ぷっくりリップが印象的な美人顔、理想的なヘルシー&セクシーなボディで「あの子だれ!?可愛い!」と同世代女子の注目の的!CLASSY.をはじめとする女性誌やインスタで人気急上昇中の加治ひとみさん(通称・かぢちゃん)32歳。26歳でオーディションに合格し、夢を叶え「遅咲きのアーティスト」としてデビューしていたことをご存知でしたか?苦労や挫折を乗り越えて、メディアに登場し始めた今一番勢いのあるアラサー女子なんです。アーティストという夢へ向かってつらいことや悲しい現実と直面することも多かったんだとか。そんなとき、どうやって立ち直ってきたのか。同世代として気になることばかりです。インタビュー後半では、デビュー直後から今に至るまでを包み隠さず話してもらいました。かぢちゃん史上初の超ロングインタビューをCLASSY.ONLINE独占でお届けします。前半はこちら。
編集部(以下編):インタビュー前半では26歳でオーディションに受かった経緯を伺いましたが、デビューが決まってからはどうでしたか?
加治ひとみさん(以下加治):TGCのオーディション後、1年の準備期間を経てデビューすることになったんですが、とにかく毎日のように歌詞を書いていたので、自分としては充実していましたね。20代前半は夢のない苦しい期間が長かったので、自分が必要とされていることが単純に嬉しかったというのが本音です。でも、デビューしてから2年目くらい。歌が全然売れないから、『アーティストとしては可能性がないんじゃないか?』と言われ始めました。あとは年齢のことも…。
良い結果が出せないので、決まっていた新曲のリリースが白紙になってアーティストとして実質、営業休止状態になってしまいました。当たり前ですが、もう歌が歌えないんじゃないかと焦りました。
編:デビューして割とすぐに壁があったんですね…。当時、特に何が一番辛かったですか?
加治:周りに言われることがほとんど当たっていたことが悔しかったですね。「すぐデビューしたからスキルが足りない」とか、「プロとしてやるには時間が足りていない」など…。当たっているからこそ悔しかったです。当時、私は年齢のこともあって常に焦っていたし、とにかく悔しかったのを覚えています。
編:その頃、どうやって自分を奮い立たせていたかを教えてください。
加治:ある時「もう歌だけやっていくのは厳しいから、これからどうする?」と切り出されました。その頃、インスタグラムのフォロワーが約10万人いたこともあって、「インスタグラマーになったら?」と提案されて…。夢だった歌手とは違う道を提示されて、覚悟を決めて選んだ道だったので正直辛くてそれなら辞めたい…と思い始めていた頃でした。もうこの先どうしようか悩んでいた時期に、他の部署にいた今のマネージャーと出会ったんです。もともと知っている方だったんですが、たまたま一緒に行ったコスメの発表会の後だったかな?「良かったらお茶でも行かない?」と誘ってくれたので、そのとき「実はもう辞めようと思っているんです」と告げました。
編:やりたいことがハッキリしていた分、その道を早々に閉ざされたのはかぢちゃんにとって挫折ですよね…。
加治:歌が売れないのであれば、何か他のことで結果を残さなきゃいけないんだってことは私も分かっていたんです。だからインスタグラムで自分を精一杯アピールして、ファンを増やせば、また歌が歌えるのかなと信じていましたが…結果目指していた目標とは違う道を提案された時はショックでしたね。
編:そんなとき、今のマネージャーさんとの出会いがあったんですね。
加治:はい。当時、女子会のようにお茶をしながら相談に乗ってもらいました。「遅咲きの夢って、叶わないんですかね」と打ち明けたら、私に『歌を歌いたいんだったら絶対にやったほうがいい』と強く言ってくれました。そしてこの翌日から毎日、当時の部署の部長に私を担当させてほしいとお願いしてくれて、マネージャーがいなかった私に付いてくれたのが今のマネージャーなんです。
編:そのマネージャーさんとの出会いがかぢちゃんにとってターニングポイントに?
加治:そうですね。ここで逃げたらもう一生歌えないかもしれないと思って覚悟を決めました。今のマネージャーはどこに行くにも全部見てくれて、いつも現場で支えてくれて、私が苦手なこともお手本を見せて手伝ってくれるような、二人三脚で頑張ってくれる人なんです。
編:かぢちゃんの新しいスタートの幕開けはどう動いたのでしょうか?
加治:まずマネージャーから今の自分の状況を聞き、厳しい現実に直面したんです。しかしそこから『崖っぷちでもがんばろう!!』って前向きに言ってくれて。とにかく私の引き出しをたくさん見つけては営業に回ってくれました。
編:その状況、正直どう感じましたか?
加治:もう不安を感じるより必死でしかなかったので…そこから今までがものすごく早かったですね。”ちょっと”のレベルではなくて、ものすごく崖っぷちだったんです!笑
編:実際「頑張る」と言っても難しいことも多いはず。かぢちゃんは何を頑張ってきましたか?
