今アラサー世代は『本の魅力』に改めて気づいてる!SNS時代の【リハビリ読書】おすすめ7冊
忙しい毎日だと目の前のことに追われていつの間にか離れてしまう「読書」。活字離れと言われる中、実は今、読書にハマるCLASSY.世代が増えています。自分と向き合う時間として、あるいは日常にささやかな余白をもたらす存在として、改めて注目される読書習慣。今回は、読者のエピソードをヒントに自分らしい読書習慣のヒントを探ります。
1.『BEAUTIFUL WORLD,WHERE ARE YOU』
( Sally Rooney / Faber And Faber Ltd.)
恋愛で揺れる不安定な感情に物語がそっと寄り添ってくれる
洋書の余韻ある表現が心地いい
余韻に浸りたい夜に
「感情を語りすぎないミニマルな文体が印象的。会話の積み重ねで進む友情と恋愛の物語が、心地いい」
紹介してくれたのは...
杉浦佐弥さん(24歳・金融関連)
似た境遇の登場人物を
客観的に分析できて気持ちを整えられる
読書をあまりしなかった私が本を読むようになったきっかけは、恋愛や日常の中にありました。好きな人が読書好きだったこと、空港で暇つぶしに買った一冊が思いのほか面白かったこと。そんな偶然が重なり、暇な時間を埋めるためだった読書は、いつの間にか気持ちを整えるための習慣へと変わっていきました。
好きな人からの返信を待って、ついスマホを見続けてしまう時間も、読書をすれば自然と物語の世界に没頭できます。失恋で心がいっぱいになった時も同じ。似た境遇の登場人物に自分を重ねながら読むことで、言葉にできない感情をそっと受け止めてもらっているような感覚になり、心が落ち着いていきました。通勤中やランチタイム、寝る前に本を開くと、自然とデジタルデトックスができるのも嬉しいところ。特に寝る前の読書は、静かに眠りに入るためのスイッチになります。
私はあえて洋書を選ぶことが多いのですが、英語ならではの表現に触れることで、新しい視点に気づかされます。完璧に理解しようとせず、言葉の余韻を楽しむ読み方が今の自分には心地がいいです。私にとって読書とは、感情を整える拠り所。気になった一節に付箋を貼ってページをめくる時間は、自分の気持ちの再確認になります。意図せずともいろいろな情報を目にしてしまうデジタルの世界から一度離れ、今の私に必要な感情だけを拾い集める時間を大切にしていきたいです。
2.『金持ち父さん 貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』
(ロバート キヨサキ / 筑摩書房)
読書は私にとっての“瞑想”漠然とした不安を知識に変えたら見える景色が変わった
ハマったきっかけ
「お金は“働いて得るもの”だけでなく、“働かせる”という考え方を学ばせてくれる一冊」
3.『きみのお金は誰のため ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」』
(田内 学 / 東洋経済新報社)
目的を見失ったとき
お金そのものではなく、“何のために使うのか”を考え直すきっかけに。社会の仕組みや経済の流れも勉強できる」
4.『未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法 お金と働き方の常識をアップデートせよ』
(南 祐貴(セカニチ)/ ダイヤモンド社)
将来が不安なとき
「終身雇用が崩れた時代にどう働くべきか、具体的に解説してくれているので、これからの市場や生き方を知りたい人におすすめ」
紹介してくれたのは...
樟 杏莉さん(29歳・アパレルマーケティング)
お金に関する実用書を
読み漁るようになって人生設計もクリアに
元々はあまり読書をする方ではなかったのですが、外出が制限され、家で過ごす時間が増えたコロナ禍をきっかけに読書好きに。そのころはちょうど転職前で金銭的な余裕がなく、先の見えない状況に焦りや不安を感じていた時期でした。気持ちを少しでも軽くしたくて、少しでも将来のためになれば、と投資などお金に関する実用書をメインに読み始めたら、自分の不安が少しずつ解消されていくのを感じました。
本を読む時間は私にとって「瞑想」に近い感覚。気持ちがざわついた時にページをめくると、呼吸が深くなり、心がすっと落ち着いていきます。私は料理が好きなのですが、それにも近い感覚で、何かに集中することで、頭の中が静かに整っていく感覚に心地良さを感じられるんです。ただ不安がって立ち止まるのではなく、不安を知識に変えていける感覚を得られたことは、読書がもたらしてくれた大きな変化だと思っています。
平日は会社への行き帰りのバスで30分、週末は洗濯を待つ間に読むのが私の読書ルーティン。日々忙しくても、太陽の光が差し込むリビングで、お気に入りのソファとお気に入りのお香に包まれながら過ごす時間は、将来と向き合い前を向くための、私にとって大事なひとときです。
5.『緋色の研究』
(アーサー・コナン・ドイル / 東京創元社)
始まりは大好きな漫画。作品の解像度が上がってますます没頭するように
ハマったきっかけ
「名作『シャーロック・ホームズシリーズ』の原点。物語の面白さはもちろん、多くのミステリ作品の土台となる教養になるので、他の作品への深みも増す」
6.『美人マインド きれいになる人の40の考え方』
(今村 大祐 / ディスカヴァー・トゥエンティワン)
自信をつけたいとき
「外見だけでなく、内面から美しくありたい人におすすめ。日々の姿勢や考え方を見直すことで、自信を持てるようになります」
7.『 DIOR by Diorクリスチャン・ディオール自叙伝』
(クリスチャン・ディオール / 集英社)
感情を磨きたいとき
「メゾンの哲学と美意識が詰まった一冊。デザイナーの想いが受け継がれてきた歴史に触れて、ブランドの奥行きを知ることができる」
紹介してくれたのは...
武田ココさん(27歳・PR関連)
『名探偵コナン』で読書愛が再燃!
生活と心に余裕が生まれた
大人になってから改めて読書をするようになったきっかけは、漫画『名探偵コナン』。全作品大好きすぎて、作中に登場する小説や作家の名前も気になってきて、「せっかくなら元ネタを読んでみよう」と思ったのが始まりです。元々子どものころは、受験勉強中でもこっそり本を読んでしまうほどの本の虫。でも社会人になって、仕事の忙しさから一度本から離れてしまいました。20代後半になり、仕事にも余裕が出てきたタイミングで、大好きなコナンの元ネタの古典ミステリーを読んでみたら、活字の楽しさを一気に思い出しました。
読書で一番実感するのは、語彙力が増えて思考の幅が広がること。特に古典ミステリーなど誰もが知っている作品を読むと、教養としてだけでなく、作中の会話の背景まで楽しめるようになりました。物語を追いながら「あ、このシーン私知ってる」と気づく瞬間がたまらなく好きです。一度ハマってしまうと、忙しい時間の中でも意外と隙間時間は見つけられるもの。好きな物語を深掘りする楽しさは時間を忘れてしまうほど!好きな紅茶を飲みながら読んでいると、自分の中の余裕を見つけられた気がして心が和らぎます。
“リハビリ読書”とは…
元々読書習慣がなかったり、子どものころは本が好きだったけど忙しさでしばらく読んでいなかったり…そんなCLASSY.世代が、大人になった今、改めて本の魅力に気づき読書を始めること。
撮影/古末優一 取材/山﨑紗菜 編集/鈴木日向 再構成/Bravoworks,Inc.
※CLASSY.2026年3月号「“リハビリ読書”のススメ」より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。
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