映画『ラストマイル』が公開!今最もアツい女性チームが語る「お互いのすごいところ」は?

ドラマ「アンナチュラル」「MI

ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」など、絶妙なチームワークで話題作を生み出してきた3人。 30代の頃に考えていたことから、お仕事で輝き続ける秘訣やCLASSY.世代のお悩み相談、3人が再び手を組んだ最新映画『ラストマイル』の魅力まで、たっぷりとお聞きしました。

ドラマ好きの憧れトリオ!塚原あゆ子さん×野木亜紀子さん×新井順子さん

明日が見えなくても、怒られても、不安でも…続けてきたから道が拓けた!

3人はどんな関係性でお仕事をしているの?お互いのリスペクトしているところは?CLASSY.世代の頃は何をしていた?仕事にまつわるさまざまなテーマでお話しいただきました。

やりたいことがあるならあきらめないで、やり続けてほしい!

――作品を企画して全体を統括す

――作品を企画して全体を統括するプロデューサーと、作品の骨となるシナリオ・台本を作り上げていく脚本家、そしてそのシナリオを効果的に魅せる映像を作り上げていく監督。3人で一緒にお仕事をされている中でお互いに「ここがすごい」と感じる点は?

新井さん(以下敬称略)お二人を見ていると体力がすごい。ほぼ寝ていないんじゃないか?と思うことも。塚原さんは現場で誰よりも走っているし、誰よりも早く現場入りして、誰よりも考えています。
塚原さん
(以下敬称略)現場に早く入るのは、みんなに無駄な準備をさせたくないからなんですよね。私がそこにいれば、どうすればいいか聞けるでしょ?
野木さん(以下敬称略)早出するのは優しさなんだね。
新井:塚原さんは自分の中に答えがあっても、まず相手に寄り添って柔軟に対応する。監督によっては、俳優さんに最初から細かく説明する人もいるんだけれど、塚原さんはまず「どうですか?」と考えてもらう。自分と違うプランが出ても受け止めて、でもたまに自分のプランに誘導もしている(笑)。そのバランスがすごいなと。
塚原:台本には向かっていきたい。見え方が違ったらまずいからね。
新井:俳優さんから「このセリフは言いづらいから言わなくてもいいですか?」と言われたりもしますよね?そこからセリフを言わせるのがうまい(笑)。
塚原:野木さんの脚本は言われませんよ。ただ、言葉のチョイスは、あまり人が使わないような言葉だったりするので、俳優さんが噛みます。
野木:
ほんと?平易な言葉にするよう気をつけているつもりなんだけれど。
塚原:野木さんが自然に使う言葉が高尚なのかも。いいことだと思う。
新井:刺さりますよね。
塚原:その言葉を初めて聞いたように感動する。流れていかないからいいよね。
新井:ドラマを作っている時も、この回はこのメッセージなんだな、というのが伝わってきます。

「難しい!」という時も「どうすればできるか?」を考えています

塚原:0から生む作業は野木さんしかしないけれど、本当に寝ないで頑張っているので、偉いなと。野木さんを見ていると、この人も自分を追い込んでいるから私も頑張ろうと思える。
野木:私は寝てます。40歳過ぎたら寝ないと無理です(笑)。私が尊敬しているのは塚原さんの実現力。どんなに時間がなくても、ハイクオリティなものを出してくる胆力がある。新井さんはいつも細やかに見ていて、決して現場の空気を悪くせず、空気を作るのが上手。それってすごく大事なことで、人間関係の潤滑油というか、全身潤滑油みたいな人!
新井:「ですよね〜」で生きてきました(笑)。怪物のようにとんでもないことを言う人ばかりなので、鍛えられました(笑)。
野木:私も塚原さんもそれぞれ言うこと聞かないので、大変だろうなとは思う。
新井:野木さんは細かく言うよりも「もっとこういうのが見たい!」とざっくり伝えるのがいちばんいい気がしています。こちらの要望を実現してくださる。
塚原:うん。「よく考えたな、こんなこと」と驚かされます。
野木:「そんな注文無茶だよ!」と言いながら「一応考えよう」というところはある。逆に「いらない」と言われても「これは必要!」という時は譲らない。でも塚原新井の2人が同じ意見の時は、さすがに「そうかな?」となる。それでもまだ粘るけどね。
新井:脚本の内容が難しいと感じた時、難しくならないためにはどうすればいいか?と考えるのも私の仕事だと思っています。

【写真右】脚本家・野木亜紀子さん
脚本家。映画の脚色作品に『罪の声』『アイアムアヒーロー』『犬王』、ドラマのオリジナル作品に「アンナチュラル」「コタキ兄弟と四苦八苦」「MIU 404」「フェンス」など。「獣になれない私たち」で第37回向田邦子賞を受賞。

【写真中央】監督・塚原あゆ子さん
ドラマ演出家・映画監督。映像制作会社TBSスパークルで話題作のドラマ演出を多く手がけ、ギャラクシー賞をはじめ受賞多数。近年の代表作は「最愛」「下剋上球児」など。「わたしの幸せな結婚」など映画監督としても活躍。

【写真左】プロデューサー・新井順子さん
ドラマ・映画プロデューサー。TBSスパークルで数々の賞を受賞した「最愛」をはじめ、塚原監督とも多くのヒット作を制作。近年の主なプロデュース作品に「MIU404」「着飾る恋には理由があって」「下剋上球児」など。

「アンナチュラル」「MIU40

「アンナチュラル」「MIU404」のキャストも再集結!映画『ラストマイル』の見どころは?
8月23日公開。ある日届いた荷物は爆弾だった…。ポチッと注文した荷物が届くまでの過程で起こった、連続爆破事件が日本中を恐怖に陥れる。「アンナチュラル」の石原さとみ、「MIU404」の綾野剛・星野源らが再集結し、2作の世界とつながりながら展開するシェアード・ユニバース・ムービー。
「主演の満島ひかりさんが最高!赤いコートなど、衣装も素敵なので注目してください」(野木さん)
「主人公のエレナは、みなさんと、ちょうど同じような悩みを抱えているかもしれません。映画に出てくるのは、誰もが絶対に遭遇している仕事。自分にどう関係しているのかを考えながら、楽しく見てほしいです」(塚原さん)

〈衣装クレジット〉
〈野木さん〉シャツワンピース¥22,000(バナナ・リパブリック)シアーカーディガン¥26,400(アンスリード/アンスリード青山店)〈塚原さん〉ジレ¥62,700(エッフェ ビームス/ビームス ハウス 丸の内)Tシャツ¥9,680(スローン/デミルクス ビームス 新宿)ホワイトパンツ¥23,980(NAVE/ネイヴ)その他/ご本人私物〈新井さん〉ホワイトジャケット¥16,500(バナナ・リパブリック)ボウタイブラウス¥37,400(アキコ オガワ/ブランドニュース)ブラックパンツ¥22,990(uncrave WHITE/アンクレイヴ)その他/ご本人私物

撮影/佐藤航嗣(UM) ヘアメーク/コンイルミ、久保フユミ(ともにROI) スタイリング/乾 千恵 取材/加藤みれい 編集/越知恭子 再構成/Bravoworks,Inc.

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表紙モデル:堀田茜

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