梅澤美波さん(27)「170㎝は悪目立ちしてしまう」乃木坂46で抱えていた身長コンプレックス【写真集『透明な覚悟』インタビュー】

乃木坂46の三代目キャプテンで、CLASSY.モデルも務める梅澤美波さんが、2月3日、自身2冊目となる写真集を刊行します。タイトルは「透明な覚悟」。ファッションのミラノ、芸術のフィレンツェ、世界遺産に登録された海岸沿いの村・チンクエテッレを舞台に、モデルとしての経験をフルに発揮して臨んだ撮影では、前作「夢の近く」よりも、その表情に人としての深みが増していることが伝わってきます。人間らしい喜びの詰まった、まるで“人生讃歌”のような写真集なのです。

Profile

1999年1月6日生まれ、神奈川県出身。2016年に乃木坂46の3期生として加入し、2023年にグループの3代目キャプテンに就任。アイドル活動と並行して、俳優・モデルとしても活躍の場を広げている。近年の出演作に、舞台『キングダム』、映画・ドラマ『映像研には手を出すな!』など。2024年4月から『CLASSY.』のレギュラーモデルに。近年では、舞台や映画など、役者としての活躍も目覚ましい。

ずっと、目立たない色の服ばかり着ていた

――今回の写真集の打ち合わせは「こんな服が着たいです!」と積極的にプレゼンをしたと伺っています。メンズライクなファッションから優雅なドレスまで、身長の高さを活かして、幅広いジャンルの服装を着こなしていますが、ある時期までは、メンバーの平均よりも10センチ以上高い身長がコンプレックスだったそうですね。

身長が高いことについては、乃木坂46に入る前からずっと負い目みたいなものを感じていました。たとえば街を歩いていても、見知らぬ女性から、「あら、背が高いわね。目立つでしょう?」なんて声をかけられることがあって。その方も全然悪気がなくて、むしろ褒めているつもりだったと思うのですが、当時はまだ子供だったので、「何もしてないのに目立つのは嫌だな」とか、ウジウジ考えてしまったり…。

乃木坂46に入ってからも、最初は、小柄で可愛い存在に憧れた時期もありました。そもそも背が高いと、集団で踊っていてもすぐ私がどこにいるかわかるし、失敗なんかしたときには、たちまち悪目立ちしてしまうじゃないですか(苦笑)。そういう自意識が重なって、プライベートでは絶対目立ちたくないから、黒か暗めの茶色かベージュしか着ないようになってしまったんです。

――そのコンプレックスを「自分の強みにできるかもしれない」と思えるようになったのはいつ頃ですか?

20歳前後ですね。その頃に、20代中盤〜後半の女性向けのファッション誌の専属モデルをさせていただくことになって、着られるお洋服の幅がグッと広がりました。それまでは自分のスタイルに自信がなくて、気持ちが萎縮していたせいで、ファッションで冒険をすることもありませんでした。ですが、スタイリストさんや編集の方に、自分一人では絶対に踏み込めなかったジャンルのお洋服を提案していただくことで、徐々にですが、「このお洋服が好きだから、頑張って着こなしたい!」という欲が生まれてきた。その変化が、私の中で大きかったです。

プロの感性に共鳴できたこと、メンバーに受け入れられたことが自信に

――撮影の最中にスタッフの方から、「綺麗!」「可愛い!」という声が飛んできますよね。それも励みになったんでしょうか。

それが…現場でのお褒めの言葉はもちろん嬉しいのですが、内心、「皆さんプロだし、褒めるのがお仕事なんだから、調子に乗っちゃダメ」と自制していました(苦笑)。何より、服を魅力的に見せることがモデルの使命だと思っていたので、時間があるときは、いろんな雑誌を見てポーズのことやファッションの歴史やブランドについて勉強したんです。そうやってお洋服のことを深く掘り下げていくと、だんだん見せ方のコツがわかってきて、現場が楽しめるようになる。いい循環が生まれていきました。

