PR TIMES Dec, 15,2025

【生成AI「利用したと伝えない」人が約6割】20代・30代社会人「生成AIの利用実態と意識に関する調査」の結果を発表

2025年12月15日
デジタルメディアの運営などを手掛けるインターグ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:那須 剛、以下、インターグ)は、全国の20代・30代の社会人(以下、若手社会人)535名を対象に、「仕事における生成AIの利用実態と意識」に関する調査を実施しました。

今回の調査では、回答者の約4割が、「仕事で週に一度以上、生成AIを使用している」と回答。また、データ集計や定型文書の作成などの定型的な業務だけでなく、専門的な知識が必要な問題解決業務などにも、生成AIの活用が広がってきているという結果が出ました。

若手社会人のAI活用が進む一方で、「会社から生成AIに関する教育が提供されている」という回答は全体の3割弱に留まりました。また、個人がどの業務に生成AIを活用しているのか会社側が把握しきれていない可能性のある「見えない生成AI活用」や、生成AIに関する教育を受けることによる不安増幅など、これまで議論されてこなかった課題も見えてきました。

インターグでも、全社員向けにAI研修を実施するなど、業務における生成AIの活用を推進しています。

カルチャーデザイン&プロモーション室で人材育成などを担当する中村亮太は、「生成AIの活用は業務効率だけでなく企業リスクとも隣り合わせです。リスクを恐れるのではなく、メンバー一人ひとりが安心して活用でき、成長につなげられるフォロー体制を整えることが企業に求められていると感じます。」と述べました。

▎調査結果のポイント
約4割が仕事で日常的に生成AIを活用:若手社会人の39%が、仕事で週に一度以上、生成AIを利用していると回答
生成AIに関する教育を十分に提供している会社は5%:「十分に提供している」「提供している」会社は全体の27%、「全く提供できていない」もしくは「提供しようとしているができていない」会社が全体の73%に上った。
生成AIは協働者に?生成AIの利用領域が変化: 仕事で知識や情報不足に直面した際に「最初に頼るもの」として、「生成AI」(21%)が「上司」(25%)に迫る水準に。また、AIの利用領域は、定型業務(20%)だけでなく、専門的な問題解決(19%)やアイデア出し(13%)といった高度な業務にも拡大
「利用したと伝えない」人が約6割:若手社会人の59%が、生成AIを活用して作成した成果物を提出する際に、「AIを使ったことを伝えていない」と回答。意図する・しないにかかわらず、会社が把握していないところで生成AIが“こっそりと”業務に使われ、情報漏洩や参照元の不明確さなど、企業にとってリスクとなりうる課題が潜在している可能性が示唆される結果に。
生成AIを利用することで将来への期待感が向上: 生成AI利用者の35%は「生成AIの進化が将来のキャリアに新たなチャンスを生み出す」と期待しており、未利用者の約2倍。一方、「生成AIについての教育」は、かえって不安を20ポイント増幅させているという結果となり、AIへの意識の変革には、形式的な情報提供だけでなく、実際の利用を促すような工夫が有効となりうると考えられる。(クロス集計)

▎調査概要・結果
※アンケート結果データの引用・転載に際しては、「インターグ(株)調べ」と記載していただけますよう、お願いいたします。

概要
– 調査タイトル:仕事における生成AIの利用実態と意識に関する調査
– 調査対象:日本国内で企業に勤める、20~30代の一般男女(男性298人、女性237人)
– 調査期間:2025年11月11日(火)~2025年11月14日(金)
– 調査方法:QiQUMOを利用したインターネット調査
– 調査地域:全国
– 有効回答数:535サンプル

質問項目と回答
Q1. あなたは現在、仕事で生成AIをどの程度の頻度で利用していますか?

Q2. 下記の業務のうち、生成AIを利用しているのはどれですか?(複数回答可)

Q3. 会社がAIについて関心を持ち、積極的に導入を推奨していることは「この会社で働く魅力」にどの程度影響しますか?

Q4. 仕事で知識や情報不足による課題に直面したとき、あなたは最初に何を頼りますか。(複数回答可)

Q5. 仕事に対する個人的な不安やキャリアの悩みがあるとき、あなたは最初に何を頼りますか。(複数回答可)

Q6. あなたは、生成AIを活用して作成した成果物を上司や同僚に提出・報告する際、AIを使ったことを伝えますか。

Q7. AIを使ったことを上司に伝えることに抵抗を感じますか?

Q8. あなたの会社はAI活用に関する十分な教育やトレーニングを提供していますか。

Q9. 企業が若手社員の成長と働きがいのために、AI関連で最も優先して取り組むべき支援・制度は何だと思いますか。(複数回答可)

Q10. 生成AIがさらに進化することは、あなたの将来のキャリアに対してどのような影響を与えると思いますか。(複数回答可)

▎クロス集計詳細
意識変革の鍵は、教育だけでなく日常的な利用の促進か?
生成AIに関する「教育」と「利用経験」が、若手社会人の意識にどのような影響を与えているかを比較しました。

AI教育の効果(Q8×Q10):「AI活用に関する十分な教育やトレーニングを提供」している会社の人(143人)*1のうち、生成AIの進化により「自分の仕事の一部が置き換えられると思う(不安)」と回答した人の割合は38.5%で、非提供会社の社員(18.6%)よりも19.9ポイントも不安が増幅するという、逆説的な結果となりました。形式的な情報提供や内容・レベルが個人の理解度に合わない教育だけでは、不安が煽られ逆効果となっている可能性があります。

AI利用の効果(Q1×Q10):一方で、AIを頻繁に利用している人(217人)*2のうち、生成AIの進化は今後のキャリアに「新しいチャンスを生み出すと思う(希望)」と回答した人の割合は34.6%で、全く利用していない未経験者(16.4%)の約2.1倍と、大きな差がつきました。

生成AIへの意識の変革には、形式的な情報提供だけでなく、日々の業務の中で実際の利用を促すような工夫が企業に求められそうです。

*1: Q8「あなたの会社はAI活用に関する十分な教育やトレーニングを提供していますか?」で、「十分に提供している」もしくは「提供している」と回答した人
*2: Q1「あなたは現在、仕事で生成AIをどの程度の頻度で利用していますか?」で、「ほぼ毎日」~「週に1回」と回答した人

インターグ株式会社について

インターグ株式会社は、「一人の幸せから、世界を変える。」をミッションに掲げ、デジタルメディア事業および保険事業を展開する企業です。チーム、パートナー企業、ユーザー、関わる人すべてに対して、一人ひとりの幸せが何かを想像し、それぞれの人生が前向きに動き出す本物の価値を届けてまいります。2017年設立。2024年11月、東証TOKYO PRO Market上場。

会社概要
– 会社名:インターグ株式会社
– 住所:〒106-0032 東京都港区六本木6-2-5 Bizflex六本木8F
– 電話番号:03-6435-0595
– 事業内容:デジタルメディア事業、保険事業
– コーポレートサイト:https://interg.co.jp/

SNS・採用情報
– ブログ:https://interg.co.jp/blog/
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本リリースに関するお問い合わせ先
インターグ株式会社 広報
Email: pr@interg.co.jp

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