加治:意識が変わって、今まで以上に一回の仕事に全神経、全精力を注ぐようになりました。もうチャンスがないことが分かっていたから。ワンパターンだった表情も、モニターチェックを欠かさずパターンを増やすよう意識して。それの積み重ねで、出たことのない雑誌やメディアから声をかけてもらえるようになりました。今、ありがたいことに雑誌の撮影にたくさん呼んでいただけているので、常にベストコンディションでいられるように体を仕上げています。
編:26歳でこの世界に入って、正直プライベートでは恋愛する余裕も無かったのでは?
加治:デビュー前に付き合っていた彼がいました。デビューが決まってから、3回目のプロポーズを受けたんですけど、デビューしたばかりで、このまま結婚しても結婚生活に集中できないと思って。だったら悲しすぎるけど、一回ひとりになるしかないと感じました。相手が大切だからこそ、責任を持てるか分からなくて。悩んだけど迷っている時点で、それは今するべき結婚じゃないという結論に至ったんです。でもやっぱり辛くて『結婚できない』って断りながら、彼の前で泣いてしまったのは私だったんですけどね…。
編:紆余曲折あって、今に至るんですね。改めて聞きます。かぢちゃんは「好き」を仕事にしていますか?
加治:今は歌以外でも全身全霊で仕事をしています。モデルの仕事も歌と同様、表現力が問われるお仕事なので好きなこと、集中できることをさせてもらっていると思いますね。やりたかったことに一生懸命になれる環境に感謝しています!
編:そんなかぢちゃんにとって「成功」とは?
加治:応援してくださる方が増えていくほど、成功に近づけるのかなって思います。でも性格上なかなか満足しないのでそこまで辿り着いたら、今度はこうしたい、と次なる目標が出てきそうです。だから「成功」って自分にとってはまだ未知なる世界です。
編:自分の人生に迷ったとき、どんな風に過ごしたら悔しいこと、大変なことをバネにできると思いますか?
加治:毎日頑張っていても、これがどうなるだろう、明日はどうなっているんだろうって不安になることってあるじゃないですか。でも一歩ずつ進めばその点は線になる日がくることを信じて動いています。5年後、10年後を見据えるのではなくて、目の前にあることを着実にものにして、一本の太い線にしていくこと。点でもいいから毎日刻まないと、線にもならないですよね。悩んでいる時間があるなら、目の前にあるものを始めてみることが大事だと思っています。
編:それはかぢちゃんが26歳でデビューして今に至る中で学んだことでしたか?
加治:そうですね。物でも人でも出会うことって何か意味があるのかもって思うようになったら、目の前にあることをまず大事にすると決めました。その積み重ねが結局すごく大きくなっていく、と信じています。そして、自分の心が少しでもときめいたら、その直感を信じます。大人になると、ときめく瞬間って減ってきますよね。だからこそ、貴重で意味があるものかも、って。自分の心に素直に、やるべきことをやる――というのが私のモットーかもしれません。
編:今後、どんな自分でいたいですか?
加治:何歳になっても輝ける存在でいたい。年齢のフィルターをかけるのでなく、他者の目をいい意味で無視するっていう力も必要だと思います。シンプルに言うなら、「自分の価値を決めるのは自分」だと思う。誰かが決めた価値は誰かが決めた価値だから。だから「自分に嘘をつかない私」であり続けたいと思っています。
歌手として、モデルとして人気上昇中の加治ちゃんの最近の活動をチェック!
CLASSY.ONLINEでは短期連載にて少しずつ、加治ひとみちゃんの素顔を紐解きます。次回は常に今、理想の体として多くの女性から支持されている「かぢBODY」の作り方を徹底解剖。次回も要チェックです。
かぢちゃん出演のCLASSY.ビューティ記事はこちら
Proflie
加治ひとみ 1987年8月26日生まれの32歳。東京出身。夢を諦めず26歳でTGA(東京ガールズオーディション)2014に応募。アーティスト部門グランプリを受賞。28歳というアーティストとして遅咲きのデビューを果たす。ファッションやメイク、ボディメイキングが話題となり背中からお尻にかけてのラインが美しい「#かぢヒップ」が有名に。最近ではCLASSY.をはじめ、ファッション誌や美容誌でモデルとしても幅広く活躍中。2019年9月現在、フォロワーが24.3万人いる、インスタ@kaji_26も大人気です。
カーディガン¥17,000(FRAY I.D/FRAY I.D ルミネ新宿2店)キャミソール¥12,000<エキップモン>デニムパンツ¥30,000<マザー>(ともにサザビーリーグ)ピアス¥8,000リング¥8,000(ともにノジェス)
撮影:イマキイレカオリ ヘアメーク:川村友子 スタイリスト:中村真弓 文:角田枝里香 構成/CLASSY.WEB編集室