備品、フードとドリンクの内容、当日の演出など細部にわたるまでオリジナルを詰め込みました。特にこだわったのは野外での挙式とフィナーレの花火シャワー。しかし当日はまさかの大雨でどちらもできない可能性が浮上。奇跡的に雨が止んだり、プランナーの柴田奈々子さんをはじめとしたスタッフの臨機応変なサポートのおかげで無事に実現できました。スタッフ探しから始まり理想の結婚式ができたのは、妥協や後悔をしたくない、まさに自分たちらしい想いがあったから。トラブルも多々ありましたが、あんなこともあったねと彼と笑い合える、一生の思い出です。

1.挙式は開放感のあるプールサイドで!椅子までこだわりました

開けた場所で挙式をしたくてプールサイドに椅子を設置。大量の椅子の用意がなく、レンタルサイトで雰囲気に合う理想のものを自分たちで探しました。

2.自分たちで監修したオリジナルドリンク

3.ボリューミーなケープを大胆に羽織って海外風に

4.披露宴の最後には“花火シャワー”の演出

手持ち花火でアーチ型の花道をゲストに作ってもらう、花火シャワーを披露宴中に実施。当日の雨によってできた水たまりに光が反射し幻想的な空間に。

5.ドレスコードはカラフル♡一番素敵だったゲストにベストドレッサー賞を

6.その場でプリクラが撮れるフォトブースを設置

7.二次会はプールで!友達と一緒に最後まで楽しみました

話してくれたのは…小林百香さん(28歳/広告代理店)

類いまれなるイベント企画力の持ち主。プランナー柴田奈々子さん(@nanaco.1029)とともに理想の式を実現。カメラマンは@picniko_weddingに依頼。

互いのゲストが緊張せずに過ごせる場にしたい“重厚感のある場所で挙げるフレンドリーな式”をコンセプトに

@小笠原伯爵邸

結婚式は「かしこまりすぎず、気軽に楽しめる空間」が理想で、当初からガーデンウェディングを希望していました。ただ、カジュアルすぎるのも嫌で、私が勤めるトゥモローランドのような、クラシカルなムードはどこかに入れたいと思っていました。数ある式場の中でも落ち着いた雰囲気を求めていた私たちが選んだのは、重要文化財にも指定されている洋館、小笠原伯爵邸。歴史を感じる建物ながら、緑が印象的な中庭がリラックスした雰囲気を演出してくれて、自分たちのイメージにぴったりでした。着席型が主流の日本のガーデンウェディングの中で、カジュアルに楽しめる立食スタイルが可能だった点も決め手の一つです。当日は、夕方からのナイトウェディングに。明るい昼間よりも、シックで落ち着いた雰囲気が自分たちに合っていると感じたから。私にとっても夕方は一日の中で一番好きで、心安らぐ時間帯。ゲストにはファッション関係者だけでなく、地元の友人など幅広く来ていただいたので、初めは重厚感ある会場に堅くくなってしまわないか不安でした。参加する全員がリラックスして過ごせる、ホームパーティのような空間にしたくて、挙式と披露宴のほとんどの時間を中庭で過ごしたのが正解でした。装飾やドレスの雰囲気を合わせクラシカルな会場の魅力を生かしつつ、コンセプトを明確にしたことで、ゲストも私たちも肩肘張らない理想の結婚式ができたと実感しています。

1.夕方~夜にかけてのナイトウェディングでリラックス感を演出

陽が傾く時間から式がスタート。夜にはライティングが施され、落ち着きと温かみある空間に。シックな雰囲気ながらも、リラックス感ある会場が叶いました。

2.一目惚れしたレースのマントに合わせクラシカルなドレスに

3.ゲスト参加型の“オリーブセレモニー”を人前式に

4.ゲストが写真を撮れるようフィルムカメラを用意

5.プチギフトはムードに合わせてパロサントを

太めのパロサントに、ユザワヤで購入したリボンをラフにラッピング。

話してくれたのは…金竹麻姫さん(31歳/トゥモローランドPR)

