月9からLGBTQまで!人気急上昇中の俳優「宮沢氷魚」の好きなタイプは”昔からずっと変わらず年上の人”❤

PROFILE
,94年4月24日 アメリカ・サンフランシスコ生まれ。東京都出身●MEN,S NON-NO専属モデル。,17年ドラマ『コウノドリ』第2シリーズで俳優デビュー。以降、ドラマ『トドメの接吻』『僕の初恋をキミに捧ぐ』、映画『賭ケグルイ』、舞台『BOAT』『豊饒の海』『CITY』などに出演。7月クールのドラマ『偽装不倫』では主人公・鐘子の相手役・伴野丈を演じ、話題となる。来春には舞台『ピサロ』〈’20年3/13(金)~4/20(月)渋谷のPARCO劇場〉で渡辺謙と初共演する。

誰も真似できないような、確立した存在感のある俳優になりたい

ドラマ『偽装不倫』での〝丈〞役

ドラマ『偽装不倫』での〝丈〞役が人気だった宮沢氷魚さん。1月に男性同士の恋愛を描いた初主演映画『his』が公開。「完成作を見るとき、最初は怖くて目の端っこで見てましたが(笑)、今泉(力哉)監督作品らしく画が美しく、同性カップルの描写もリアルで自然。ドキュメンタリーを見ているような新しい感覚でした」幼稚園から高校までインターナショナルの男子校で育った宮沢さん。LGBTQを描いた作品にずっと出たかったそう。「同級生にはゲイやバイセクシャルの人も何人かいて、それが当たり前でしたが、その常識は日本の社会ではまだまだ通じない。その現状が残念で、何か考えてもらえるきっかけが欲しかったんです」宮沢さん演じる〝迅〞はゲイであることを隠し田舎で暮らしています。実際にロケは岐阜県白川の一軒家で行われました。「コンビニまで歩いて45分という周りに何もないロッジに泊まって、藤原(季節)くんと共同生活をしました。正直、大変でしたね(苦笑)。朝から晩まで役の世界にいるので、夢にも作品のことが出てくる。スタッフさんにお願いして車でコンビニに行ったときは、こんなに幸せな場所だったっけと思いました(笑)」過去の出演作とは違って、原作キャラに左右されないオリジナル脚本。〝迅〞という役を一から考え作り上げました。「今までで一番、役と向き合う濃い時間が持てたと思います。自分と役がシンクロして、嘘偽りなく演じることができました。作品の世界に自然に存在できたと初めて感じられた映画です」俳優デビュー3年目。25歳の今はまだ自分の方向性を探る時期と言います。「理想は独特な存在感と味がある俳優。僕らしく、誰も真似できないような確立した存在感のある俳優になりたい」素顔は穏やかで落ち着いた印象の彼。学生の頃は、シャイで人前に出るのが苦手だったそう。好きな女性のタイプは、昔からずっと変わらず年上の人。「年齢だけじゃないけど、自分よりしっかりしていて落ち着いている人がいい。僕に何かあったとき的確なアドバイスをくれる人。20代って、しょうもないことでも悩んだりするので(苦笑)」付き合う女性に対し、これだけは譲れないのは「僕の友達と仲良くできる人」。「僕も彼女の友達に会いたいし、自分が一番大事にしている人たちや大切にしているものを共有してほしいです」

いま一番ハマっていることは?

いま一番ハマっていることは?
美味しいご飯を食べることです。ドラマ『偽装不倫』撮影中は、病いを抱えた役のために炭水化物抜きで食事制限してましたが、クランクアップしたので――。僕は服や遊びにお金を使わないので、食に使おう! と。ただずっと減量してたので、久しぶりにラーメンを食べたときは美味しかったんだけど半分で十分になっちゃいました。
一番好きな食べ物は?
牛タンが好きです。昨夜は友達とタン料理の店でタン祭りをしようと、ねぎタン塩、上タン塩、梅しそタン、厚切りタン、タンしゃぶなど食べすぎたので、今週は食べたくないけど(笑)。もともと油っこい肉が苦手ですし、初めて牛タン定食を食べた5歳のときに、美味しさに感動したのを今でも覚えてます。
一番好きな映画は?
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。特に1と3が好きです。VHSで3本持っています。初めて見たのは小2の頃。,80年代の映画だから見たときも古い映画だったけど、当時も今もまったく古さを感じない。スピルバーグは、ほぼ正確に未来を予想して作ってたんだなって思います。
いま一番お気に入りのミュージシャン やアルバムは?
ドラマ『偽装不倫』の主題歌だったmilet(ミレイ)さんの『us』を毎日聴いていますね。ドラマの撮影中は杏さんが演じる鐘子さんへの気持ちを高めるために聴いていたんですが、終わってからは作品を振り返れるというか、聴いていると撮影していたときのことや好きなシーンがフラッシュバックして――。不思議な感覚です。
一番感動した本やマンガは?
最近はあまり読んでないんだけど、去年、舞台『豊饒の海』に出演したときは、全4巻ある三島由紀夫の原作小説を読みました。僕の演じた役が2巻目の『奔馬』の主人公の〝飯沼勲〟だったこともあって『奔馬』が一番好きで。公演が終わってから共演の首藤康之さんが出版当時の初版本をプレゼントしてくださったんです。まだビニールから出せなくて、記念に飾っています。

コート¥82,000(ギャルリー・ヴィー/スーパー エー マーケット新宿店)パーカ¥22,000パンツ¥28,000(ともにユニバーサル プロダクツ/1LDK)

INFORMATION
『his』江の島で出会った男子高校生・井川迅(宮沢氷魚)と日比野渚(藤原季節)。2人の友情はやがて愛へと発展するが、迅の大学卒業を控えた頃、渚は突如、別れを告げる。出会いから13年後、周囲にゲイだと知られることを恐れ、1人で田舎暮らしを送っていた迅の前に、6歳の娘を連れた渚が現れる。監督/今泉力哉 他の出演/松本若菜 松本穂香 堀部圭亮戸田恵子ほか●,20年1月24日(金)公開

撮影/イマキイレカオリ ヘアメーク/スガ タクマ スタイリング/秋山貴紀 取材・文/駿河良美

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表紙モデル:山本美月

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