モデルのお仕事の楽しさを実感したのは、写真として形になって、カメラマンさんやスタッフさんたちと、「ここがいいよね」みたいな話をしながら、「あ、思っていることが一緒だ!」と共感し合えたときでした。2020年に1st写真集を出したときも、メンバーが、「この服は、梅のスタイルじゃないと着こなせないよね〜」と、私の唯一の個性をみんなが認めてくれて。モデルや写真集のお仕事を通して、いろんなポジティブな評価が私の耳に届くようになったとき、「そうか、自分がコンプレックスに感じていることは、他人からすれば個性だし、それを武器にすればいいんだ!」と思えたんです。以来、クローゼットにも明るい色の服や小物が目立つようになりました。

――梅澤さん効果もあってか、最近は、身長の高い後輩も増えてきた印象です。

私の影響なんかでは全然ないと思いますが(笑)、背の高い後輩ができたことで、背の高い人のパフォーマンスを客観的に見ることができて、「私もこう見えているのかな? だったら嬉しいな」と思うことは多いです。例えば、4期生の賀喜遥香も背が高いんですが、彼女を見ていると動きが綺麗だしすごく目がいく。6期生にも背が高い子が入ってきたのですが、その子も最初は「背の高さがコンプレックスです」と話していたんです。でも、周りの子たちが「背が高い方がステージで映えるから、むしろ羨ましい!」と声をかけているのを見て。そのときに改めて、「私の今の自信も、いろんな人がそう思わせてくれたから生まれたものなんだなぁ。チームっていいなぁ」なんて思ったり(笑)。

5年前はできなかった大人のカッコよさを表現できたのかも

――結局、人ってみんなないものねだりなんですよね(笑)。

そうなんです! でも、せっかく表現できる仕事に就いたからには、生まれ持った特性を、武器にできることってすごく大事。キャプテンをやる上でも、背があるとそれだけで頼もしく見えるみたいですし、今は、身長のことでイジってもらえたら「ラッキー!」って喜んじゃいます。コンプレックスを自虐ネタとして笑い飛ばせたら、もうそれは武器と呼んでいいと思います(笑)。

――今回の写真集では、長身を活かしたファッションと、シチュエーションごとに変化する光と表情のバリエーションが印象的です。全ページ素敵なのですが、梅澤さんが、「CLASSY.読者にオススメしたい!」と思う写真とその理由は?

わー難しい…。(写真集をパラパラめくりながら)でも、「CLASSY.読者の皆さんにもしかしたら刺さるかも!」って思うのは、表紙パターンの一つでもある、MA-1にネクタイを合わせたメンズライクなファッションポートレートでしょうか。これは、私が「ぜひやりたいです!」と言ったコーディネートの一つで、メンズライクな衣装に、レディライクなピンヒールを合わせているんです。大胆な組み合わせですが、クラシックな街の雰囲気にも合っていますし、流行も取り入れつつ遊び心もあるので、大人の女性にもコーディネートのエッセンスを取り入れてもらいやすいかな、と。

あとは…自分で言うのもなんですが、写真全体から大人っぽいカッコよさが滲み出ている気がして(照れ笑い)。写真集チームのみなさんが力を合わせて作り上げてくださった女性像が、まさに、私が昔からなりたかったイメージにピッタリなんです! 私が追い求めていたのは、昔から一貫して“カッコいい大人の女性”でした。それも、見た目以前に中身がちゃんとしている人になりたかった。私自身がそうなれているかはわかりませんが、少なくとも5年前にはできなかった表現だと思うので、そこは感慨深いものがあります。

Information

撮影・東 京祐

書名:乃木坂46 梅澤美波2nd 写真集『透明な覚悟』
撮影:東 京祐
光文社刊
発売日/2月3日(火)
定価/2800円(税込み)
判型/A4判ソフト
内容/168ページ
〈封入特典〉メッセージ入りポストカード1枚(全6種)

通常版のほかに、セブンネットショッピング限定カバー版、
楽天ブックス限定カバー版、Sony Music Shop限定カバー版も発売

▶︎写真集 公式Xアカウント @umeminami_2nd

撮影/東 京祐 取材/菊地陽子 編集/越知恭子

Feature

Magazine

最新号 202603月号

1月28日発売/
表紙モデル:堀田 茜