浜辺美波さん(25)「定期的にスランプは訪れます」うまくいかないときの乗り越え方【映画『ほどなく、お別れです』主演】

透明感の中に、大人っぽさが共存するようになってきた俳優の浜辺美波さん。「私、ズボラなので……」と意外な一面とともに、ライフスタイルやファッションで、はじめたことややめたことをリアルに語ってくれました。忙しい日々をバランスよく過ごすための浜辺さんの取捨選択は、働くCLASSY.世代も参考になるはずです。

その日の反省は帰り道で終わらせて、
引きずらないようにしています

上手くいかないときは
あえて離れることも大事にしています

中学生の頃に「この仕事を続けていく」と決めて以来、仕事自体を辞めようとか、キャリアに迷うことはないのですが、定期的にスランプが訪れたり、「今、自分の好きな自分でいられてないな」と感じることはあります。そういう時期は仕方ないし、すべてが論理的に説明できるわけではないので、あまり思い詰めないようにしています。中学時代、フルートを習っていてなかなか上達しない中、仕事で1週間、楽器から離れた時期があったんです。時間を置いて吹いてみると、意外と力が抜けていたり、癖が改善されていたりして、結構いい音色が出せたことがあって。その体験を覚えているので、上手くいかないときはあえて離れることも大事にしています。それこそ、撮影中に「ちょっと落ち着かないとダメだな」と感じて、外の空気を吸いに行かせてもらったこともありました。現場をストップしてみなさんをお待たせしている以上、次は成功させないといけない。プレッシャーもありましたが、無事に撮影を終えてみて、限界を超える前に声を上げてよかったと痛感した出来事でした。私はクヨクヨ考えすぎると引きずってしまいがちでもあるので、その日の反省は帰り道で完結させます。帰宅する移動車の中で、マネージャーさんやドライバーさんに、心に引っかかったことやモヤモヤを吐き出しながら反省すると、一気にオフになれるし、「今日は今日でしかない」ってすごく救われるんです。溜め込まずに人に話して、自分の中でひと区切りをつけることも意識しています。

親友が落ち込んでいたら映画や
飲みに連れ出して寄り添ってあげたい

映画『ほどなく、お別れです』では、葬儀会社で葬祭プランナーとして働く、清水美空を演じています。美空はかなり等身大に近い女性。ちょっと不器用だけど誠実で真面目。周りが背中を押したくなる存在で、私自身も応援の気持ちを抱きながら役に向き合っていました。もし、私が美空のように“亡くなった方の声を聴くことができる”という能力を持っていたら……。葬儀会社に勤めるのはたくさんの方の心を救える選択ではありますが、実際は身近な人のために発揮するだけで精一杯だと思います。元々私は言葉を選んで誰かを励ますことが苦手なタイプ。もちろん、助けを求めてくれたら全力で受け入れてサポートしますが、口下手なので、ただそばにいてあげることしかできないかな。親友が身近な方を亡くして落ち込んでいたときもそうでした。気の利いた言葉で励ますことはできないけれど、私なりに寄り添うことはできるから、「とにかくいつでも連絡して」と伝えて、映画にも飲みにも連れ出して、合鍵を渡すくらいずっと一緒にいました。私もきっと、論理的に話されても自分の中で腑に落ちないと気持ちの整理がつかないと思うし、家から出ないとネガティブなループに入ってしまいそう。だから、落ち込んでるときはどんどん外に連れ出してほしいです。

浜辺美波さんの〝取捨選択〟

【取】
スープや副菜を作り置きしています。
野菜不足の解消にもなるし、帰宅してすぐに食事ができる安心感もあります

ちゃんと野菜を摂りたくて、レシピよりも野菜を多めに入れたスープや副菜の作り置きをしています。最近ハマっているのは、炒り豆腐と切り干し大根。撮影が続くと、どうしてもお弁当頼みになりがちなので、野菜不足を解消できるメニューをスタンバイ。帰宅して食べるものが用意できている安心感もあるし、自炊自体が息抜きにもなります。デリバリーも好きですが、私にとってはご褒美。だからこそ、作り置きで不足しがちな栄養を摂って、体調も肌の調子もキープできるように意識しています。美容面では、定期的に散歩するようにしたり、ヘアメイクさんにおすすめを聞いて固定しがちなメイクアイテムを新調してみたり。ズボラなタイプですが、日焼け止めを塗ることだけは死守しています。

【捨】
撮影期間中は、毎日コーデを考えるのをやめました。スウェット上下に決めて朝の準備時間を短縮。タスクを減らして集中力を高めます

撮影期間中は毎朝コーデを考えるのをやめて、スウェット上下に。肌触りのいい長袖スウェットにパンツのセットアップを数種類揃えて、すでに2作はこのスタイルで臨みました。朝ごはんも固定派で、栄養ドリンクorアーモンドミルクorむくみ対策ドリンクの中からその日の気分で選びます。やらなきゃいけないことが積み重なると先延ばしにする癖があるので、なるべくタスクは減らしたいな、と。仕事前のアクションをルーティン化するとスイッチが入りやすいですし、安定して撮影に向き合えるので、このスタイルは自分に合っている気がします。

私が寝るのを察知して、
眠そうに待つ愛犬の姿に癒されています

普段はやんちゃで元気いっぱいな愛犬たち。私が寝る前のサプリを飲み始めると、「寝るんだね」という顔で見てくる姿が可愛くて、毎晩癒されます。『ほどなく、お別れです』で、たくさんのお別れの場面に立ち会ったことで、家族はもちろん愛犬との時間もより大切にしたいと実感。いつか必ず訪れるお別れの日に後悔が残らないように、なるべくたくさんの時間を一緒に過ごして愛情を注ぎたいです。

浜辺美波さん/MINAMI HAMABE
2000年生まれ。石川県出身。2011年、第7回『東宝シンデレラ』オーディションにてニュージェネレーション賞を受賞し、同年俳優デビュー。主な代表作は、映画『君の膵臓をたべたい』『約束のネバーランド』『シン・仮面ライダー』『ゴジラ-1.0』、ドラマ『賭ケグルイ』シリーズ、NHK連続テレビ小説『らんまん』など。2026年1月4日スタートのNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』にも寧々役にて出演予定。2月6日公開の映画『ほどなく、お別れです』では、亡くなった人の声を聴くことができる能力を持ちながら葬儀会社で働く、清水美空を好演。

【衣装クレジット】カーディガン¥49,500スカート¥61,600〈ともにトーガ プルラ〉イヤリング¥39,600〈トーガ トゥ〉(すべてトーガ 原宿店)その他╱スタイリスト私物

撮影╱榊原裕一 ヘアメイク╱George スタイリング╱瀬川結美子 取材╱坂本結香 編集╱越知恭子 再構成/Bravoworks,Inc.
※CLASSY.2026年2月号「私たちの取捨選択」より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。

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表紙モデル:堀田 茜