今月悩み相談を受けていただけるのは「植松晃士さん」
アタッシェ・ドゥ・プレスとして数々のファッションブランドのPRを手がけ、ファッションプロデューサーとして活躍。愛のある辛口トークでテレビ、ラジオなどに出演し美容情報にも精通。情報番組『ヒルナンデス』(日本テレビ系・毎週火曜出演)ではファッションチェックで有名な格安コーデバトルを担当。『幸せ!ボンビーガール』(日本テレビ系・毎週火曜)にも出演中。VoCE『植松晃士の街角観察ルポおブス!?おモテ!?の分かれ道』、25ans『The Beauty Times―美容で解決!お悩み相談』など雑誌連載に加え、WEBにも多数の連載を持つ。『素敵は、無敵。』(KKベストセラーズ)など著書多数。
今月のアラサー女子の相談は…「切実にパートナーが欲しい!」
ご相談事
この数カ月のテレワーク&外出自粛で切実にパートナーが欲しい!と感じています。「嫌じゃない」と思える人なら付き合うべきでは、と思い始めているのですが、その程度の気持ちで付き合っていいのか…。やっぱり妥協はしないほうがいい?(31歳・商社勤務)
おこたえ
まずはお付き合いしてみるべき〝デートしまくり女〞になろう
植松さんの回答❶「焦ってる時点で時間はない!まず付き合ってみる」
恋愛と仕事って相手がいて成り立つもの。選ぶ立場でもあるけれど選ばれる立場でもあるわけで、自分が「嫌じゃない」と思っても相手はどう思ってるのか――。もし相手もまんざらじゃないようなら、お付き合いしてみるべきです。最初はルンルン感がなくても3カ月や半年後、もしかしたら2年後にルンルンが生まれるかもしれない。それはお付き合いしてみないとわからないよね。相手を品定めしたり「この程度の気持ちでいいの?」って言えるほど、あなたは余裕があるの?年齢だけじゃなく焦ってる時点で、もう時間はないのよ。チャンスはムダにしないで、とりあえず行動すること。デートしてみないとわからないことっていっぱいあります。嫌な時は、ご飯の食べ方ひとつで嫌になるんだから。
恋愛でキュンキュンしたいのはわかります。でもキュンから始まると後でガッカリすることも多いから、最初は〝嫌じゃない〞くらいでいいのよ。後からキュンになった時の高揚感たるや最高じゃない?
それにパートナーにときめきだけを求めるのはどうなのかな。特にコロナ時代の寂しさとか不安感は、キュンキュンだけでは満たされない。今の恋愛観って、もっと安らかで健やかな安心感を求めてると思います。デートを重ねるうちに、ときめきは生まれますよ。嫌になれば、会わなければいいんだから。付き合えない人を想ってムダな妄想をするより、〝デートしまくり女〞になればいいのよ!(笑)
植松さんの回答❷「自己愛を高めて、自分の良さを 早めに発見したほうが素敵な大人になれる」
TV番組でのファッションチェックは、もう20年続けています。アパレルの広報宣伝部にいた頃から何度もお誘いをいただいてたけど、会社員ですしTVの難しさも感じていたのでお断りしてました。でも20代後半に独立、起業した時に再度お話をいただいて、やるべきなのかなと思って――。ただTVでやるからには世界のトップトレンドやハイファッションではなく、お勤めの方や主婦、学生など一般の方々に向けて、その人が素敵に見えるファッションを伝えることを大切にしてます。お洒落すぎるものや高価なものはTVでは扱わない。誰もが取り入れやすいスタイルを提案してます。
僕が言う〝モテ〞と〝ブス〞の定義は、好感を持たれやすいかどうかということ。本来は、その人が大切にしている人に届けば良くて、誰にでも好感を持たれたいわけじゃないけど、その人が生活するコミュニティにはいろいろな立場の方がいますよね。そのなかで大多数の方々に好感を持たれるファッションは何か、というのを切り口にしてるんです。
CLASSY.世代ってアラサーですよね。アラサーのファッションって20代寄りにも振れるし、大人っぽくもできる便利な世代だけど、みんな同じ感じになっちゃってますね。好感度的にはあえて個性を埋没させるのがいい時もあるけれど、そればかりだと道端の雑草みたいになっちゃう(苦笑)。〝量産型女子〞って言うんですか、そこから抜きんでたお花になってほしい。トレンドに身を包むのは大事だけど、それが個性をなくしてるんじゃないかな。カジュアル全盛時代ですが、全身カジュアルじゃないほうが素敵。ワンマイル時代だからこそ、オーバーサイズのTシャツを着てもキレイめなサンダルをはいたりアクセサリーを加えたり、女性らしさを忘れないでほしい。もっと自己愛を高めるというか、自分の良いところを活かした服を着たほうがいい。脚がキレイな人は脚を必ず出すとかね。自分の良さを早めに発見したほうが素敵な大人になれるんじゃないかな。
僕は人が好きで今の仕事をしています。辛口とか毒舌とか思われてるかもしれないけど、その人の立場に合わせて自分の立ち位置を変えたりしないこと、人によって態度を変えないことは常に大切にしてますね。
撮影/平井敬治 ヘアメーク/松本晃幸(Rooster) 取材・文/駿河良美