子役から培った確かな演技力と、芯が強くまっすぐな女性像が老若男女問わず愛されている井上真央さんが、約16年ぶりにテレビ朝日のドラマに出演。事件の容疑者として疑惑をかけられた、主人公・飛奈淳一(竹内涼真)の初恋相手、岩本万季子を演じます。39歳を迎え、さらに女優として磨きのかかる井上さんに作品への思いや理想の40代の生活についても聞きました
Profile
1987年1月9日生まれ、神奈川県出身。ドラマ『花より男子』、連続テレビ小説『おひさま』、大河ドラマ『花燃ゆ』など話題ドラマに出演。近年の出演作に、ドラマ『100万回言えばよかった』、映画『サンセット・サンライズ』など。
年齢差のある人たちと同級生役を演じるのは面白い
——23年ぶりに再会した同級生たちを中心に物語が展開します。竹内涼真さんたちと“同級生”という点で、空気作りで心がけた点はありますか?
竹内涼真さん、瀬戸康史さん、渡辺大知さんと同級生という間柄を演じていますが、初めて共演させていただく方ばかりなので、クランクインするまであまり想像ができなかったんです。年齢もバラバラだし、どんな雰囲気になるんだろう?とも思っていて。でも、実際の同級生って、周りから見ると同い年に見えなかったりするときもありますよね。
——確かに、それは目に見えるものではないですよね。
そうなんです。だから、竹内さんたちと無理に“年齢を合わせよう”と考えるのではなく、“同じ秘密を共有していた彼らがそれぞれ違う人生を歩んできた”ことが伝わるといいなと思いました。実際にお芝居をしてみると、久しぶりに再会した照れ臭さや緊張感も大事にしたいなと。もちろん同級生が集まって、つい楽しくなってしまうような瞬間は必要なので、そこは楽しい思い出を共有するような感覚でやっています。
——さらに全員が“容疑者”として疑いをかけられるという、単なる同級生ではないというところも演じがいがありそうです。
話が進むにつれて、それぞれが怪しい存在になっていきますから(笑)。相手の言葉にどんな反応をするのか、ミステリーとしても楽しんでもらいたいです。
——そのうえで、万季子を演じる上で大切にしている点を教えてください。
万希子をはじめ、同級生たちは過去に何らかの秘密や後悔を抱えながら生きていますが、それぞれに自分以外の誰かを想う気持ちが奥底にあります。万希子も、一人息子である正樹(三浦綺羅)を守りたいという強い想いを抱きながらも過去の自分と向き合っています。そんな彼女の心の揺れも大切にしたいです。
監督からの「万季子はファム・ファタール」という言葉
——撮影中、監督から何か言葉は掛けられましたか?
深川(栄洋)監督は、現場で思いついたことがあるとコソッとつぶやくようにお話しされるんです。最初の頃は、これはどこまでが内緒話なのかどうか分からなかったくらい!(笑)
——印象的な言葉はありましたか?
「ファム・ファタール…」と呟かれていたのが印象的でした(笑)そういう面もあるんだろうなと思いましたが、私自身がそれを意図的に演じるのではなく、無意識な部分として立ち上がってきたらな、と。今回は万希子という人物に一貫性を持たせるよりも、見る人によって印象が変わるような人物として楽しめたらと思いました。
大好きな動物たちと40歳を迎えたい
——1月9日に39歳のお誕生日を迎えられました。30代のうちにやっておきたいことは?
コロナ禍もあったので、仕方のない部分はありますが、もっと海外旅行はしたかったです…! 1人でふらっと出てみたり。自然の多い場所に行きたいですね。あとは、新しい家族(ペット)をお迎えできたらいいなって。
——次にお迎えしたい動物は?
インコや亀は長生きなので、環境を整えたら早くお迎えしたいですし、夢であるヤギとロバも諦めてはいません(笑)
Information
ドラマ『再会〜Silent Truth〜』
テレビ朝日系にて、毎週火曜21:00〜放送中。横関大の江戸川乱歩賞受賞作を、竹内涼真主演で実写化。小学6年生の頃、“誰にも言えない秘密”を共有した同級生4人、飛奈淳一(竹内涼真)、岩本万季子(井上真央)、清原圭介(瀬戸康史)、佐久間直人(渡辺大知)。23年の月日が経ち、刑事となった淳一は、担当する事件の容疑者として万季子と再会し…。
撮影/You Ishii 取材/小林揚 編集/越知恭子
Magazine