Instagramでの日常や旅先など洗練された感性に注目。結婚式でも、ファッション関係で働く夫婦ならではのセンスが光ります。@kinchikuasaki

シンプルだけど洗練アイテムを詰め込んで百貨店ソーシャルメディア担当ならではのファッション感度を生かした自分だけの組合せ

@東京カテドラル聖マリア大聖堂

東京カテドラル聖マリア大聖堂を式場に選んだのは、「儀式としての意味を大切にしたい」から。厳かで神聖な空間で神父さまの言葉に触れるなかで、結婚式をしたいと心に決めていた場所です。ドレスや小物はクラシカルな美しさをベースにモダンな要素を加えた、オーセンティックかつコンテンポラリーな印象にしました。王道のシルエットながら洗練されたカッティングが印象的なヴェラウォンのドレスは夫と付き合い始めた時から憧れていたもの。いつか欲しいと狙っていたシャネルのシューズを合わせました。王道だけど洗練された雰囲気にしたいのでヘアメイクなどで抜け感を出すよう意識したのもこだわりです。昔からの憧れを形にしながら、今の自分らしいスタイルに寄せるよう目指しました。

挙式後は披露宴は行わず、シンプルにお開き。派手で華やかな演出はなくとも、“結婚式を挙げる意味”を体感しながら新しい門出を迎えたことで、夫婦としての自覚がより一層強まったと感じています。

1.普段のようなナチュラルヘアに合わせてメイクはセルフで

あえてセルフメイクで。丁寧に肌を整えナチュラルに仕上げました。ヘアは夫婦共々お世話になっているdarlin.の及川恒亮さんに依頼。

2.シューズはいつかと憧れていたシャネルのメリージェーン

式後もずっと愛用したくて、憧れだったシャネルのメリージェーンをブライダルシューズに購入。

3.オーセンティックな式に合うヴェラウォンのフェルナンダ

4.挙式は格式高い大聖堂。夫婦で通い続けたい場所

高い天井と赤い絨毯で厳かな空間が魅力の教会。

話してくれたのは…岩田紗羅さん(32歳/百貨店勤務)

都内百貨店に勤務する傍ら、Instagramにて個性派アイテムが光るモノトーンコーデや購入品を発信中。@sarah.iwata

ただの高級ホテル婚はイヤだったから...クリエイティブなムード溢れるホテルで“ガーデンウェディング”を実現

@Ace Hotel 京都

ホテル婚でも形式にとらわれずに自由な式を挙げたかった私たちは、AceHotel京都を選びました。もともと隈研吾氏の建築が好きで、そこから探したのがきっかけ。内装もスタッフの姿勢も、クリエイティブなムードが理想にぴったりでした。

コンセプトは「ブルゴーニュ地方のワイナリー畑での結婚式」。ワイナリーで式を挙げるのは時期的に難しかったので、ホテル婚で再現できるとわかり、諦めなくてよかった!と思いました。挙式と披露宴は同会場だったので、ガーデン風のバージンロードを会場中央に設置。式の進行も堅苦しい形式は省略しました。新郎新婦の高砂を設けずにフリーで席を回ってゲストとの歓談を楽しみました。余興はステージの代わりにワイナリー広場をイメージしたファブリックを敷いて、くつろぎながら鑑賞するスタイルに。

最初に「結婚式をなぜするのか」「型にはまった結婚式でいいのか」を、2人でじっくり話し合ったからこそ実現できたように思います。

1.披露宴はブルゴーニュ地方のワイナリー畑風に緑をふんだんに!

