仕事でもプライベートでも、人生のターニングポイントを迎え始めるCLASSY.世代。キャリアや人生の目標など「いま、結婚よりしたいこと」がある働く女子に、大事にしていること、見据える未来について聞きました。今回は、イベントや広告、商品のクリエイティブを通じて社会課題の解決に向き合う辻愛沙子さんのインタビューです。
イベントやメディアを通して、
女性が生きやすい社会を作る
手助けをしていきたい
平等な社会の前進にアウトプットで寄与するのが目標
自分の人生のど真ん中にあるのは、やっぱり仕事です。結婚してもしなくても、仕事の優先順位は高いまま生きていくんだろうな、と思っています。結婚をネガティブには捉えていませんが、強い憧れも持っていませんでした。ですが、今のパートナーとはお互いの親に会ったり、「家とか車はどうする?」みたいな話も出ていて、選択肢のひとつにはあります。ただ、私は改姓するつもりはないので、選択的夫婦別姓制度が法制化されるまでは事実婚を選びます。この価値観はパートナーとも共有していて、お互いの人生を生きることを尊重し合えているから、結婚を考えられるんだと思っています。
最近、10月11日の国際ガールズ・デーのイベントに携わった際に、女性の偉人をまとめた壁画展示を作成しました。日本人女性初のメダリストや医師など、いろんな方の年表や歴史を調べる中で改めて思ったのは、特定のアイデンティティを持っていることで選択肢を奪われる場面が、今なお存在すること。SDGsが提唱され、平等な世の中に向かっている空気がありつつも、日本のジェンダー・ギャップ指数は低いままで、道半ばであることを痛感しました。普段から企業と一緒に社会問題を軸にしたCMを作ったり、メッセージを届けるのが、私たちの仕事。アイデンティティを理由に傷つけられる環境を誰かが変えてきたように、平等な社会の前進に少しでも寄与するものを、クリエイティブを通じて生み出していきたいです。
この先の人生設計は…幼い頃から両親共働きで留守番も多く、中学2年のときに海外のスクールに単身で進学し寮生活を送っていたので、一般的な家庭生活をあまり経験せずに育ちました。だから今、そこへの憧れが高まっていて。パートナーとスーパーに行って一緒に調理して食事するのも私にとっては非日常。これからはそんな暮らしを楽しむことにも積極的でありたいです。仕事かプライベートかの2択ではなく、どちらもライフワークとして向き合いながら、それぞれからしか得られないエネルギーを糧に相互作用をもたらしていけたらと思っています。
\辻さんの必需品をご紹介!/
辻 愛沙子
1995年生まれ。東京都出身。株式会社arcaのCEO兼クリエイティブディレクター。イベントや広告、商品のクリエイティブを通じて社会課題の解決に向き合っている。
撮影/花村克彦(Ajoite) 取材/坂本結香 編集/前田章子 撮影協力/I_PILATES 再構成/Bravoworks,Inc.
※CLASSY.2024年12月号「私たちは、いま結婚よりしたいことがある!」より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。
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