グリーンのバージンロードでワイナリー畑を完全再現。式後のロストフラワーを避けるために、翌日ホテル客に装花を配布。

2.新郎新婦入場なし!大好きなゲストを自分たちで迎え入れる形に

3.コレクションで一目惚れしたセシリーバンセンのワンピースとジャケット

話してくれたのは…橘 彩さん(30歳/スタイリスト)

関西を拠点にスタイリストとして活躍中。鮮やかなカラーアイテムを上手に取り入れたカジュアルコーデに定評あり。@aya_pig_clothes

一番大切な人たちと、“お開き”のない時間を一棟貸し古民家で家族と過ごす“団らん”のような式

@MAYA

これまで結婚式に参列するなかで、披露宴会場内で家族との距離が一番遠いことに違和感を覚えていました。「誰よりも感謝を伝えたい家族と、心から楽しめる時間を作りたい」と思っていたところ出合ったのが、鎌倉の一棟貸切り古民家のMAYA。古民家はどこか懐かしく温かみのある空間で、まるでおじいちゃんの家に帰ってきたような心地よさ。特に披露宴会場は、両家が集まり食卓を囲んでいる光景が自然と想像できたのが決め手。また、鎌倉は夫と2人でよくデートしている思い出の地でもあり、迷わず決まりました。

MAYAの最大の魅力は、既成概念に捉われず、家族との時間を最大限重視した自由な進行が可能なこと。例えば、参列者全員を紹介するアルバム兼プロフィールブックを手作りして親族紹介にじっくり時間をかけたり、ウェディングケーキのデコレーションをゲスト参加型にして両家の距離を縮めたりと、家族全員が交流を楽しめる演出を。披露宴後の夜には、おでんを囲んでリラックスしたひとときを過ごしました。さらに、2泊3日の滞在型プランだったので、式前夜は夫の家族、翌日は私の家族とゆっくり宿泊。3日間を通して、両親や大切な友人に「ありがとう」の気持ちを伝える機会をしっかりと持つことができました。

形式的なイベントではなく結婚の日として過ごす「家族団らん」のひとときは、私たちにとっても、お互いの家族にとっても大切な宝物です。

1.“まるでおじいちゃん家”な古民家の庭先で人前式

2.ゲストと一緒に“ケーキデコレーション”演出を

余興の代わりにゲスト参加型のケーキデコレーションを企画。ゲスト同士の距離がぐっと縮まりました。

3.家族と前後泊。一緒に焚き火や料理をしてゆったり過ごす

4.式翌日も家族と食卓を囲む。皆が好きなおでんをオーダー

話してくれたのは…坂本恵梨香さん(30歳/鍼灸師)

食事会で出会った夫、龍朗さんとは『孤独のグルメ』で意気投合。「食」が共通の趣味な2人らしく、結婚式でも家族で食事を囲むことを大切にしました。

撮る場所、撮り方...こだわる人が多数!ウェディングフォト最新事情3選

1.人と被りたくない個性派は“白ホリスタジオ”でモダンに!

街並みや風景に頼らないシンプルで真っ白なスタジオは自分たちの個性を際立たせたい2人にぴったり。あえて装飾はせず、光をうまく利用してモダンで洗練された印象に仕上げるのがポイントです。

2.甘め派はビジューや装花をあしらった華やかな“韓国風フォト”が人気

洗練されたヘアメイクに華やかなドレス、優れた撮影技術によりロマンチックな撮影が叶う韓国フォトは大人の甘派に大人気。日本で前撮りできる韓国風スタジオも増えています。

3.結局みんなの憧れ!“パリの街中フォト”で自然な表情を切り取る

ロマンチックで映画のような美しいパリの街並みはウェディングフォトの定番ロケーションですが、あえてキメすぎない、自然体な2人を写すのが今どき。新婚旅行も兼ねて撮影するカップルが多いようです。

取材/下田真里衣 編集/鈴木日向 再構成/Bravoworks,Inc.
CLASSY.2025年3月号「大特集Part3・人と違うけどそれがいいオリジナル婚」より。
※掲載のシャネルの商品は本人私物です。シャネルブティックへのお問い合わせはご遠慮ください

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